この章では、Windows 2000 アプリケーションおよびファイルを取得し配備する方法について説明します。この章では、次の情報について説明します。
「Windows common tasks」ページを使用して、次の Windows 2000 エンティティ用のコンポーネントを表示したり作成することができます。
Windows アプリケーションは、次の 3 タイプに分かれます。
COM+ アプリケーション
COM オブジェクト
Microsoft Windows インストーラファイル (.msi)
Internet Information Server (IIS) アプリケーションおよびサポートファイルは、次の 5 タイプに分かれます。
IIS アプリケーション
IIS web サイトまたは仮想ディレクトリ設定
IIS グローバル設定
ISAPI グローバルフィルタ設定
ISAPI web サイトフィルタ設定
その他の Windows の共通ファイルは、次の 5 タイプに分かれます。
レジストリキー
レジストリファイル
データソース名
バッチファイル
スクリプティングホストスクリプト
システム間にわたってファイルまたはアプリケーションを配備する前に、このファイルまたはアプリケーションを N1 Grid Service Provisioning System ソフトウェアに認識させ、それをコンポーネントに含める必要があります。
実行する一般的な手順は、すべてのコンポーネントタイプで同じですが、詳細手順は、使用する必要のある実際のタイプによって異なります。
左コントロールパネルの「Common Tasks」セクションの下にある Windows アイコンを選択します。
作成するコンポーネントタイプの横にある「Create New link」をクリックします。
たとえば、バッチファイルを含むコンポーネントを作成するには、次の手順を実行します。
「Components Details Edit」ページで、適切な情報を入力します。
たとえば、バッチファイルの場合、次の情報を入力します。
「Check in Selected Item」をクリックします。
コンポーネントは、コマンド行を使用して作成することもできます。コマンドについての詳細は、『N1 Grid Service Provisioning System 5.0 コマンド行インタフェース (CLI) リファレンスマニュアル』の「cdb.rsrc:コンポーネントの管理」を参照してください。
バッチファイル、コマンドファイル、または動的リンクのライブラリファイルなど、単純なファイルには、次のコマンドを使用します。 cr_cli -cmd cdb.rsrc.ci -src filename -dst component-name -u username -p password
ここで:
filename は、チェックインするファイルの名前になります。
component-name は、コンポーネントに使用する名前になります。
COM+ アプリケーション、レジストリキー、またはデータソース名など、ブラウズする必要のあるファイルについては、コマンドはより複雑になります。ファイルをエクスポートした場合、「Exported File Browser」を使用してファイルをチェックインできます。コマンドでは、sourcePath を指定する必要があります。sourcePath は、このコンポーネントタイプのファイルをブラウズしたときにブラウザインタフェースに表示されるパスのことです。
以下の例では、ファイル dsn.n1test からデータソース名をチェックインします。
%> cr_cli -cmd cdb.rsrc.ci -src exported/dsn.n1test -dst dsn.n1test -type 'com.sun.windows#data source name' -platform 'NM:system#Windows 2000 Server' -pickerName 'Exported File Browser' -extraOpts sourcePath='System DSNn\\1test\\' -u **** -p **** |
以下の説明に従って、コンポーネントを取得します。
N1 Grid Service Provisioning System アプリケーションの「Components」セクションへ進みます。
配備するコンポーネントを選択します。
配備するコンポーネントのタイプに応じて、変数を定義したり、あるいはほかの手順を実行します。最低でも、以下に示す手順は実行します。
「Default:Install」プロシージャーの横にある「Run in the Actions」カラムをクリックします。
インストールプロシージャーを実行するための「plan details」ページが現れます。
ターゲットホストを選択します。
