Sun N1 Service Provisioning System 5.1 インストールガイド

N1 Service Provisioning System 5.1 アプリケーションの概要

N1 Service Provisioning System 5.1 は、分散型のソフトウェアプラットフォームです。このプロビジョニングシステムには、次に示す特殊用途のアプリケーションが含まれます。ユーザーは、これらのアプリケーションをネットワーク内のサーバーにインストールして使用します。これらのアプリケーションは、ユーザーがネットワーク内のサーバーにソフトウェアを配備できるよう連係して動作します。

マスターサーバー

マスターサーバーは、Linux、UNIX、および Windows ベースのサーバーで稼働します。マスターサーバーは、次のような処理を行うセントラルサーバーです。

ローカルディストリビュータ

ローカルディストリビュータは、リモートエージェントの配布と管理を最適化するプロキシです。データセンターでは、ローカルディストリビュータを使用して次の処理を行えます。

リモートエージェント

リモートエージェントは、N1 Service Provisioning System 5.1 によって管理されているすべてのサーバーで動作するアプリケーションです。リモートエージェントは、マスターサーバーによって要求されるタスクを実行します。リモートエージェントは次の作業に利用できます。

CLI Client

CLI (Command Line Interface: コマンド行インターフェース) Client は、ローカルサーバーとリモートサーバーからのコマンド実行を可能にする、マスターサーバーへの通信パスを提供します。CLI Client は、次の環境でコマンドの実行を許可します。

これらのコマンドを実行する場合、CLI Client は TCP/IP を使用するか、あるいは SSL または SSH のセキュリティー保護された接続を介してマスターサーバーへの接続を確立します。

CLI Client は、次の 2 つのモードで動作します。

対話モードで処理する場合、CLI Client は Jython プログラミング言語を使用します。Jython は、オブジェクト指向の高度な動的言語 Python の Java 実装です。


注 –

対話モードで CLI Client を実行する予定のあるすべてのサーバーに Jython をインストールしてください。Jython の詳細の確認とダウンロードは、http://www.jython.org で行えます。