Sun N1 Service Provisioning System ユーザーズガイドおよびリリースノート (Oracle Database Plug-In 2.0)

第 3 章 Oracle データベースプラグインのインストールと構成

この章では、Oracle データベースプラグインのインストールと構成に必要な手順を説明します。

この章では、次の内容について説明します。

Oracle データベースプラグインの入手

Oracle データベースソリューションは、Sun N1 SPS ソフトウェアへのプラグインとしてパッケージ化されています。プラグインは、JavaTM Archive (JAR) ファイルとしてパッケージ化されています。Oracle データベースソリューション用のプラグインファイルは、Sun N1 Service Provisioning System Supplement CD か Sun Download Center から入手できます。

Oracle データベースプラグインは、2 つの異なる JAR ファイルを使用してインポートできます。使用状況に応じて正しいファイルを選択してください。

Oracle データベースプラグインを Sun N1 SPS に追加


注 –

Oracle 9i データベースをサポートする JAR ファイルと 10g データベースをサポートする JAR ファイルは別のものです。ただし、いくつかの共通のコンポーネントが Oracle 10g プラグインに組み込まれています。その結果、Oracle 9i をサポートするには、Oracle 9i プラグインと Oracle 10g プラグインをインストールする必要があります。Oracle 10g をサポートするには、Oracle 10g プラグイン JAR ファイルをインストールするだけで十分です。


あるプラグインを Sun N1 SPS 製品に認識させるには、プラグインをマスターサーバーにインポートする必要があります。旧バージョンの Oracle データベースプラグインをすでにインポートしている場合は、新しいプラグインにアップグレードする必要があります。

Procedureブラウザインタフェースを使用して Oracle データベースプラグインをインポートする

プラグインをインポートまたはアップグレードするには、『Sun N1 Service Provisioning System 5.1 システム管理者ガイド』の第 5 章「プラグインの管理」で説明されている手順に従います。

手順
  1. ブラウザインタフェースのメインウィンドウの「Administrative」セクションで、「Plug-ins」をクリックします。

  2. 「Plug-ins」ページの「Action」列にある「Import」をクリックします。

  3. JAR ファイルをダウンロードした場所に移動します。

    • Oracle 9i データベースプラグイン

      • Oracle 9i データベースプラグインを初めてインポートする場合は、com.sun.oracle9i_DB_2.0.jar ファイルを選択します。

      • 旧バージョンの Oracle 9i データベースプラグインをすでにインポートしている場合は、com.sun.oracle9i_DB_1.0_2.0.jar ファイルを選択します。

    • Oracle 10g データベースプラグイン

      • Oracle 10g データベースプラグインを初めてインポートする場合は、com.sun.oracle10g_DB_2.0.jar ファイルを選択します。

      • 旧バージョンの Oracle 10g データベースプラグインをすでにインポートしている場合は、com.sun.oracle10g_DB_1.0_2.0.jar ファイルを選択します。

  4. 「Continue to Import」ボタンをクリックします。

    インポートが正常に終了すると、プラグインの詳細ページが開いて、そのプラグインによって提供されるオブジェクトが表示されます。

ProcedureCLI を使用して Oracle データベースプラグインをインポートする

コマンド行を使用してプラグインをインポートすることもできます。

手順

    CLI からプラグインファイルをインポートするには、次のように入力します。


    % cr_cli -cmd plg.p.add -path plugin-filename -u username -p password
    
    • Oracle 9i データベースプラグイン

      • Oracle 9i データベースプラグインを初めてインポートする場合、 plugin-filenamecom.sun.oracle9i_DB_2.0.jar です。

      • 旧バージョンの Oracle 9i データベースプラグインをすでにインポートしている場合、plugin-filenamecom.sun.oracle9i_DB_1.0_2.0.jar です。

    • Oracle 10g データベースプラグイン

      • Oracle 10g データベースプラグインを初めてインポートする場合、plugin-filenamecom.sun.oracle10g_DB_2.0.jar です。

      • 旧バージョンの Oracle 10g データベースプラグインをすでにインポートしている場合、plugin-filenamecom.sun.oracle10g_DB_1.0_2.0.jar です。

環境に合わせてソリューションをカスタマイズ

リモートエージェントに関する要件

プロビジョニングソフトウェアのリモートエージェント (RA) をインストールする場合は、RA が root として実行されるように設定してください。Oracle のインストールでは通常、ユーザーとして oracle が使用されますが、インストールプロセスで生成されるスクリプトの中には root として実行されるものがあります。

Linux システム用の共有メモリーとセマフォーの設定

Linux システムでは、次のセマフォーと共有メモリーの設定が使用されます。


kernel.shmmax = 1073741824
kernel.shmall = 536870912
kernel.sem = 250 32000 100 128
net.ipv4.ip_local_port_range = 32768 65000

注 –

これらの値はインストール時に設定されます。したがって、ユーザーが設定する必要はありません。

kernel.shmmax の実際の値は、ターゲットホストのメモリー量によって異なります。この値は、OraSpt プランによってその実行時に動的に調整されます。


Solaris システム用の共有メモリーとセマフォーの設定

Solaris システムの場合も、前述の Linux システム用の設定に似たと共有メモリーの設定を行う必要があります。これらの値の設定は、Oracle データベースソフトウェアをインストールする前に行う必要があります。詳細については、Oracle のマニュアルを参照してください。

SPARC で動作する Oracle 9i 用の Solaris パッチ

Solaris SPARC システムで Oracle 9i を実行する場合は、SunSolve web site から 3 つの Solaris パッチをダウンロードし、システムにインストールする必要があります。


注 –

パッチリストは、このドキュメントのリリース時点から変更されている可能性があります。Solaris システム上の Oracle に適用される最新パッチについては、Oracle web site と SunSolve を確認してください。