ターゲットホストは、配備するコンポーネントを適用するホストになります。たとえば、Microsoft Windows IIS アプリケーションを Windows 以外のホストに配備するのは適切ではありません。
「Run Plan」をクリックします。
ブラウザインタフェースを反映するために、このプラグイン用のコンポーネントタイプは、3 つの部分にグループ化されています。
Windows アプリケーションコンポーネントタイプ
IIS コンポーネントタイプ
追加の Windows コンポーネントタイプ
Windows アプリケーションコンポーネントタイプは、3 タイプあります。
このタイプのコンポーネントは、COM+ アプリケーションを表します。COM+ アプリケーションは、1 つの単位で扱われます。設定と内容は、グループとしてインストールされます。
COM+ アプリケーションをブラウズすると、ターゲットシステム上の COM+ アプリケーションがアルファベット順でブラウザに表示されます。
チェックインする単一の COM+ アプリケーションを選択することができます。COM+ アプリケーションには子がないため展開できません。
COM+ アプリケーションは、COM+ Admin SDK を使用して Microsoft Windows Installer (MSI) ファイルにエクスポートされます。
COM+ アプリケーションは、MSI ファイルとしてターゲットシステムに再エクスポートされ、アプリケーションのインストールに使用された MSI ファイルと比較されます。ソフトウェアは、差があることのみを示し、差の詳細は示しません。
同じ名前の COM+ アプリケーションがターゲットシステムにすでにインストールされており、サービスとして実行されている場合、既存のアプリケーションは、実行されている依存サービスと共に停止します。COM+ アプリケーションはその後、COM+ カタログから削除されます。
新しい COM+ アプリケーションは、COM+ Admin SDK を使用してインストールされます。
COM+ アプリケーションを起動するには、COM+ アプリケーションを起動する startApp 呼び出し手順を、手動で使用する必要があります。
COM+ アプリケーションは、COM+ Admin SDK を使用してアンインストールされます。
アクション |
状態 |
結果 |
---|---|---|
インストール |
同じ名前の COM+ アプリケーションがすでに存在しており、それを停止できないか、依存サービスを停止することができない |
インストールに失敗する |
アンインストール |
インストールに使用した MSI ファイルを利用できない |
アンインストールに失敗する |
インストールまたはアンインストール |
リモートエージェントが管理特権を持っていない |
インストールまたはアンインストールに失敗する |
名前 |
パラメータ |
説明 |
---|---|---|
startApp |
appName – COM+ アプリケーションのフルネーム |
サービスとして実行される場合、COM+ アプリケーションを起動する |
stopApp |
appName – 停止する COM+ アプリケーションのフルネーム |
COM+ アプリケーションとすべての依存サービスを停止する |
stopRouter |
なし |
COM+ 経路制御サービスを停止する |
startRouter |
なし |
COM+ 経路制御サービスを起動する |
installAsUser |
rsrcSrcPath – COM+ アプリケーションの名前 rsrcInstallPath – アプリケーションを表す *.msi ファイルのパス userID – アプリケーションを実行するユーザー password – ユーザーのパスワード |
特定のユーザーとして実行される COM+ アプリケーションのインストールを可能にする |
このコンポーネントタイプは、COM ファイルを表します。
このコンポーネントタイプ用のファイルを選択するには、ファイルブラウザから *.ocx または *.dll ファイルを選択します。
COM コンポーネントは、バイナリファイルで、インストール時に使用されたファイルと比較されます。ソフトウェアは差があることのみを示し、差の詳細は示しません。
次のコマンド行を使用して、Regsvr32 ユーティリティを呼び出し、DLL に COM コンポーネントを登録します。
regsvr32.exe /s file path |
次のコマンド行を使用して、Regsvr32 ユーティリティを呼び出し、DLL の COM コンポーネントを登録解除します。
regsvr32.exe /s /u <file path> |
DLL が登録解除されたあと、ターゲットシステムから削除されます。
アクション |
状態 |
結果 |
---|---|---|
インストール |
指定した .dll または .ocx ファイルに COM コンポーネントが含まれていない |
インストールに失敗する |
