アプリケーションコンポーネントを配備する前に、アプリケーションの必要性に基づいて、WebLogic サービスの構成が必要となる場合があります (「WebLogic アプリケーションの配備」で説明)。サービスを構成するには、次に示すコンポーネントタイプの使用が必要となる場合があります。
Data Source コンポーネントタイプ – このコンポーネントタイプは、データベースのデータソースの取得に使用します。
Multi Data Source コンポーネントタイプ – このコンポーネントタイプは、データベースのデータソースおよび関連付けられた接続プールの取得に使用します。
Java Messaging Service (JMS) Server コンポーネントタイプ – このコンポーネントタイプは JMS 情報を保存、供給するサーバーの取得に使用します。
JMS Module コンポーネントタイプ – このコンポーネントタイプは、JMS Queues、Topics、Connection Factories、および Destination Keys の構成モジュールの作成に使用します。
JMS Queue コンポーネントタイプ – このコンポーネントタイプは、ポイントツーポイントメッセージングのメッセージングキューのインストールに使用します。
JMS Topic コンポーネントタイプ – このコンポーネントタイプは、パブリッシュ/サブスクライブメッセージングのメッセージングトピックの取得に使用します。
JMS File Store コンポーネントタイプ – このコンポーネントタイプは、JMS バッキングストアの取得に使用します。
JMS JDBC Store コンポーネントタイプ – このコンポーネントタイプは、JMS JDBC バッキングストアの取得に使用します。
JMS Connection Factory コンポーネントタイプ – このコンポーネントタイプは、データソースに JMS 接続を作成する接続ファクトリの取得に使用します。
JMS Destination Key コンポーネントタイプ – このコンポーネントタイプは、メッセージの配信の順番を指定する宛先キーの取得に使用します。
Mail Session コンポーネントタイプ – このコンポーネントタイプは、管理サーバーと管理対象サーバー間の通信に使用するメールサービスの取得に使用します。
これらの構成コンポーネントタイプが必要であるのは、アプリケーションで必要とされる場合のみです。たとえば、Web アプリケーションがデータベースを使用して情報の取得と格納を行う場合、データソースまたはマルチデータソースを構成する必要があります。
これらの構成コンポーネントタイプを使用するには、実行するタスクを選択し、関連付けられたコンポーネントプロシージャーを実行します。ファイルシステムのほかの場所に存在する既存のコンポーネントに基づいて新しいコンポーネントを作成およびチェックインする必要がある場合は、「Create」をクリックします。新しいコンポーネントをチェックインしたあと、適切なコンポーネントプロシージャーを実行し、アプリケーションのニーズに従って WebLogic 環境を構成します。
通常は、アプリケーションを配備する前にこれらの構成コンポーネントタイプの構成と配備を行います。ただし、構成が完了したあとでアプリケーションを再起動することによってアプリケーションコンポーネントが配備されたあとに、WebLogic 環境を構成できます。アプリケーションを再起動するにはアプリケーションを再配備します。
ここでは、これらの構成オブジェクトを作成、インストール、アンインストールする方法を説明します。手順については次の項目を参照してください。
これらの構成オブジェクトの構成についての詳細は、BEA の Administration Console Online Help を参照してください
WebLogic 環境で、構成オブジェクトを使用するには、まず、構成コンポーネントとしてサービスを取得する必要があります。ここでは、これらのオブジェクトを取得する方法を示す次の手順を提供します。
「構成サービスを作成する」では、コンポーネントとして構成オブジェクトを取得する方法を説明します。
「JMS Module を構成する」では、配備中に JMS Queues および Topics を構成する JMS Module を作成する方法を説明します。
この手順は、構成コンポーネントの作成方法を示しています。JMS Queues、Topics、Connection Factories、または Destination Keys を使用する予定の場合は、JMS Module も作成する必要があります。詳細については、「JMS Module を構成する」を参照してください。
ブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで、「WebLogic 9」をクリックします。
「WebLogic 9」ページの「Configuration Tasks」セクションで、取得する構成オブジェクトの「Create」リンクをクリックします。
次のいずれかの構成コンポーネントで、「Create」リンクをクリックします。
Data Source
Multi Data Source
JMS Server
JMS Queues
JMS Topics
JMS File Store
JMS JDBC Store
JMS Connection Factory
JMS Destination Key
Mail Session
「Components Details Edit」ページが表示されます。
コンポーネント名を指定します。
(省略可能) コンポーネントのラベルを指定します。
(省略可能) コンポーネントの説明を指定します
「WebLogic Admin Server」フィールドで、取得する構成サービスがある管理対象サーバーまたはクラスタを選択します。
サーバーのファイルシステムをナビゲートして、取得する構成サービスを見つけます。
「Check-in Selected Item」をクリックします。
「Check-in」ページの情報を確認して、「Continue to Check-in」をクリックします。
WebLogic 環境に構成サービスを配備するには、「構成サービスのインストール」 を参照してください。
JMS Queues、Topics、Connection Factories、または Destination Keys を配備する予定の場合は、JMS モジュールを構成する必要があります。詳細については、「JMS Module を構成する」を参照してください。
