この章では、N1 Service Provisioning System 5.1 をインストールして使用する上でのシステム要件を示します。この章の内容は、次のとおりです。
N1 Service Provisioning System 5.1 のマスターサーバー、リモートエージェント、ローカルディストリビュータ、および CLI Client は、次のオペレーティングシステムを実行しているサーバーにインストールできます。
表 2–1 N1 Service Provisioning System 5.1 でサポートされているオペレーティングシステム
プロビジョニングシステムをインストールおよび実行するには、これ以降の節の説明どおりにシステムを構成する必要があります。
マスターサーバーを実行している Solaris システムでは、次の /etc/system 設定が必要です。
Solaris 9 または Solaris 10 OS を使用している場合は、shmsys:shminfo_shmmin と shmsys:shminfo_shmseg の値を変更できません。Solaris 10 OS を使用している場合は、shmsys:shminfo_shmmax、shmsys:shminfo_shmmni 、semsys:seminfo_semmns、および semsys:seminfo_semvmx の値を変更できません。
これらの設定のデフォルト値のまま使用できます。
/etc/system 設定を変更する手順は、『Solaris Tunable Parameters Reference Manual』を参照してください。
bc コマンドは、N1 Service Provisioning System をインストールするときにユーザーのパスにある必要があります。bc コマンドが存在しないと、インストールが終了し、bc のインストールを要求するメッセージが表示されます。bc-1.06-5.rpm パッケージまたはこれ以降のバージョンのパッケージをインストールしてください。
SUSE Linux 8 サーバー上の NFS マウントしたディレクトリに N1 Service Provisioning System をインストールし、接続のセキュリティーを確保するために SSH または SSL を使用する場合は、nolocks で NFS クライアントを構成するか NFS サーバーを構成してロックを許可してください。NFS クライアントまたは NFS サーバーのどちらも正しく設定されていない場合は、N1 Service Provisioning System アプリケーションは起動しません。
Linux マスターサーバーのインストールプログラムは、次のシステムパラメータをチェックし、最小値が満たされていない場合はエラーを表示して終了します。
表 2–3 Linux マスターサーバーシステムの設定
システムのパラメータ |
最小値 |
/proc/sys/kernel/shmall の shmall |
536870912 (512MB) |
/proc/sys/kernel/shmmax の shmmax |
536870912 (512MB) |
次に、サポートされる各オペレーティングシステムに必要なパッチを示します。
表 2–4 サポートされるオペレーティングシステムに必要なパッチ
OS のバージョン |
必要なパッチ |
---|---|
Solaris 7 |
106980-16 106541-16 107544-03 106950-13 106327-08 106300-09 |
Solaris 8、SPARC ベースサーバー |
111310-01 109147-28 111308-04 112438-03 108434-15 108435-15 111111-04 112396-02 110386-03 111023-03 111317-05 113648-03 115827-01 116602-01 108987-13 108528-29 108989-02 108993-33 109326-14 110615-10 |
Solaris 9、SPARC ベースサーバー |
114356-06 |
Solaris 9、x86 ベースサーバー |
114357–06 |
Solaris 10、SPARC ベースサーバー |
なし |
Solaris 10、x86 ベースサーバー |
なし |
IBM AIX 5.1 |
AIX 5.1–5.1.4.0 メンテナンスレベル: APAR IY44478 |
IBM AIX 5.2 |
AIX 5.2–5.2.1.0 メンテナンスレベル: APAR IY44479 |
IBM AIX 5.3 |
AIX 5.3.1.0 メンテナンスレベル: APAR IY58143 |
Red Hat Linux Advanced Server 2.1 |
なし |
Red Hat Linux Advanced Server 3.0 |
なし |
SUSE Linux Enterprise Server 8 |
なし |
SUSE Linux Enterprise Server 9 |
なし |
PA-RISC ベースシステム上の HP-UX 11i V1 |