アンインストール |
指定した .dll または.ocx ファイルに COM コンポーネントが含まれていない |
アンインストールに失敗する |
このタイプのコンポーネントとして、Microsoft Installer (MSI) ファイルが含まれます。
このコンポーネントタイプ用のファイルを選択するには、ファイルブラウザから *.msi ファイルを選択します。
Microsoft Windows インストーラサービスを MSI ファイルで呼び出して、ターゲットシステムにインポートするには、次のコマンドを使用します。
misexec /qn /i file path |
Microsoft Windows インストーラサービスを、インストール時に使用した MSI ファイルで呼び出して、パッケージをアンインストールするには、次のコマンドを使用します。
msiexec /qn /x file path |
msiexec の実行が完了したあと、MSI ファイルは削除されます。
アクション |
状態 |
結果 |
---|---|---|
インストール |
指定の *.msi ファイルは、正しい Microsoft Windows インストーラファイルではない |
インストールに失敗する |
インストール |
エージェントは、インストールを実行するための正しいアクセス許可を持っていない |
インストールに失敗する |
アンインストール |
パッケージはすでにアンインストールされている |
アンインストールに失敗する |
IIS コンポーネントタイプは、いくつかの共通情報を共有し、複数のコンポーネントタイプで構成されます。
IIS コンポーネントタイプは、共通の実装を共有します。IIS メタベースに格納されているデータは、すべての IIS コンポーネントタイプでエクスポート、インストール、および削除することができます。共通の振る舞いを可能にするために、これらのコンポーネントタイプは一連の機能、形式、およびエラーを共有しています。
IIS コンポーネントをブラウズすると、ターゲットシステム上の web サイトおよび仮想ディレクトリのリストがブラウザに表示されます。これらの項目は、メタデータベースに現れる順に表示されます。これは、IIS コントロールパネルに現れる項目の順序と同じです。アルファベット順ではありません。
1 つの web サイトか仮想ディレクトリを選択できます。web サイトの選択は、再帰的とみなされます。web サイトをダブルクリックすると、web サイト上の仮想ディレクトリのリストが表示されます。
すべての IIS タイプは、XML 形式を使用して、メタベースのそれらのセクションを格納します。現行の XML 形式は、NTACL ( AdminACL など) タイプのメタベースプロパティをサポートしていません。メタベースの読み取りまたは書き込み時にこのタイプのプロパティが見つかった場合、それらは無視されます。さらに、IPSec (IPSecurity など) タイプのプロパティは、シリアライズされたオブジェクトとして書き出されます。これらのオブジェクトは、直接調べている間も、また出力された差分情報も判読不可能です。
スナップショット時、メタベースの現在の状態が XML ファイルにエクスポートされます。M-I 差分時、メタベースは再エクスポートされ、元の XML ファイルと比較されます。これらのファイルの差分生成には、標準の XML differentiator が使用されます。
アクション |
状態 |
結果 |
---|---|---|
インストール/エクスポート |
IIS が存在しないか、バージョンが正しくない |
インストール/エクスポートに失敗する |
インストール/アンインストール |
リモートエージェントが管理特権を持っていない |
インストール/アンインストールに失敗する |
IIS web サイトまたは仮想ディレクトリのための設定を表します。このコンポーネントタイプは、web サイトと仮想ディレクトリのための設定のみを含みます。web サイト上の内容は、別リソースとしてチェックインされなければなりません。
インストールは、XML ファイルを読み込んで、そのファイルをターゲットシステムのメタベースにインポートすることで行われます。同じ名前の web サイトが存在する場合、古い web サイトは上書きされます。システム上に同じ名前の複数の web サイトが存在する場合、最初に見つかった web サイトが削除され上書きされます。
特殊なケースとして、アンタイプキーまたはノード、および SSL 証明書などが含まれますが、それらは配備されません。IIS (SSLCertHash および SSLStoreName) 中の SSL 証明書に関連する設定がターゲットシステム内に存在する場合、それらは配備時に保持されます。関連する SSL 設定が存在しない場合に、設定が追加されることはありません。
