各ドメインで複数の管理対象サーバーを実行し、アプリケーションをホストすることができます。WebLogic 管理対象サーバーは Server コンポーネントによりインストールされ、プロビジョニングシステム内に表示されます。本書全体を通じて、「Server」はプロビジョニングシステムコンポーネントを指しますが、「管理対象サーバー」は WebLogic 9 環境で動作する管理対象サーバーのインストール済みインスタンスを指します。
管理対象サーバーが、システムを遠隔から管理する WebLogic Node Manager プロセスを使用できるようにすることもできます。管理対象サーバーで Node Manager を使用できるようにするには、管理対象サーバーに WebLogic マシン を作成する必要があります。
この手順で新しい管理対象サーバーを作成したり、また「markOnly」オプションを選択することでプロビジョニングシステム内で既存の管理対象サーバーを登録することもできます。
WebLogic 管理対象サーバーを作成する前に、次の条件が満たされている必要があります。
管理対象サーバーを含むドメインが存在する必要がある。
詳細は、「WebLogic 9 ドメインと管理サーバーを作成する」を参照してください。
ドメインの AdminServer が実行中である必要がある。
AdminServer を手動で起動するには、AdminServer の「component Details」ページから startAdminServer コンポーネントプロシージャーを実行します。
WebLogic ソフトウェアが、管理対象サーバーのインストール先ホストにインストールされている必要がある。
「WebLogic ソフトウェアをインストールする」を参照してください。
ユーザーは、コンポーネントを含むフォルダ上に Run Component Procedures アクセス権を有するユーザーグループに属する必要がある。また、コンポーネントの配備先のホストセットに関しては、Allow on Host Set アクセス権も必要です。
(任意) Node Manager で管理対象サーバーを遠隔から管理する場合は、WebLogic マシン を作成する必要がある。そのあと、ドメインに WebLogic マシン を登録し、Node Manager を起動します。
「WebLogic マシン を作成する」 を参照してください。
ブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで「WebLogic 9」をクリックします。
「Application Server Management: Create」リンクをクリックします。
プランの「Details」ページが表示されます。
「Run」をクリックします。
「Run」ページが表示されます。
「Plan Parameters」領域で、配備する ManagedServer コンポーネントの変数設定を選択します。
Server コンポーネントは、WebLogic 9 環境内の管理対象サーバーインスタンスを表します。
このコンポーネントに対して変数設定が指定されている場合、メニューから適切な設定を選択します。
メニューから設定が使用できない場合は、「Select From List」をクリックします。
「Select Variable Settings From List」ウィンドウが表示されます。
変数設定の新しいセットを作成するには、「Create Set」を選択します。
次のリストに、ManagedServer コンポーネントの変数のうち、更新する可能性が高い変数を示します。
必須。ユーザーが作成する新しい変数設定セットの名前
必須。新しい管理対象サーバーをホストする AdminServer 仮想ホストの名前。この値の形式は、 remoteAgentName_weblogic_admin_ domainName です。
仮想ホストは「Hosts」ページにあります。仮想ホストのタイプは、com.sun.weblogic9#AdminServerHS です。
必須。新しい管理対象サーバーの名前。この名前は、管理対象サーバー仮想ホストを作成するため targetRefName 変数で使用されます。
必須。管理対象サーバーの起動スクリプトの名前。
必須。この変数のデフォルト値は 7010 です。このポートが使用できない場合、プランは失敗し、警告が表示されます。
必須。この変数のデフォルト値は 7020 です。このポートが使用できない場合、プランは失敗し、警告が表示されます。
必須。管理対象サーバーが待機に使用する IP アドレス。
必須。遠隔から管理対象サーバーを管理するために WebLogic マシン を使用するかどうかを指定します (true または false)。デフォルト値は false です。遠隔から管理対象サーバーを管理するために WebLogic マシン を使用している場合は、この値を true に設定します。
管理サーバーとの通信に使用する TCP ポートを指定します。
管理対象サーバーが、管理サーバーと同じシステムで実行されている場合は、管理サーバーが管理ポート用に使用しているポートと衝突しないようにこの変数のデフォルト値を変更します。
この変数の値を変更すると、すべての接続にこのポートが使用され、管理サーバーの administrationPort 変数で指定された値よりも優先します。デフォルト値は 9002 です。
必須。 WebLogic インストールを実行する UNIX ユーザー。このユーザーはインストール先ホストに存在し、beaHome ディレクトリの書き込みアクセス権を有する必要があります。この変数のデフォルト値は、WebLogic ソフトウェアのインストールコンポーネントから取得されます。
必須。この変数は、管理対象サーバーを稼働モードで実行するかどうかを決定します。稼働モードのデフォルト値は false です。この変数は、true または false に設定できます。
必須。管理対象サーバー用に使用されるディレクトリ。
管理対象サーバーの管理に WebLogic マシン を使用している場合は、この値を、Node Manager サーバーのルートディレクトリを示す :[wlHomeDir]:[/]common:[/]nodemanager:[/]:[domainName]:[/]servers:[/]:[targetName] に設定します。
別のコンポーネントの変数設定を使用する場合は、「Import Set From Component」をクリックします。
「Import Variable Settings」ウィンドウが表示されます。
必要に応じて、インポートする変数設定を持つコンポーネントがあるフォルダにナビゲートします。
コンポーネントのバージョンを選択します。
コンポーネントのバージョンが異なると、変数設定も異なる可能性があります。現在のコンポーネントおよびインポートする変数設定があるコンポーネントは、必ず共通の変数を共有するようにしてください。変数設定のインポート元のコンポーネントと、プランで使用するコンポーネントの間で共通に使用している変数が存在しない場合、変数設定はインポートされません。
「Import Variable Settings」をクリックします。
変数設定がインポートされ、表形式で表示されます。
「Plan Details Run」ページの「Variable Settings」ドロップダウンリストから、インポートした変数設定を選択し、「Select」をクリックします。
ファイルに保存されているコンポーネント変数設定を使用する場合は、次の手順に従います。
「Import Sets from File」テキストフィールドに、使用する変数設定ファイルへのパスを入力します。
ファイルシステムをブラウズして適切なファイルを探すには、「Browse」ボタンをクリックします。
「Import」をクリックします。
変数設定がインポートされ、表形式で表示されます。
変数設定のインポート元のファイルと、プランで使用するコンポーネントの間で共通に使用している変数が存在しない場合、変数設定はインポートされません。
「Plan Details Run」ページの「Variable Settings」ドロップダウンリストから、インポートした変数設定を選択し、「Select」をクリックします。
ターゲットホストまたはターゲットホストセットを選択します。
管理対象サーバーはターゲットとするリモートエージェントに常駐します。
WebLogic ソフトウェアをインストールしたときに作成された仮想ホストをターゲットとします。「WebLogic ソフトウェアをインストールする」の手順を参照してください。
ターゲットホストは、com.sun.weblogic9#InstallHS ホストセットのメンバーである必要があります。
プロビジョニングシステム内で既存の WebLogic 管理対象サーバーをモデル化している場合は、「markOnly」オプションを選択します。
コンポーネントに指定した変数が、必ず既存の管理対象サーバーの値と一致するようにしてください。
「Run Plan (includes preflight)」をクリックします。