PHNE_23502 PHKL_24253 PHKL_24254 PHKL_24255 PHKL_24256 PHKL_24257 PHKL_24751 PHNE_25084 PHCO_25226 PHKL_25227 PHKL_25367 PHCO_25452 PHKL_25468 PHKL_25614 PHKL_25728 PHKL_25729 PHKL_25840 PHKL_25842 PHKL_25871 PHKL_27091 PHKL_27092 PHKL_28489 PHNE_29887 PHCO_29960 PHSS_30049 |
Windows 2000 Server または Windows 2000 Advanced Server |
Service Pack 3 |
Windows Server 2003 |
なし |
Windows Server 2003 x64 |
なし |
サポートされているオペレーティングシステムにマスターサーバーをインストールするためのハードウェア要件を次の表に示します。
表 2–5 マスターサーバーのハードウェア要件
Solaris |
Red Hat Linux |
Windows |
|
---|---|---|---|
ハードウェア |
x86 ベース |
x86 ベース |
|
CPU |
450 MHz シングルまたはマルチ CPU |
1 GHz シングルまたはマルチ CPU |
1 GHz シングルまたはマルチ CPU |
RAM |
1 G バイト以上の RAM |
1 G バイト以上の RAM |
1 G バイト以上の RAM |
ハードディスクの空き容量 |
2 G バイト |
2 G バイト |
2 G バイト |
サポートされているオペレーティングシステムにローカルディストリビュータ、リモートエージェント、および CLI Client をインストールするためのハードウェア要件を次の表に示します。
表 2–6 ローカルディストリビュータ、リモートエージェント、および CLI Client の ハードウェア要件
この節では、N1 Service Provisioning System 5.1 をインストールして使用するための一般的なシステム要件を示します。
次に、N1 Service Provisioning System 5.1 ブラウザインタフェースの Web ブラウザ要件を示します。
表 2–7 ブラウザインタフェースの Web ブラウザ要件
プラットフォーム |
ブラウザ |
---|---|
Solaris、Red Hat、SUSE、HP-UX |
Netscape NavigatorTM 7.1、MozillaTM 1.4 |
Windows |
Netscape Navigator 7.1、Mozilla 1.4、Internet Explorer 5.5、Internet Explorer 6.0 |
AIX |
Mozilla 1.4 |
一部の Web プロキシサーバーは、ポップアップウィンドウをブロックするように構成されます。N1 Service Provisioning System 5.1 を正しく動作させるためには、ポップアップウィンドウを表示させる必要があります。ポップアップウィンドウをブロックする Web プロキシサーバーを実行したり、ポップアップウィンドウをブロックするようにブラウザを設定したりしないでください。
正しく動作するように、N1 Service Provisioning System 5.1 は cookie を使用する機能に依存しています。cookie を使用できるようにブラウザを設定してください。
Linux および UNIX システム上で SSH を使用してセキュリティー保護された接続を行う場合は、SSH を使用する各サーバーに SSH プロトコルバージョン 2 をインストールする必要があります。
CLI Client で Jython を使用する場合は、Jython バージョン 2.0 以上をインストールする必要があります。Jython の詳細は、http://www.jython.org を参照してください。
N1 Service Provisioning System 5.1 は、各国語環境でインストールして使用できるように国際化されています。N1 Service Provisioning System 5.1 は、ASCII 以外の文字も受け付けます。ソフトウェアで ASCII 以外の文字をサポートする必要がある場合は、次の要件を満たす必要があります。
すべてのアプリケーションを同じロケールまたは同等のロケールで実行する。リモートエージェント、ローカルディストリビュータ、および CLI Client は、マスターサーバーが稼働しているロケールと互換性があるロケールを実行する必要があります。
Internet Explorer 5.5 または 6.0、あるいは Netscape 7.0 を使用する必要がある
Web ブラウザの Character Interface が UTF-8 (Unicode または Universal Alphabet とも呼ばれる) を使用するように設定する
config.properties ファイルなどの構成ファイルでは、ASCII 以外のすべての文字は、Unicode でコード化する必要があります。構成ファイルは任意のエンコードで作成できます。続いて、JavaTM Development Kit (JDK) パッケージで提供されている native2ascii コマンドを使用してファイルを Unicode で符号化された ASCII 文字に変換します。