JMS Queues、Topics、Connection Factories、または Destination Keys を使用する予定の場合は、配備中にこれらのオブジェクトを構成する JMS Module コンテナを作成する必要があります。
ブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで、「WebLogic 9」をクリックします。
「WebLogic 9」ページの「Configuration Tasks」セクションで、「JMS Module: Configure」リンクをクリックします。
「Plans Details Run」ページが表示されます。
「Plan Parameters」領域で、構成する JMS Module コンポーネントの変数設定を選択します。
このコンポーネントに対して変数設定が指定されている場合、メニューから適切な設定を選択します。
メニューから設定が使用できない場合は、「Select From List」をクリックします。
「Select Variable Settings From List」ウィンドウが表示されます。
変数設定の新しいセットを作成するには、「Create Set」を選択します。
次のリストに、JMS Module コンポーネントの変数のうち、更新する可能性が高い変数を示します。
必須。ユーザーが作成する新しい変数設定セットの名前
必須。配備する JMS Module の名前を指定します。
必須。JMS Module 記述子ファイルの名前を指定します。
任意。JMS Module に関する補足情報またはコメントを指定します。
必須。JMS Module の配備に使用する名前を指定します。
必須。JMS Module をインストールする場所を指定します。
任意。WebLogic 9 プラグイン execJava クラスへのパスを指定します。
別のコンポーネントの変数設定を使用する場合は、「Import Set From Component」をクリックします。
「Import Variable Settings」ウィンドウが表示されます。
必要に応じて、インポートする変数設定を持つコンポーネントがあるフォルダにナビゲートします。
コンポーネントのバージョンを選択します。
コンポーネントのバージョンが異なると、変数設定も異なる可能性があります。現在のコンポーネントおよびインポートする変数設定があるコンポーネントは、必ず共通の変数を共有するようにしてください。変数設定のインポート元のコンポーネントと、プランで使用するコンポーネントの間で共通に使用している変数が存在しない場合、変数設定はインポートされません。
「Import Variable Settings」をクリックします。
変数設定がインポートされ、表形式で表示されます。
「Plan Details Run」ページの「Variable Settings」ドロップダウンリストから、インポートした変数設定を選択し、「Select」をクリックします。
ファイルに保存されているコンポーネント変数設定を使用する場合は、次の手順に従います。
「Import Sets from File」テキストフィールドに、使用する変数設定ファイルへのパスを入力します。
ファイルシステムをブラウズして適切なファイルを探すには、「Browse」ボタンをクリックします。
「Import」をクリックします。
変数設定がインポートされ、表形式で表示されます。
変数設定のインポート元のファイルと、プランで使用するコンポーネントの間で共通に使用している変数が存在しない場合、変数設定はインポートされません。
「Plan Details Run」ページの「Variable Settings」ドロップダウンリストから、インポートした変数設定を選択し、「Select」をクリックします。
ターゲットホストまたはターゲットホストセットを選択します。
管理対象サーバーまたは WebLogic クラスタのいずれかをターゲットに設定します。
ターゲットホストは、com.sun.weblogic#DeploymentTargetHS ホストセットのメンバーである必要があります。
「Run Plan (includes preflight)」をクリックします。
構成コンポーネントを作成したあとは、管理サーバーにこれらのサービスを配備できます。
構成コンポーネントをインストールすると、インストールパスに基づいてファイルまたはディレクトリがファイルシステムにコピーされます。コピーが完了すれば、ファイルまたはディレクトリは WebLogic 管理サーバーに登録されます。
「component Details」ページにナビゲートし、Install コンポーネントプロシージャーを実行することにより、コンポーネントをインストールできます。多くのコンポーネントでは、一部のコンポーネント変数を編集する必要があります。カスタム値が必要な変数については、「WebLogic 構成コンポーネントタイプと変数」を参照してください。
ここでは、次のコンポーネントのインストール方法を説明しています。
Data Source
Multi Data Source
JMS Server
JMS Queues
JMS Topics
JMS File Store
JMS JDBC Store
JMS Connection Factory
JMS Destination Key
Mail Session
JMS Queues、Topics、Connection Factories、または Destination Keys をインストールする場合は、まず、これらのコンポーネントの構成情報を保持する JMS Module を構成する必要があります。詳細については、「JMS Module を構成する」を参照してください。
ブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで、「WebLogic 9」をクリックします。
「Components」リンクをクリックします。
「Components」ページが表示されます。
配備する構成コンポーネントの場所にナビゲートします。
「Change Folder」リンクをクリックしてファイルシステムを通じて参照し、構成コンポーネントの場所を選択します。
「Component」列で、配備する構成コンポーネントをクリックします。
「Components Details」ページが表示されます。
「Component Procedures」表の「install: Default」行で「Run」リンクをクリックします。
「Plans Details Run」ページが表示されます。
「Plan Parameters」領域で、配備する構成コンポーネントの変数設定を選択します。
各構成コンポーネントに必要な変数については、「WebLogic 構成コンポーネントタイプと変数」を参照してください。