サイトが配備または再配備されたあとで、セキュリティ保護されたサイトを立ち上げるには、IIS を再起動する必要があります。
web サイト全体が、ターゲットシステムから削除されます。web サイト上の仮想ディレクトリは、プロビジョニングソフトウェアによってインストールされたかどうかにかかわらず、削除されます。設定が仮想ディレクトリ専用の場合、そのディレクトリのみが削除され、それを含むサイトは削除されません。アンインストールは、名前の一致によって行われるため、システム上で最初に見つかった同じ名前の web サイトがアンインストールされます。このプロセスが完了したら、インストール時に使用された XML ファイルが削除されます。
このコンポーネントタイプは、グローバル IIS フィルタ設定を表すのに使用されます。このコンポーネントタイプは、IIS グローバルフィルタのための設定のみを含みます。フィルタを実装する実際の DLL は、別にインストールする必要があります。
IIS グローバルフィルタ設定コンポーネントをブラウズすると、ターゲットシステム上のグローバルフィルタのリストがブラウザに表示されます。これらのフィルタは、メタデータベースに現れる順に表示されます。これは、IIS コントロールパネルに現れる項目の順序と同じです。アルファベット順ではありません。
1 つのフィルタを選択することができます。フィルタは展開できません。
インストールは、XML ファイルを読み込んで、そのファイルをターゲットシステムのメタベースにインポートすることで行われます。同じ名前のフィルタ設定がターゲットマシンに存在する場合、既存のフィルタ設定は上書きされます。
フィルタ設定は、ターゲットシステム上で削除されます。設定が削除されたら、インストール時に使用された XML ファイルが削除されます。
このコンポーネントタイプは、web サイトフィルタのための設定のみを含みます。フィルタを実装する実際の DLL ファイルは、別にインストールする必要があります。
IIS web サイトフィルタ設定コンポーネントをブラウズすると、ターゲットシステム上のグローバルフィルタのリストがブラウザに表示されます。これらのフィルタは、メタデータベースで検索された順に表示されます。これは、IIS コントロールパネルに現れる項目の順序と同じです。アルファベット順ではありません。
web サイト用のフィルタリストを表示するには、web サイトを展開する必要があります。チェックインするすべての web サイトフィルタを選択することも、個々のフィルタを選択することもできます。
インストールは、XML ファイルを読み込んで、そのファイルをターゲットシステムのメタベースにインポートすることで行われます。同じ名前のフィルタ設定がターゲットマシンに存在する場合、既存のフィルタ設定は上書きされます。
フィルタ設定は、ターゲットシステム上で削除されます。設定が削除されたら、インストール時に使用された XML ファイルが削除されます。
このコンポーネントタイプは、グローバル IIS 設定を表すのに使用されます。
IIS グローバル設定コンポーネントをブラウズすると、ターゲットシステム上の設定のリストがブラウザに表示されます。これらの設定は、メタデータベースで検索された順に表示されます。
チェックインする単一の設定を選択できます。設定に子は含まれないため、展開できません。
インストールは、XML ファイルを読み込んで、そのファイルをターゲットシステムのメタベースにインポートすることで行われます。ターゲットシステムに設定が存在する場合、その設定は上書きされます。
グローバル設定はアンインストールできません。アンインストールを行っても、インストール時に使用された XML ファイルが削除されるだけで、ターゲットシステムに影響はありません。
IIS Website (IIS Virtual Directory) コンポーネントタイプは、次の 4 つのコンポーネントを含む複合コンポーネントタイプです。
IIS web サイトまたは仮想ディレクトリ設定を含むコンポーネント
IIS 仮想ディレクトリセットを識別するコンポーネント
IIS web サイトフィルタセットを定義するコンポーネント
ディレクトリを含むコンポーネント
IIS Website Filter コンポーネントタイプは、次の 2 つのコンポーネントを含む複合コンポーネントタイプです。
IIS web サイトフィルタ設定を含むコンポーネント
COM オブジェクトを含むコンポーネント
Windows 2000 Plug-In は、さらにいくつかの追加コンポーネントタイプを提供します。
このコンポーネントタイプは、レジストリキーとその関連値を表すのに使用されます。
レジストリキーを探しブラウズすると、ターゲットシステム上の主レジストリルートからのレジストリキーのリストが、ブラウザに表示されます。主レジストリルートには、HKEY_LOCAL_MACHINE、HKEY_CLASSES_ROOT、HKEY_CURRENT_USER、HKEY_USERS、および HKEY_CURRENT_CONFIG が含まれます。これらの項目は、レジストリに表示される順に現れます。
