Oracle App Server 10g トポロジを配備するには、1 つ以上のシステムにソフトウェアをインストールします。Oracle Application Server のサイレントインストーラは、一度に 1 つのシステムにのみソフトウェアをインストールできます。そのため、複数のシステムが含まれる複雑なトポロジをインストールするには、一度に 1 台のマシンごとに、連続して Oracle モジュールをインストールします。
Oracle トポロジを配備する前にいくつかのセッション変数を作成する必要があります。表 4–1 の第 3 列に従って、パスワードフラグを設定していることを確認します。パスワードは最低 5 文字で、英数字を使用する必要があります。また、パスワードはハイフン (-) を含むことができません。
MRInstaller コンポーネントをインストールしようとするホストの名前にハイフンが含まれている場合、変数 globalDBName を再定義してハイフンを削除する必要があります。Internet Directory に登録されるすべての名前は、ハイフンを含むことができません。そのため、変数の定義ではハイフンの使用を避けてください。詳細については、Oracle のマニュアルを参照してください。
セッション変数を定義するには、ブラウザインタフェース上部の「Session Variables」をクリックします。
表 4–1 セッション変数
変数名 |
説明 |
パスワードのフラグ |
---|---|---|
sysPass |
メタデータリポジトリデータベースの sys ユーザー用パスワード |
可 |
systemPass |
メタデータリポジトリデータベースの system ユーザー用パスワード |
可 |
sourceImage |
インストールソースの Disk1 へのフルパス (すべてのリモートエージェントから使用可能なもの) |
不可 |
MRInstallerPWD |
MR モジュール用のパスワード |
可 |
IDinstallerPWD |
ID モジュール用のパスワード |
可 |
J2EEInstallerPWD |
J2EE モジュール用のパスワード | |
J2EESSOInstallerPWD |
J2EESSO モジュール用のパスワード |
可 |
J2EESSONWCInstallerPWD |
J2EESSONWC モジュール用のパスワード |
可 |
BIInstallerPWD |
BI モジュール用のパスワード |
可 |
PWInstallerPWD |
PW モジュール用のパスワード |
可 |
OIDhost |
Oracle Internet Directory が置かれるシステムのホスト名 |
不可 |
OIDdomain |
Oracle Internet Directory が置かれるシステムのドメイン |
不可 |
この作業の終了時には、各ターゲットホストは次のコンポーネントを持つようになります。
J2EEInstaller コンポーネント
J2EEInstaller コンポーネントに関連付けられた J2EEHT 仮想ホスト
J2EEHT 仮想ホスト内にインストールされた Oc4jHolder コンポーネント
Oc4jHolder コンポーネントに関連付けられた Oc4jHolderHT 仮想ホスト
Oc4jHolderHT 仮想ホスト内にインストールされた Oc4jInstance コンポーネント
Oc4jInstance コンポーネントに関連付けられた Oc4jInstanceHT 仮想ホスト
セッション変数を作成します。
このトポロジで作成する必要があるのは、sourceImage セッション変数と J2EEInstallerPWD セッション変数だけです。
N1 SPS ブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで「Oracle App Server 10g」を選択します。
「Oracle App Server 10g Common Tasks」ページの「J2EE & Web Cache Topology」セクションで「Install」をクリックします。
「Plans Details」ページで「Run」をクリックします。
J2EEInstaller コンポーネントに使用する変数を選択します。
デフォルト以外のホルダー名を使用する場合は、Oc4jHolder コンポーネントに使用する変数を選択します。
デフォルト以外のインスタンス名を使用する場合は、Oc4jHolder コンポーネントに使用する変数を選択します。
ターゲットホストを選択する場合は、「Select from List」をクリックしてターゲットホストを選択します。
このコンポーネントをいくつかのシステムに同時にインストールする場合は、リストから複数のターゲットホストを選択します。
ターゲットホストセットが選択されていないか確認します。
ターゲットホストセットの前のチェックボックスにはチェックを入れないでください。チェックが入っていると、プランはこのホストセットに加えて、前の手順で選択したホストにインストールしようとします。
「Run Plan (includes preflight)」をクリックします。
このプランの正常終了時には、すべてのインスタンスが動作しています。
