Sun N1 Service Provisioning System 5.2 プラグイン開発ガイド

インストールに関する考慮事項

プラグインをインストールするには、サービスプロビジョニングの管理者がプラグインの JAR ファイルをロードします。プラグインは、ブラウザインタフェースまたはコマンド行インタフェースを使用して N1 SPS 環境にインポートできます。プラグインのインポート時には、プラグイン記述子ファイルおよびプラグインの内容の妥当性検査が行われます。ブラウザインタフェースでは、インポート処理中のエラーが強調表示されます。

プラグインのインポート方法については、『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 システム管理者ガイド』を参照してください。

プラグインのアップグレードに関する考慮事項

プラグインを既存のバージョンから新しいバージョンにアップグレードするには、パッチに必要な内容のみを含むパッチ JAR ファイルを用意します。たとえば、version 1.2 と 1.3 の間で 2 つのコンポーネントタイプを変更しただけの場合、アップグレードパッチには新しいコンポーネントタイプの XML ファイルのみを含めます。パッチは、順番に適用して複数のバージョンにアップグレードできるように定義します。たとえば、version 1.0 から 1.2 にアップグレードする場合、ユーザーは最初に 1.0 から 1.1 へのアップグレードを適用し、次に 1.1 から 1.2 へのアップグレードを適用します。アップグレードパッチは、以前にロードされているプラグインのバージョンに付加する形で提供する必要があります。特定の既存のバージョン (1.0 など) から特定の新しいバージョン (1.3) にアップグレードするパッチを作成することもできます。ただし、任意のバージョンから新しいバージョンにアップグレードするパッチを作成することはできません。

プラグインのアンインストール

プラグインをアンインストールするには、次の作業を行う必要があります。

プラグインのアンインストール方法については、『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 システム管理者ガイド』を参照してください。

プラグインバージョンのアンインストール

プラグインの個々のパッチをアンインストールすることはできません。また、旧バージョンのプラグインによって作成されたオブジェクトを削除することはできません。この内容を削除するには、現バージョンのプラグインをアンインストールし、旧バージョンを再インストールする必要があります。別の方法として、旧バージョンのプラグインのコードをインストールすると同時に、プラグインで定義されているオブジェクトの新バージョンを作成するアンチパッチを作成することもできます。

コンポーネントのバージョンと依存関係

プラグインで定義されているオブジェクトは、プラグイン記述子ファイルで定義されている順序でインストール時にロードされます。これらのオブジェクトは、プラグインで以前に定義されているオブジェクト、またはオブジェクトを定義しているプラグインが直接依存するプラグイン内のオブジェクトだけを参照できます。依存関係はプラグイン記述子ファイルで宣言する必要があります。

バージョン管理に関する考慮事項

N1 SPS ソフトウェアでは、プランとコンポーネントのバージョンを取得できます。プラグイン内のプランやコンポーネントを変更し、これらのオブジェクトを N1 SPS 環境にチェックインすると、オブジェクトに新しいバージョン番号が割り当てられます。プラグイン配備の一環として、プラグインのプランとコンポーネントの最新バージョンを使用するか、旧バージョンを使用するかを選択できます。

プラグインで、タイプと名前がシステム内の既存のオブジェクトと同じであるバージョン管理対象オブジェクトを作成しようとすると、オブジェクトの新バージョンが作成されます。プラグイン定義で、このオブジェクトのメジャーバージョンを増分すると明示的に定義していない場合は、オブジェクトのマイナーバージョンが増分されます。

名前の重複を避けるため、プラグインではコンポーネントやプランなどのバージョン管理対象オブジェクトを、ほかのプラグインによって作成されたディレクトリに配置できません。

次のオブジェクトはバージョン管理されません。

プラグインで、タイプと名前が既存のオブジェクトと同じであるバージョン管理対象外のオブジェクトを作成しようとすると、名前の重複を避けるため、オブジェクト名の前にプラグイン名が付加されます。