Sun N1 Service Provisioning System 5.1 インストールガイド

Procedureマスターサーバーのデータを移行する

5.0 バージョンのマスターサーバーデータを 5.1 マスターサーバーに移行すると、5.1 バージョンのマスターサーバー内のデータはすべて削除されます。マスターサーバーの両バージョンは、移行作業が完了するまで移行スクリプトによって停止されます。移行作業が進行している間、マスターサーバーは利用できません。

始める前に

アップグレードするサーバーのオペレーティングシステムバージョンが N1 Service Provisioning System 5.1 でサポートされているか確認してください。サポートされているオペレーティングシステムのリストは、「オペレーティングシステム要件」を参照してください。

移行前にデータのバックアップをとってください。『Sun N1 Service Provisioning System 5.1 システム管理者ガイド』の第 9 章「バックアップと復元」を参照してください。

手順
  1. 5.0 バージョンのマスターサーバーをインストールしたユーザーでマシンにログインします。

  2. 5.1 バージョンのマスターサーバーを 5.0 バージョンのマスターサーバーがインストールされているサーバーにインストールします。

    • Linux または UNIX システムを実行している場合は、「Linux および UNIX システムに N1 Service Provisioning System 5.1 をインストールする」 の説明に従って N1 Service Provisioning System 5.1 マスターサーバーをインストールします。

    • Windows を使用している場合は、次の操作を行います。

      1. Windows Administrative Tools 内の Service アプリケーションを使用して IPC Daemon サービスを停止することにより、5.0 マスターサーバーを停止します。

      2. 5.0 マスターサーバー (具体的には IPC Daemon と Server) を手動で起動するように設定します。

      3. 「Windows に N1 Service Provisioning System 5.1 マスターサーバーをインストールする」 の説明に従って、5.1 バージョンのマスターサーバーをインストールします。

        5.0 バージョンのマスターサーバーマスターサーバーを所有するユーザーとグループによる所有権を指定して 5.1 マスターサーバーをインストールします。

  3. Linux および UNIX マスターサーバーの場合、移行処理中にデータベースが最適化されないようにしてください。

    データの移行中にデータベースの最適化を開始する cron ジョブがスケジュールされていないかを確認してください。

  4. コマンドプロンプトにアクセスします。

    • Linux および UNIX サーバーでは、シェルウィンドウを開いてマスターサーバーを所有するユーザーとしてログインします。

    • Windows では、Command Prompt ウィンドウを開きます。

  5. 移行スクリプトが入っているディレクトリに移動します。

    • Linux および UNIX サーバーでは、次のように入力します。


      % cd /N1SPS5.1-home/server/bin/migrate
      

      N1SPS5.1-home には、マスターサーバーをインストールしたディレクトリを指定します。

    • Windows では、次のように入力します。


      C:\> cd C:\N1SPS5.1-home\server\bin\migrate
      

      C:\N1SPS5.1-home には、マスターサーバーをインストールしたディレクトリを指定します。

  6. 移行スクリプトを起動します。

    • Linux および UNIX サーバーでは、次のように入力します。


      % ./migrateMS_5.0-5.1.sh
      
    • Windows では、次のように入力します。


      C:\N1SPS5.1-home\5.1\server\bin\migrate\>.\migrateMS_5.0-5.1.cmd
      
  7. 画面上に表示される説明に従って移行作業を進めます。

    移行が完了すると、次のメッセージが表示されます。


    Master Server migration completed successfully.

    注 –

    Postgres データベース、ブラウザインタフェース、およびマスターサーバーのリスナーポート番号は移行されません。N1 Service Provisioning System 5.1 マスターサーバーは、インストール時に指定されたポート番号を使用します。


  8. ログファイルをチェックし、移行中にエラーが発生していないか確認します。

    移行スクリプトにより、ログファイルの場所が表示されます。

  9. マスターサーバー ブラウザインタフェースへのアクセスに使用するブラウザのキャッシュを消去します。

    マスターサーバーをアップグレードする前にブラウザセッションを起動した場合は、ブラウザにキャッシュ化されているグラフィックとスタイルシートのために、アップグレートされたブラウザインタフェースが表示されなくなる可能性があります。

  10. 『Sun N1 Service Provisioning System 5.1 システム管理者ガイド』の第 9 章「バックアップと復元」の説明に従って、新しいマスターサーバーに移行したデータのバックアップを作成します。

    5.0 マスターサーバーのデータを 5.1 マスターサーバーへ復元することはできません。必要に応じて使用できる正確なバックアップ一式を保持するため、5.1 マスターサーバーデータをバックアップしてください。

  11. (省略可能) 5.0 バージョンのマスターサーバーをアンインストールします。

    5.0 バージョンのマスターサーバーを使用しない場合は、第 11 章「N1 Service Provisioning System 5.1 のアンインストール」の説明に従ってアンインストールできます。