チェックインする個々のキーを選択できます。キーを選択すると、キーとそのすべての子がチェックインされます。キーをダブルクリックすると、値が見つかるまで下方向に再帰的にチェックされます。値の名前は表示されますが、その内容は表示されません。値は、個別にエクスポートできます。
レジストリキーは、XML ファイルにエクスポートされます。
スナップショットの実行時、レジストリキーの現在の状態 (キーの子を含む) が XML ファイルにエクスポートされます。差分チェック時、レジストリキーは再エクスポートされ、元の XML ファイルと比較されます。これらのファイルの差分生成には、標準の XML difference comparator が使用されます。
レジストリを表す XML ファイルは、execJava ステップを使用して、読み取られてターゲットシステムにインポートされます。 値がターゲットシステムにすでに存在するキーは、すべて上書きされます。
execJava 実装は、エクスポートされたキーのルートを調べ、その下のすべてのキーと値を削除します。そのルートが値の場合は、それも削除されます。
アクション |
状態 |
結果 |
---|---|---|
インストールまたはアンインストール |
リモートエージェントが管理特権を持っていない |
インストールまたはアンインストールに失敗する |
このタイプのコンポーネントは、レジストリファイル (*.reg) を含みます。レジストリファイルとは、レジストリメタベースに追加またはメタベースから削除するキーおよび値を指定するテキストファイルです。
プロビジョニングソフトウェアは、レジストリファイルのバージョン間の違いを比較しません。レジストリファイル間の違いを見るには、代わりに Registry Keys コンポーネントタイプを使用します。
このコンポーネントタイプ用のファイルを選択するには、ファイルブラウザから *.reg ファイルを選択します。
Regedit /s file path は、*.reg ファイルで呼び出され、その変更内容をレジストリに書き込みます。
アンインストール時、インストール時に使用された *.reg ファイルのみが削除されます。レジストリファイル内のレジストリキーは削除されません。レジストリのアンインストールを有効にするには、Registry Keys タイプを使用してください。
アクション |
状態 |
結果 |
---|---|---|
インストール |
指定した *.reg ファイルが、regedit のための正しい形式ではない |
インストールに失敗する |
インストール |
*.reg ファイルで指定されたレジストリセクションへの書き込みアクセス許可をエージェントが持っていない |
インストールに失敗する |
このタイプのコンポーネントは、データベースに接続するための ODBC 設定を表します。これらの設定は、システム上の「Data Source Administrator」コントロールパネルで変更できます。実際の設定は、レジストリ内の特定の場所に格納されます。その結果、Data Source Name (DSN) リソースタイプが、Registry Keys リソースタイプの上に構築されます。DSN インストール、エクスポート、およびアンインストール機能は、Registry Key リソースハンドラーが提供する機能を直接使用します。DSN ブラウザは Registry ブラウザと似ており、「Data Source Administrator」コントロールパネルに近い機能を提供します。
DNS コンポーネントをブラウズすると、ターゲットシステム上の主レジストリルートからの DNS ファイルのリストが、ブラウザに表示されます。DSN ルートには、User と System が含まれます。DSN ファイルはアルファベット順に表示されます。
チェックインする個々の DSN ファイルを選択できます。System および User ルートをダブルクリックすると、含まれている DSN エントリが表示されます。
エクスポートでは、レジストリ階層の同じレベルにある「ODBC Data Sources」キー内の同じ名前の値だけでなく、DSN 設定をすべて含むキーをエクスポートします。
DSN のアンインストールは、レジストリのアンインストールに基づいています。削除されるパスは、利用可能な DSN 設定を表示するために DSN ユーザーインタフェースが使用するキーではなく、DSN 設定を含むキーであることに注意してください。同様に、このキーを削除するための特殊なロジックがあります。このプロセスのセマンティクスは、レジストリアンインストールのセマンティクスとわずかに異なりますが、両プロセスとも同じエグゼキュータを使用します。
