Sun N1 Service Provisioning System ユーザーズガイド (BEA Weblogic 9 Plug-in 1.0)

CLI を使用した WebLogic の作業

プロビジョニングシステムを介して WebLogic で作業を行う場合、Sun N1 Service Provisioning System コマンド行と WebLogic コマンド行の 2 つのコマンド行を使用できます。

Sun N1 Service Provisioning System コマンド行インタフェースの使用法

デフォルトでは、プロビジョニングシステムのコマンド行インタフェースは次のディレクトリにあります。/opt/SUNWn1sps/N1_Service_Provisioning_system_5.2/cli/bin/cr_cli.

BEA WebLogic 9 プラグインオブジェクトは、/com/sun/weblogic9 フォルダにあります。

ほかのカスタムコンポーネントやプランとほぼ同じように、プラグインコンポーネントやプランを操作できます。ただし、コンポーネントまたはプランに変更を加える場合、コンポーネントまたはプランを新しいフォルダに保存し、そのフォルダで変更を行う必要があります。プロビジョニングシステム コマンド行インタフェースの使用に関する詳細は、『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 コマンド行インタフェース (CLI) リファレンスマニュアル』の第 1 章「コマンド行インタフェースの使用」を参照してください。

WebLogic コマンド行インタフェースの使用法

WebLogic コマンド行は、「WebLogic 9 Common Task」ページからアクセスできます。WebLogic 9 のコマンド行インタフェースに関する詳細は、BEA の Web サイトにある WebLogic Server Command Reference を参照してください。

ProcedureSun N1 Service Provisioning System を介して WebLogic コマンド行インタフェースを使用する

任意の管理サーバーまたは管理対象サーバーで WebLogic コマンドを実行できます。

  1. ブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで「WebLogic 9」をクリックします。

  2. 管理サーバーと管理対象サーバーのどちらでコマンドを実行するかを選択します。

    • 管理サーバーでコマンドを実行する場合は、「Domain Management: Start」をクリックします。

    • 管理対象サーバーでコマンドを実行する場合は、「Application Server Management: Start」をクリックします。

    「component Details」ページが表示されます。

  3. Run-cli」コンポーネントプロシージャーを選択し、「Run」をクリックします。

    プランの「Run」ページが表示されます。

  4. CLI を実行する AdminServer 仮想ホストまたは管理対象サーバー仮想ホストを選択し、「Run Selected Installations」をクリックします。

  5. プラン変数のフィールドに必要な情報を入力します。

    多くのプラン変数には情報が必要ないため、空白のままにしておくことができます。次の表で、オプション変数を説明します。

    コマンドの SSL 引数

    サーバーへの接続に SSL を使用しない場合、この変数は無視しても構いません。

    コマンドのターゲットを表示または修正する適切なアクセス権が必要なユーザーの名前

    これはユーザー名の変数です。ユーザー名とパスワードの変数は、 ユーザー構成ファイルおよびキーファイル変数と相互に排他的です。ユーザー名およびパスワードと、ユーザー構成ファイルおよびキーファイルの場所のどちらかを指定します。

    ユーザー名と関連付けられたパスワード

    これらはパスワード変数です。ユーザー名とパスワードの変数は、 ユーザー構成ファイルおよびキーファイル変数と相互に排他的です。ユーザー名およびパスワードと、ユーザー構成ファイルおよびキーファイルの場所のどちらかを指定します。

    暗号化されたユーザー名とパスワードが含まれる、ユーザー構成ファイルの名前と位置

    これはユーザー構成ファイル変数です。ユーザー名とパスワードの変数は、 ユーザー構成ファイルおよびキーファイル変数と相互に排他的です。ユーザー名およびパスワードと、ユーザー構成ファイルおよびキーファイルの場所のどちらかを指定します。

    キーファイルの名前と位置

    これはキーファイル変数です。ユーザー名とパスワードの変数は、 ユーザー構成ファイルおよびキーファイル変数と相互に排他的です。ユーザー名およびパスワードと、ユーザー構成ファイルおよびキーファイルの場所のどちらかを指定します。

  6. 「Run Plan (includes preflight)」をクリックします。


例 5–1 コマンド行インタフェースの使用法

次の例では WebLogic FORCESHUTDOWN コマンドを使用して、各 Run-cli プラン変数の入力を説明します。

実行する Weblogic CLI (weblogic.Admin または weblogic.Deployer):  

weblogic.Admin 

コマンドの SSL 引数: 

 