この作業の終了時には、各ターゲットホストは次のコンポーネントを持つようになります。
プラン用に選択したターゲットホスト上の MRInstaller コンポーネント
指定したホスト上の IDInstaller コンポーネント
指定したホスト上の J2EESSONWCInstaller コンポーネント
指定したホスト上の J2EESSOInstaller コンポーネント
J2EESSOInstaller コンポーネントに関連付けられた J2EEHT 仮想ホスト
J2EEHT 仮想ホスト内にインストールされた Oc4jHolder コンポーネント
Oc4jHolder コンポーネントに関連付けられた Oc4jHolderHT 仮想ホスト
Oc4jHolderHT 仮想ホスト内にインストールされた Oc4jInstance コンポーネント
Oc4jInstance コンポーネントに関連付けられた Oc4jInstanceHT 仮想ホスト
セッション変数を作成します。
N1 SPS ブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで「Oracle App Server 10g」を選択します。
「Oracle App Server 10g Common Tasks」ページの「J2EE & Web Cache with Identify Management Topology」セクションで「Install」をクリックします。
「Run」 をクリックします。
このプランで MRInstaller コンポーネントに使用する変数を選択します。
既存の変数セットを使用する場合は、「Plan Parameters」テーブルの MRInstaller コンポーネント行にあるドロップダウンメニューから名前を選択します。
新しい変数セットを作成する場合は、「Plan Parameters」テーブルの MRInstaller コンポーネント行にある「Select from List」をクリックします。
「Create Set」をクリックします。
変数セットの名前を入力します。
ORACLE_HOME_NAME 用のデフォルト値が使用されるコンポーネントがこのホスト上にすでに存在する場合は、変数 ORACLE_HOME_NAME の値を定義します。
同じ物理ホストにインストールされている 2 つのコンポーネントが同じ ORACLE_HOME_NAME をもつことはできません。
変数 szIdentityAdminContext の値を定義します。
変数セットを保存します。
「Plan Parameters」テーブルの MRInstaller コンポーネント行にあるドロップダウンメニューから、上で保存した変数セットを選択します。
必要であれば、手順 5 を繰り返して、IDInstaller、J2EESSOInstaller、および J2EESSONWCInstaller コンポーネントの ORACLE_HOME_NAME を定義し直します。
デフォルト以外のホルダー名を使用する場合は、Oc4jHolder コンポーネントに使用する変数を選択します。
デフォルト以外のインスタンス名を使用する場合は、Oc4jInstance コンポーネントに使用する変数を選択します。
ターゲットホストを選択する場合は、「Select from List」をクリックしてターゲットホストを選択します。
MRInstaller コンポーネントをインストールするホストを 1 つ選択します。
IDInstaller、 J2EESSOInstaller、および J2EESSONWCInstaller コンポーネントをインストールするホストの名前を入力します。
各コンポーネントは 1 つのホストにインストールします。
各コンポーネントを別々のホストに置いてください。
ターゲットホストセットが選択されていないか確認します。
ターゲットホストセットの前のチェックボックスにはチェックを入れないでください。チェックが入っていると、プランはこのホストセットに加えて、前の手順で選択したホストにインストールしようとします。
「Run Plan (includes preflight)」をクリックします。
このプランの正常終了時には、すべてのインスタンスが動作しています。
この作業の終了時には、各ターゲットホストは次のコンポーネントを持つようになります。
プラン用に選択したターゲットホスト上の MRInstaller コンポーネント
指定したホスト上の IDInstaller コンポーネント
指定したホスト上の J2EESSONWCInstaller コンポーネント
指定したホスト上の J2EESSOInstaller コンポーネント
J2EESSOInstaller コンポーネントに関連付けられた J2EEHT 仮想ホスト
J2EEHT 仮想ホスト内にインストールされた Oc4jHolder コンポーネント
Oc4jHolder コンポーネントに関連付けられた Oc4jHolderHT 仮想ホスト
Oc4jHolderHT 仮想ホスト内にインストールされた Oc4jInstance コンポーネント
Oc4jInstance コンポーネントに関連付けられた Oc4jInstanceHT 仮想ホスト
指定したホスト上の BIInstaller コンポーネント