DSN システムコンポーネントは、レジストリシステムコンポーネントのインストールメソッドを直接呼び出します。実装とエラーの詳細については、「Registry Keys コンポーネントタイプ」「Registry Keys コンポーネントタイプ」を参照してください。
このタイプのコンポーネントは、Windows バッチファイル *.bat またはコマンドファイル *.cmd を含みます。
このタイプのコンポーネントを作成する場合、*.bat または*.cmd 拡張子が付くファイルのみを表示するようにファイルブラウザを設定できます。
アクション |
状態 |
結果 |
---|---|---|
インストール |
指定したバッチファイルが有効なバッチファイルでないか、エラーが含まれている |
インストールに失敗する |
このタイプのコンポーネントは、Microsoft Windows scripting host (WSH) スクリプトを含みます。これらのファイルは、vbscript ( *.vbs) または jscript ( *.js) によって作成されたテキストファイルです。これらのファイルは、XML プロジェクトファイル (*.wsf) に含まれることもあります。
このタイプのコンポーネントを作成する場合、*.js、*.vbs、または *.wsf 拡張子が付くファイルのみを表示するようにブラウザを設定できます。
このタイプのコンポーネントをアンインストールすると、スクリプトファイルはターゲットホストから削除されます。ただし、そのスクリプトが実行したアクションは取り消されません。
アクション |
状態 |
結果 |
---|---|---|
インストール |
指定したファイルが有効な *.wsf ファイルでないか、エラーが含まれている |
インストールに失敗する |
Microsoft Windows System Component は、特定のコンポーネントタイプと関連する windows システム以外に、異なる windows システムと対話するためのユーティリティを提供します。プラグインは、次の 5 つの Windows 特有のシステムサービスを含みます。
com.sun.windows#COM+ application services
com.sun.windows#data source name services
com.sun.windows#metabase services
com.sun.windows#registry key services
com.sun.windows#services
拡張コントロールサービスは、リソースまたはコンポーネントと関連するソフトウェアオペレーティングを行うプロシージャーです。これらのサービスは、Microsoft IIS Web Server の起動と停止のためのサービスと、特定の Microsoft Windows サービスの起動と停止のためのサービスを含みます。プロビジョニングソフトウェアは、2 組の拡張コントロールサービスを含みます。これらは、個々のリソースタイプに特有ではありません。
一般目的のコントロールサービス。任意のコンポーネントまたはプランから呼び出されます。
リソースタイプ特有のコントロールサービス。リソースの特定のタイプに関連付けられ、これらのリソースタイプを持つリソースを含むコンポーネントまたはプランからのみ呼び出されます。
一般目的のコントロールサービスには、Microsoft Windows サービスの起動と停止のための機能が含まれます。これらのコントロールサービスは、任意のコンポーネントまたはプランから呼び出すことができます。
リソースタイプ特有のコントロールサービスの例として、COM+ Application リソースタイプで含まれる startRouter プロシージャーがあります。このプロシージャーは、COM+ 経路制御サービスを起動します。このサービスは、COM+ Application リソースタイプのリソースとのみ動作します。
以下の表は、IIS を制御するプロシージャーを示しています。
表 3–10 IIS を制御する組み込みプロシージャー
名前 |
パラメータ |
説明 |
---|---|---|
stopIIS |
なし |
IIS プロセスの停止 |
startIIS |
なし |
起動していない場合、IIS を再起動する |
コンポーネントまたはプランは、特定の Microsoft Windows サービスを含むことがあります。
次の表は、Microsoft Windows サービスを制御するプロシージャーを説明しています。
表 3–11 Microsoft Windows サービスを制御する組み込みプロシージャー
名前 |
パラメータ |
説明 |
---|---|---|
stopService |
serviceName – 停止するサービスの名前 |
サービスを停止する |
startService |
serviceName – 起動するサービスの名前 |
Microsoft Windows サービスを起動する |