このコンポーネントに対して変数設定が指定されている場合、メニューから適切な設定を選択します。
メニューから設定が使用できない場合は、「Select From List」をクリックします。
「Select Variable Settings From List」ウィンドウが表示されます。
変数設定の新しいセットを作成するには、「Create Set」を選択します。
インストールに適した変数値を指定します。
別のコンポーネントの変数設定を使用する場合は、「Import Set From Component」をクリックします。
「Import Variable Settings」ウィンドウが表示されます。
必要に応じて、インポートする変数設定を持つコンポーネントがあるフォルダにナビゲートします。
コンポーネントのバージョンを選択します。
コンポーネントのバージョンが異なると、変数設定も異なる可能性があります。現在のコンポーネントおよびインポートする変数設定があるコンポーネントは、必ず共通の変数を共有するようにしてください。変数設定のインポート元のコンポーネントと、プランで使用するコンポーネントの間で共通に使用している変数が存在しない場合、変数設定はインポートされません。
「Import Variable Settings」をクリックします。
変数設定がインポートされ、表形式で表示されます。
「Plan Details Run」ページの「Variable Settings」ドロップダウンリストから、インポートした変数設定を選択し、「Select」をクリックします。
ファイルに保存されているコンポーネント変数設定を使用する場合は、次の手順に従います。
「Import Sets from File」テキストフィールドに、使用する変数設定ファイルへのパスを入力します。
ファイルシステムをブラウズして適切なファイルを探すには、「Browse」ボタンをクリックします。
「Import」をクリックします。
変数設定がインポートされ、表形式で表示されます。
変数設定のインポート元のファイルと、プランで使用するコンポーネントの間で共通に使用している変数が存在しない場合、変数設定はインポートされません。
「Plan Details Run」ページの「Variable Settings」ドロップダウンリストから、インポートした変数設定を選択し、「Select」をクリックします。
ターゲットホストまたはターゲットホストセットを選択します。
「Plan Parameters」セクションで、インストールプランで使用するオプションをすべて指定します。
「Run Plan (includes preflight)」をクリックします。
必要に応じて、管理サーバーから構成サービスをアンインストールできます。
構成コンポーネントをアンインストールすると、マスターサーバーからファイルまたはディレクトリが削除されます。
「component Details」ページにナビゲートし、Uninstall コンポーネントプロシージャーを実行することにより、構成コンポーネントをアンインストールできます。
ここでは、次のコンポーネントをアンインストールする方法を説明しています。
Data Source
Multi Data Source
JMS Server
JMS Queue
JMS Topic
JMS File Store
JMS JDBC Store
JMS Connection Factory
JMS Destination Key
Mail Session
ブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで、「WebLogic 9」をクリックします。
「Components」リンクをクリックします。
「Components」ページが表示されます。
アンインストールする構成コンポーネントの場所にナビゲートします。
「Change Folder」リンクをクリックしてファイルシステムを通じて参照し、構成コンポーネントの場所を選択します。
「Component」列で、アンインストールする構成コンポーネントをクリックします。
「Components Details」ページが表示されます。
「Component Procedures」表の「Uninstall: Default」行で「Run」リンクをクリックします。
「Plans Details Run」ページが表示されます。
ターゲットホストまたはターゲットホストセットを選択します。
「Plan Parameters」セクションで、アンインストールプランで使用するオプションをすべて指定します。
「Run Plan (includes preflight)」をクリックします。
ここに示す各項目では、コンポーネントタイプとしてモデル化された各 WebLogic 構成オブジェクトを示します。デフォルトのコンポーネント名、およびカスタム値が必要なコンポーネント変数も示してあります。
WebLogic 9 プラグインは、データベースデータソースおよび接続プールを取得する Data Source および Multi Data Source コンポーネントタイプを提供しています。これらのコンポーネントタイプに必須のコンポーネント変数を次の表に示します。
表 5–2 Data Source および Multi Data Source コンポーネント情報と変数
これらのコンポーネントタイプを作成、配備する方法については、「WebLogic アプリケーションのサービスの構成」を参照してください。
WebLogic 9 プラグイン は、JMS 構成コンポーネントを取得するいくつかの Java Messaging Service (JMS) コンポーネントタイプを提供しています。これらのコンポーネントまたはコンポーネントタイプに必須のコンポーネント変数を次の表に示します。
表 5–3 JMS コンポーネント情報と変数
これらのコンポーネントタイプを作成、配備する方法については、「WebLogic アプリケーションのサービスの構成」を参照してください。
WebLogic 9 プラグイン を使用して、N1 SPS コンポーネントとしてメールセッションを取得し、これらのコンポーネントを配備できます。これらのコンポーネントに必須のコンポーネント変数を次の表に示します。
表 5–4 Mail Service コンポーネント情報と変数
コンポーネントタイプ |
説明 |
必須の変数 |
---|---|---|
Mail Service |
管理サーバーと管理対象サーバー間の通信に使用するメールサービスを指定します。 |
|
このコンポーネントタイプを作成、配備する方法については、「WebLogic アプリケーションのサービスの構成」を参照してください。