セッション変数を作成します。
N1 SPS ブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで「Oracle App Server 10g」を選択します。
「Oracle App Server 10g Common Tasks」ページの「Business Intelligence and Forms Topology 」セクションで「Install」をクリックします。
「Run」 をクリックします。
このプランで MRInstaller コンポーネントに使用する変数を選択します。
既存の変数セットを使用する場合は、「Plan Parameters」テーブルの MRInstaller コンポーネント行にあるドロップダウンメニューから名前を選択します。
新しい変数セットを作成する場合は、「Plan Parameters」テーブルの MRInstaller コンポーネント行にある「Select from List」をクリックします。
「Create Set」をクリックします。
変数セットの名前を入力します。
ORACLE_HOME_NAME 用のデフォルト値が使用されるコンポーネントがこのホスト上にすでに存在する場合は、変数 ORACLE_HOME_NAME の値を定義します。
同じ物理ホストにインストールされている 2 つのコンポーネントが同じ ORACLE_HOME_NAME をもつことはできません。
変数 szIdentityAdminContext の値を定義します。
変数セットを保存します。
「Plan Parameters」テーブルの MRInstaller コンポーネント行にあるドロップダウンメニューから、上で保存した変数セットを選択します。
必要であれば、手順 5 を繰り返して、IDInstaller、J2EESSOInstaller、J2EESSONWCInstaller、および BIInstaller コンポーネントの ORACLE_HOME_NAME を定義し直します。
デフォルト以外のホルダー名を使用する場合は、Oc4jHolder コンポーネントに使用する変数を選択します。
デフォルト以外のインスタンス名を使用する場合は、Oc4jInstance コンポーネントに使用する変数を選択します。
ターゲットホストを選択する場合は、「Select from List」をクリックしてターゲットホストを選択します。
MRInstaller コンポーネントをインストールするホストを 1 つ選択します。
ターゲットホストセットが選択されていないか確認します。
ターゲットホストセットの前のチェックボックスにはチェックを入れないでください。チェックが入っていると、プランはこのホストセットに加えて、前の手順で選択したホストにインストールしようとします。
このページの「Plan Variables」セクションで、IDInstaller、J2EESSONWCInstaller、J2EESSOInstaller、および BIInstaller コンポーネントをインストールするホストの名前を入力します。
各コンポーネントは 1 つのホストだけにインストールします。
各コンポーネントを別々のホストに置いてください。
「Run Plan (includes preflight)」をクリックします。
このプランの正常終了時には、すべてのインスタンスが動作しています。
この作業の終了時には、各ターゲットホストは次のコンポーネントを持つようになります。
プラン用に選択したターゲットホスト上の MRInstaller コンポーネント
指定したホスト上の IDInstaller コンポーネント
指定したホスト上の J2EESSONWCInstaller コンポーネント
指定したホスト上の J2EESSOInstaller コンポーネント
J2EESSOInstaller コンポーネントに関連付けられた J2EEHT 仮想ホスト
J2EEHT 仮想ホスト内にインストールされた Oc4jHolder コンポーネント
Oc4jHolder コンポーネントに関連付けられた Oc4jHolderHT 仮想ホスト
Oc4jHolderHT 仮想ホスト内にインストールされた Oc4jInstance コンポーネント
Oc4jInstance コンポーネントに関連付けられた Oc4jInstanceHT 仮想ホスト
指定したホスト上の PWInstaller コンポーネント
セッション変数を作成します。
N1 SPS ブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで「Oracle App Server 10g」を選択します。
「Oracle App Server 10g Common Tasks」ページの「Portal and Wireless Topology」セクションで「Install」をクリックします。
「Run」 をクリックします。
このプランで MRInstaller コンポーネントに使用する変数を選択します。
既存の変数セットを使用する場合は、「Plan Parameters」テーブルの MRInstaller コンポーネント行にあるドロップダウンメニューから名前を選択します。
