Sun N1 Service Provisioning System 5.2 プラグイン開発ガイド

ソリューション開発環境の概要

プロビジョニングシステムを使用して、システム構成、サービスプロビジョニング、およびアプリケーション配備のソリューションを構築できます。大まかな手順は次のとおりです。

  1. 一連のコンポーネントを構築します。この手順には次の作業が含まれます。

    1. アプリケーションに固有のコンポーネントタイプを定義する

    2. 各コンポーネントに名前を付ける

    3. 各コンポーネントにコンポーネントタイプを割り当てる

    4. コンポーネントに必要なリソースを特定する (ソースファイルやディレクトリなど)

    5. コンポーネントに固有のタスク (制御) を定義する

  2. コンポーネントの配備を指示するプランを作成します。各プランには次の情報が含まれます。

    1. コンポーネントの一覧

    2. コンポーネントの実行順序

    3. コンポーネントに必要な変数の一覧

    4. コンポーネントを配備する一連のターゲットホスト (<hostSet> 要素で定義)

  3. 特定のプラットフォームまたはアプリケーション用に開発したコンポーネントやプランをほかのユーザーが使用できるようにするプラグインを作成します。この作業には主に次の作業が含まれます。

    1. 開発システムに sps-compSDK.jar ファイルをインストールする

    2. プラグインのモデルを開発して、プラグインで配備するアプリケーションのさまざまな構成オブジェクトをどのように特定するかを確認する

    3. アプリケーションオブジェクトをコンポーネントおよびリソースとして指定し、アプリケーションに必要な変数を定義する XML スキーマを開発する

    4. アプリケーションのインストール、アンインストール、起動、停止など、特定の配備作業を実行する XML プランを作成する

    5. プラグインで OS のネイティブコマンドを実行する execNative ステップをコンポーネントやプランに追加する

    6. プラグインの配備時に Java コードを実行する execJava ステップをコンポーネントやプランに追加する


      注 –

      Java を使用してプラグインを開発する必要がある場合は、NetBeans 製品を使用してください。詳細は、http://www.netbeans.org/ を参照してください。


    7. BrowserNodeComponentExporter の各 Java クラスを使用して、プラグインユーザーがリモートシステムからコンポーネントを表示および作成できるようにする

    8. プラグイン用のカスタムユーザーインタフェースを開発して、ほかの SPS ユーザーが SPS のブラウザユーザーインタフェースを使用してプラグインにアクセスできるようにする

    9. コンポーネント、プラン、リソース、およびプラグイン定義ファイルを JAR ファイルとしてパッケージ化し、ほかの N1 SPS ユーザーに提供できるようにする