次のような理由により、クラスタを作成しなければならない場合があります。
サーバーのフェイルオーバー機能を使用してアプリケーションの可用性を高める
複数のサーバーでアプリケーションをスケーリングすることでスループットを高める
クライアントに対してはクラスタは 1 つの WebLogic 管理対象サーバーインスタンスとして表示されます。クラスタを構成するサーバーインスタンスは、同一マシン上で実行したり、複数のマシンに配置することができます。クラスタ内の各クラスタメンバーは、同じバージョンの WebLogic を実行する必要があります。
この手順で新しいクラスタを作成したり、また「markOnly」オプションを選択することでプロビジョニングシステム内で既存のクラスタを登録することもできます。
WebLogic クラスタを作成する前に、WebLogic ドメインおよび管理サーバーを作成する必要があります。
WebLogic クラスタを作成するには、ユーザーは、コンポーネントが含まれるフォルダ上の Run Component Procedures アクセス権を有するユーザーグループに属する必要があります。また、コンポーネントの配備先のホストセットに関しては、Allow on Host Set アクセス権も必要です。
ブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで「WebLogic 9」をクリックします。
「Cluster Management: Create」リンクをクリックします。
プランの「Details」ページが表示されます。
「Run」をクリックします。
「Run」ページが表示されます。
「Plan Parameters」領域で、配備する Cluster コンポーネントの変数設定を選択します。
このコンポーネントに対して変数設定が指定されている場合、メニューから適切な設定を選択します。
メニューから設定が使用できない場合は、「Select From List」をクリックします。
「Select Variable Settings From List」ウィンドウが表示されます。
変数設定の新しいセットを作成するには、「Create Set」を選択します。
次のリストに、ManagedServer コンポーネントの変数のうち、更新する可能性が高い変数を示します。
必須。ユーザーが作成する新しい変数設定セットの名前
必須。新しいクラスタの名前。
任意。この変数には、複数の IP アドレスに対応する DNS ホスト名、またはシングルアドレスホスト名や IP アドレスのコンマ区切りリストを使用できます。この変数には値は必要ありません。
この変数は、クラスタメンバーが相互通信に使用できるアドレスを提供します。
この変数は、クラスタメンバーが相互通信に使用できるポート番号を提供します。
「Select Variable Settings From List」ウィンドウが表示されます。
表の最上部のテキストフィールドに、新しい変数設定セットの名前を入力します。
新しいクラスタの名前を変更するには、targetName 行を選択して新しい名前を入力します。
クラスタインスタンスのアドレスを指定するには、clusterAddress 行を選択してアドレスを入力します。
この変数には、複数の IP アドレスに対応する DNS ホスト名、またはシングルアドレスホスト名や IP アドレスのコンマ区切りリストを使用できます。この変数には値は必要ありません。
クラスタのマルチキャストアドレスを変更するには、multicastAddress 行を選択して新しいアドレスを入力します。
この変数は、クラスタメンバーが相互通信に使用できるアドレスを提供します。デフォルト値は 237.0.0.1 です。
クラスタのマルチキャストポートを変更するには、multicastPort 行を選択して新しいポート番号を入力します。
この変数は、クラスタメンバーが相互通信に使用できるポート番号を提供します。デフォルト値は 7001 です。
必要に応じて、そのほかの定義済み変数の値も修正します。
installPath は、AdminServer の仮想ホスト名、ドメイン名、およびクラスタ名に基づいて作成されます。
targetRefName は、ホスト名の値とドメイン名の値に基づいて作成されます。この変数の形式は、:[target:sys.hostName ]_admin_:[domainName] です。
「Save」をクリックします。
新しい変数設定が表に追加されます。
「Select」をクリックします。
別のコンポーネントの変数設定を使用する場合は、「Import Set From Component」をクリックします。
「Import Variable Settings」ウィンドウが表示されます。
必要に応じて、インポートする変数設定を持つコンポーネントがあるフォルダにナビゲートします。
コンポーネントのバージョンを選択します。
コンポーネントのバージョンが異なると、変数設定も異なる可能性があります。現在のコンポーネントおよびインポートする変数設定があるコンポーネントは、必ず共通の変数を共有するようにしてください。変数設定のインポート元のコンポーネントと、プランで使用するコンポーネントの間で共通に使用している変数が存在しない場合、変数設定はインポートされません。
「Import Variable Settings」をクリックします。
変数設定がインポートされ、表形式で表示されます。
「Plan Details Run」ページの「Variable Settings」ドロップダウンリストから、インポートした変数設定を選択し、「Select」をクリックします。
ファイルに保存されているコンポーネント変数設定を使用する場合は、次の手順に従います。
「Import Sets from File」テキストフィールドに、使用する変数設定ファイルへのパスを入力します。
ファイルシステムをブラウズして適切なファイルを探すには、「Browse」ボタンをクリックします。
「Import」をクリックします。
変数設定がインポートされ、表形式で表示されます。
変数設定のインポート元のファイルと、プランで使用するコンポーネントの間で共通に使用している変数が存在しない場合、変数設定はインポートされません。
「Plan Details Run」ページの「Variable Settings」ドロップダウンリストから、インポートした変数設定を選択し、「Select」をクリックします。
ターゲットホストを選択します。
Administrative Server にはクラスタのみをインストールできるため、ターゲットホストは AdminServer 仮想ホストです。
プロビジョニングシステム内で既存の WebLogic クラスタを取得している場合は、「markOnly」オプションを選択します。
「Run Plan (includes preflight)」をクリックします。
クラスタノードは、クラスタに割り当てられる管理対象サーバーです。アプリケーションの可用性とスケーラビリティーを高めるために、クラスタメンバーを作成できます。
管理対象サーバーがクラスタに参加すると、現在管理対象サーバーがターゲットであるアプリケーションは引き続きそのサーバーをターゲットとし、アプリケーションの配備状態は保存されます。クラスタメンバーを作成するプランは、自動的に管理対象サーバーを停止し、それをクラスタに追加します。管理対象サーバーが追加されたあと、プランは管理対象サーバーを再起動します。
この手順で新しいクラスタメンバーを作成したり、また「markOnly」オプションを選択することでプロビジョニングシステム内で既存のクラスタメンバーを登録することもできます。
クラスタメンバーを作成する前に、次の条件が満たされている必要があります。
クラスタメンバーに変換する管理対象サーバーが存在する必要がある。
詳細は、「WebLogic 管理対象サーバーを作成する」を参照してください。
ノードの追加先のクラスタが存在する必要がある。
詳細については、「WebLogic クラスタを作成する」を参照してください。
クラスタメンバーを作成するには、ユーザーは、コンポーネントが含まれるフォルダ上の Run Component Procedures アクセス権を有するユーザーグループに属する必要があります。また、コンポーネントの配備先のホストセットに関しては、Allow on Host Set アクセス権も必要です。
ブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで「WebLogic 9」をクリックします。
「Cluster Member Management: Join」リンクをクリックします。
プランの「Details」ページが表示されます。
「Run」をクリックします。
プランの「Run」ページが表示されます。
クラスタに追加する管理対象サーバーを選択します。
プラン変数 WebLogic Cluster Name に正しいクラスタ名が含まれていることを確認します。
サーバーが再起動されたことを確認する前にプロビジョニングシステムが待機する期間を指定するには、「Seconds to Wait Before Failing Verify Step」フィールドに秒数を入力します。
プロビジョニングシステム内で既存の WebLogic クラスタメンバーを取得している場合は、「markOnly」オプションを選択します。
「Run Plan (includes preflight)」をクリックします。