新しい変数セットを作成する場合は、「Plan Parameters」テーブルの MRInstaller コンポーネント行にある「Select from List」をクリックします。
「Create Set」をクリックします。
変数セットの名前を入力します。
ORACLE_HOME_NAME 用のデフォルト値が使用されるコンポーネントがこのホスト上にすでに存在する場合は、変数 ORACLE_HOME_NAME の値を定義します。
同じ物理ホストにインストールされている 2 つのコンポーネントが同じ ORACLE_HOME_NAME をもつことはできません。
変数 szIdentityAdminContext の値を定義します。
変数セットを保存します。
「Plan Parameters」テーブルの MRInstaller コンポーネント行にあるドロップダウンメニューから、上で保存した変数セットを選択します。
必要であれば、手順 5 を繰り返して、IDInstaller、J2EESSOInstaller、J2EESSONWCInstaller、BIInstaller、および PWInstaller コンポーネントの ORACLE_HOME_NAME を定義し直します。
デフォルト以外のホルダー名を使用する場合は、Oc4jHolder コンポーネントに使用する変数を選択します。
デフォルト以外のインスタンス名を使用する場合は、Oc4jInstance コンポーネントに使用する変数を選択します。
ターゲットホストを選択する場合は、「Select from List」をクリックしてターゲットホストを選択します。
MRInstaller コンポーネントをインストールするホストを 1 つ選択します。
ターゲットホストセットが選択されていないか確認します。
ターゲットホストセットの前のチェックボックスにはチェックを入れないでください。チェックが入っていると、プランはこのホストセットに加えて、前の手順で選択したホストにインストールしようとします。
このページの「Plan Variables」セクションで、IDInstaller、J2EESSONWCInstaller、J2EESSOInstaller、および PWInstaller コンポーネントをインストールするホストの名前を入力します。
各コンポーネントは 1 つのホストだけにインストールします。
各コンポーネントを別々のホストに置いてください。
「Run Plan (includes preflight)」をクリックします。
このプランの正常終了時には、すべてのインスタンスが動作しています。
デフォルトでは、MRInstaller のグローバルデータベース名にはホスト名が使用されます。ホスト名にハイフンが含まれている場合、そのハイフンをグローバルデータベース名から削除する必要があります。この変更は、一部のコンポーネントの一部の変数に影響します。
表 4–2 グローバルデータベース名の変数
コンポーネント |
変数 |
デフォルト |
変更例 |
---|---|---|---|
MRInstaller |
globalDBName |
:[dbSid].:[dbHost] |
:[dbSid].SP |
J2EESSOInstaller |
szl_ClusterRepository |
{":[OIDFQN]:1521::[SID].:[OIDFQN]::[SID].:[OIDFQN]"}, [OIDFQN] は :[OIDhost].:[OIDdomain] から導き出されます。 |
{":[OIDFQN]:1521::[SID].SP::[SID].SP"} |
J2EESSONWCInstaller |
szl_ClusterRepository |
{":[OIDFQN]:1521::[SID].:[OIDFQN]::[SID].:[OIDFQN]"} |
{":[OIDFQN]:1521::[SID].SP::[SID].SP"} |
BIInstaller |
szl_RepositoryUserInput |
{":[OIDFQN]:1521::[SID].:[OIDFQN]::[SID].:[OIDFQN]"} |
{":[OIDFQN]:1521::[SID].SP::[SID].SP"} |
PWInstaller |
szl_RepositoryUserInput |
{":[OIDFQN]:1521::[SID].:[OIDFQN]::[SID].:[OIDFQN]"} |
{":[OIDFQN]:1521::[SID].SP::[SID].SP"} |
デフォルトでは、セキュリティー保護された通信に SSL を使用する唯一のトポロジは識別子管理機能 (IDInstaller コンポーネント) だけです。SSL を使用するために J2EESSOInstaller、J2EESSONWCInstaller、BIInstaller、または PWInstaller コンポーネントを有効にするには、szOIDwithSSLStatus 変数を Y に変更します。この変数を変更する場合、OIDport 変数の値も :[InternetDirectorySSLPort] に変数する必要があります。
次のリストに、この 2 つの変数の関係を示します。
OIDport=":[InternetDirectorySSLPort]"
OIDport=":[InternetDirectoryPort]"