Sun N1 Service Provisioning System 5.2 コマンド行インタフェース (CLI) リファレンスマニュアル

バッチファイルの概要

rsrc.cib は、チェックインするコンポーネントが 1 行に 1 つずつ記載されたバッチファイルを操作します。バッチファイルを利用すると、大量のコンポーネントを 1 回のコマンド実行でチェックインできます。

バッチファイル内の各行は、単一のコンポーネントとしてチェックインされる、ローカルマシン上の単一のコンポーネントに対応しています。各行は、いくつかのフィールドをパイプ (|) で区切った形式になっています。一部のフィールドはオプションで、省略可能です。オプションフィールドを省略する場合も、rsrc.cib が各フィールドを正しく識別できるように、次のフィールドとの間にパイプ (|) を挿入する必要があります。

バッチファイルにはコメントを挿入できます。先頭にシャープ (#) が付いている行がコメント行になります。

次の表では、バッチファイルの行の構文について説明します。

表 3–41 バッチファイル内の行の構文

内容 

オプション/必須 

ローカルマシン上のコンポーネントの格納場所 

必須 

チェックイン時にコンポーネントに割り当てられる名前 

必須 

コンポーネントタイプ 

必須 

コンポーネントが表すプラットフォーム。 「NM: <platform_name>。<platform_name> は、 表 3–42 にあるプラットフォーム名のいずれか。

オプション 

コンポーネントの説明 

オプション 

このファイルが構成ファイルであるかどうかを示すブール値 

オプション (デフォルトは false) 

チェックインに「2.0」のようなメジャーバージョン番号を割り当てるかどうかを示すブール値 

オプション (デフォルトは false) 

一番最近のバージョンのコンポーネントを非表示にするかどうかを決めるブール値 

オプション (デフォルトは true) 

アクセス権情報の格納時に所有者情報を含めるかどうかを示すブール値 

オプション (デフォルトは true) 

アクセス権情報の格納時にグループ情報を含めるかどうかを示すブール値 

オプション (デフォルトは true) 

既存のファイルを全部置き換えて新しいバージョンを作成するのではなく、チェックインするファイルを既存のファイルに追加して新しいバージョンを作成するかどうかを示すブール値 

オプション (デフォルトは true) 

このコンポーネントをホストからチェックインする場合、そのホストのホスト ID 

オプション 

冗長チェックを適用するかどうかを示すブール値 

オプション (デフォルトは true) 

使用するピッカーの名前 (オプション。デフォルトは null で、デフォルトピッカーを使用する) 

 

文字列書式で表されたハッシュテーブル。そのタイプのエクスポータでサポートされる追加オプションが含まれている。extraOpts 引数では、次のブール値は指定できない。

  • ファイルが構成テンプレートであるかどうか

  • 所有者情報を含めるかどうか

  • グループ情報を含めるかどうか

  • チェックインするファイルを既存のファイルに追加するかどうか

  • 冗長チェックを行うかどうか

これらの変数を指定するには、同等のバッチファイル書式オプションを使用します。 

 

次の表に、バッチファイルの各行の 4 番目のフィールドで、コンポーネントのプラットフォームを指定するために使用できる名前を一覧表示します。

表 3–42 プラットフォームの名前

プラットフォーム名 

説明 

任意

Sun N1 Service Provisioning System ソフトウェアでサポートされる任意のプラットフォーム 

AIX - any version

IBM AIX 5.2 または IBM AIX 5.2 

AIX 5.2

IBM AIX 5.2 

AIX 5.2

IBM AIX 5.2 

Solaris - any version

SolarisTM 6、Solaris 7、または Solaris 8 リリース

Solaris 7

Solaris 7 リリース 

Solaris 8

Solaris 8 リリース 

Solaris 9

Solaris 9 リリース 

Solaris 10

Solaris 10 リリース 

Windows 2000 Server

Microsoft Windows 2000 Server 

Red Hat Linux

Red Hat Advanced Server 2.1