この節では、旧バージョンのマスターサーバーから新バージョンのマスターサーバーに移行されるデータについて詳しく説明します。
次に、マスターサーバー上で移行されるデータの種類を示します。
表 10–1 移行の概要
マスターサーバー上のデータ |
移行対象のデータですか |
移行手段 |
---|---|---|
PostgresSQL データ |
はい |
SQL スクリプト |
既存のコマンドに変更を加えるための CLI Client スクリプト |
いいえ | |
CLI Client でシリアル化されるオブジェクトの移行 |
いいえ | |
各ホスト上の config.properties ファイルに対する変更の移行 |
はい |
このファイルにリストされているプロパティは、「プロパティファイルの移行についての詳細」で説明されている方法を使用して移行する |
リソースの移行 |
はい |
リソースディレクトリをコピーする |
ロガー構成ファイル |
いいえ | |
ユーザーインタフェースのカスタマイズ |
いいえ |
5.0 config.properties は、5.1 config.properties ファイルへ移行されます。この移行では、5.0 ファイルに入っている各プロパティーの値が、5.1 config.properties ファイルに入っているプロパティーの値と比較されます。値が同じであれば、そのプロパティは無視されます。値が異なる場合は、5.0 の値が 5.1 の config.properties ファイルにコピーされます。プロパティが、5.0 バージョンのファイルに存在するが、5.1 バージョンのファイルには存在しない場合は、5.0 バージョンの値が 5.1 バージョンのファイルに追加されます。次に示すプロパティの値は、5.1 バージョンの config.properties ファイルに移行されません。
webserver.TomcatHome
rsrc.localrepo
db.port
db.password
db.hostname
db.instancename
db.username
db.type
db.maxconnections
hostdb.ms.ipaddress
hostdb.ms.port
note.mailsubject
net.server.nconn
net.server.type.1
net.server.ip.1
net.server.port.1
net.server.parms.1
note.url
pe.defaultUserToRunAs
hostdb.ms.connectiontype
pe.maxSimulPlans
5.0 のプロパティーファイルでこれらのプロパティーのいずれかの値を変更した場合は、5.1 config.properties ファイルの値を手動で変更する必要があります。