コマンドを実行するサーバーインスタンスの待機アドレス: 

sun03 

「これは AdminServer の名前です。」 

コマンドを実行するサーバーインスタンスの待機ポート: 

7001 

コマンドのターゲットを表示または修正する適切なアクセス権が必要なユーザーの名前: 

admin 

ユーザー名と関連付けられたパスワード: 

xxxxx 

暗号化されたユーザー名とパスワードが含まれる、ユーザー構成ファイルの名前と場所: 

 

キーファイルの名前と場所:  

 

実行するコマンドの名前: 

FORCESHUTDOWN 

コマンドの引数: 

Server-one 


Sun N1 Service Provisioning System 内での WebLogic Server Scripting Tool の使用法

プロビジョニングシステムのブラウザインタフェースからは WebLogic Server Scripting Tool (WLST) を使用できます。WLST を使用して管理タスクと構成変更を行う方法の詳細は、BEA の WebLogic Server の Using the WebLogic Server Scripting Tool を参照してください。

ProcedureWebLogic スクリプトコンポーネントを作成する

まず、WebLogic スクリプトを作成し、次に N1 SPS コンポーネントとしてスクリプトをチェックインしてからインストールします。この手順は、ファイルシステムで使用可能な既存の WLST スクリプトがあることを前提にしています。

  1. ブラウザインタフェース の「Common Tasks」セクションで、「Create New Component」リンクをクリックします。

    「Components」表が表示されます。

  2. 「Action」列の「Create」リンクをクリックします。

    「Component Details Edit」ページが表示されます。

  3. 「Component」フィールドに、コンポーネントの名前を入力します。

  4. 「Type」ドロップダウンメニューから「com.sun.weblogic9#WLSTScript」を選択します。

  5. (省略可能) コンポーネントのラベルと説明を入力します。

  6. ファイルシステム内で WebLogic スクリプトファイルのコピーがあるホストを選択します。

  7. ホスト上のスクリプトの場所にナビゲートします。

  8. コンポーネントに適したオプションを選択します。

    アプリケーションには、次のオプションを設定できます。

    • 前回のチェックインから変更のないスクリプトコンポーネントをチェックイン。

    • スクリプトコンポーネントにユーザーおよびグループの所有アクセス権を割り当て。

    • スクリプトコンポーネントを構成テンプレートとして指定できます。「Configuration Template」チェックボックスにチェックすると、スクリプトコンポーネントおよびすべての関連付けられたコンポーネントを保持するコンテナに、スクリプトコンポーネントのすべてのコンポーネント変数が追加されます。 その後は、このコンテナを使用してアプリケーションを配備するときに、これらの変数を編集できます。

  9. 「Path of the Resource Descriptor File」フィールドに、コンポーネントのリソース記述子ファイルへのパスを入力します。

    リソース記述子ファイルは、コンポーネントのリソースを構成するファイルとディレクトリに使用する、所有者、グループ、およびアクセス権の設定を指定します。リソース記述子についての詳細は、『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 XML スキーマリファレンスガイド』「リソース記述子ファイルの使用」を参照してください。

  10. 「Check In Selected Item」をクリックします。

    コンポーネントの「Check In」ページが表示されます。

  11. 編集アクセス権を持っているフォルダを選択します。

  12. 「Continue to Check In」をクリックします。

ProcedureWebLogic スクリプトコンポーネントをインストールする

始める前に

WebLogic スクリプトコンポーネントをインストールするには、プロビジョニングシステム内にスクリプトコンポーネントが存在する必要があります。「WebLogic スクリプトコンポーネントを作成する」を参照してください。

  1. ブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで「WebLogic 9」をクリックします。

  2. ブラウザインタフェース の 「Common Tasks」セクションで、「Components」リンクをクリックします。

    「Components」表が表示されます。

  3. 必要に応じて、スクリプトコンポーネントを含むディレクトリにナビゲートします。

  4. インストールする WLSTScript コンポーネントの行で「Details」をクリックします。

    コンポーネントの「Details」ページが表示されます。

  5. 「Component Procedures」表で「Default: Install」プロシージャーを選択し、「Run」をクリックします。

    プランの「Run」ページが表示されます。

  6. ターゲットホストを選択します。

    AdminServer の仮想ホストをターゲットにします。

  7. (省略可能) ソフトウェアをインストールした WebLogic ユーザーの名前をを「RunAs」フィールドに入力します。

    このユーザーは、ソフトウェアインストールプランで使用される webLogicUser 変数によって表されます。

  8. 「Run Plan (includes preflight)」をクリックします。