Sun N1 Service Provisioning System 5.2.1 リリースノート

第 1 章 Sun N1 Service Provisioning System の新機能

この章では、Sun N1 Service Provisioning System (Sun N1 SPS) ソフトウェアの新機能について簡単に説明します。これらの機能については、次の節で説明します。

Sun N1 SPS 5.2.1 リリースの新機能

このセクションでは、Sun N1 SPS 5.2.1 リリースの次の新機能について説明します。

Sun N1 Advanced Architecture for SAP Solutions

Sun N1 SPS 5.2.1 リリースには、複雑な SAP 環境をインストールおよび管理するための一連のモジュールである Sun N1 Advanced Architecture (Sun N1 AA) for SAP Solutions ソフトウェアが含まれます。Sun N1 AA ソフトウェアを使用すると、IT オペレータは 1 つの Web ブラウザインタフェースから、リソースとアプリケーションサービスのプールを配備、プロビジョニング、管理、および変更し、環境を分析できます。Sun N1 AA ソフトウェアによって仮想化、アプリケーションとリソースのプロビジョニング、監視、および集中管理が可能で、業務の柔軟性が高まります。

Sun N1 AA ソフトウェアには、次のモジュールがあります。

Sun N1 AA ソフトウェアについては、次のマニュアルを参照してください。

SAP プラグイン 1.0

Sun N1 SPS 5.2.1 リリースには、Sun Cluster、SAP Adaptive Computing (AC)、およびデフォルトの環境で SAP システムを管理できる SAP プラグイン 1.0 ソフトウェアが含まれます。SAP プラグインには、次の作業に使用できるプランとコンポーネントがあります。これらのプランとコンポーネントは、テストされ、サポートされています。

SAP プラグイン 1.0 については、『Sun N1 Service Provisioning System ユーザーガイド (SAP Plug-In 1.0 用)』を参照してください。

BEA WebLogic 9 プラグイン 1.0

Sun N1 SPS 5.2.1 リリースには、WebLogic Enterprise、Enterprise JavaBeansTM (EJB) 技術、および Web アプリケーションを簡単に取得、構成、および配備できる BEA WebLogic プラグイン 1.0 ソフトウェアが含まれます。WebLogic プラグインには、次の作業に使用できるプランとコンポーネントがあります。これらのプランとコンポーネントは、テストされ、サポートされています。

WebLogic 9 プラグインの使用方法については、『Sun N1 Service Provisioning System ユーザーズガイド (BEA WebLogic 9 Plug-in 1.0)』を参照してください。

OS Provisioning プラグイン 3.1 の新しいプラットフォームと OS のサポート

Sun N1 SPS 5.2.1 リリースでは、OS Provisioning プラグインが更新されています。OS Provisioning プラグイン 3.1 は、次の点が変更されています。

OS Provisioning プラグイン 3.1 の変更点については、『Sun N1 Service Provisioning System ユーザーズガイド (OS Provisioning Plug-In 3.1)』を参照してください。

Sun Java Enterprise System Web Server 7.0 プラグインのサポート

5.2.1 リリースには Sun Java Enterprise System Web Server 7.0 プラグインが含まれます。このプラグインは、Sun N1 SPS 5.2.1 製品メディアの次のパッケージに入っています。

Sun N1 SPS 5.2.1 リリース時点では、Sun Java Enterprise System Web Server 7.0 ソフトウェアはまだリリースされていません。プラグインは N1 SPS 5.2.1 リリースに含まれますが、このプラグインは Sun Java Enterprise System Web Server 7.0 ソフトウェアとの適合性がまだ完全に確認されておらず、Web Server 7.0 ソフトウェアのリリースまでサポートされません。

Sun JES Web Server 7.0 プラグインのマニュアルは、Sun JES Web Server 7.0 ソフトウェアのリリース後に http://docs.sun.com/app/docs/coll/1502.1 で公開されます。

Sun Java Enterprise System Application Server 8.2 ソフトウェアのプラグインサポート

Sun N1 Service Provisioning System 5.2 と 5.2.1 の各リリースには Sun Java Enterprise System Application Server プラグインが含まれます。このプラグインは、Sun N1 SPS 5.2.1 製品メディアの次のパッケージに入っています。

Sun N1 SPS 5.2.1 のリリース時点では、このプラグインでは、Sun Java Enterprise System Application 8.1 ソフトウェアのファイルベースの配備がサポートされています。リリース時点では、Sun Java Enterprise System Application Server 8.2 ソフトウェアはまだリリースされておらず、プラグインは Sun Java Enterprise System Application Server 8.2 ソフトウェアとの適合性がまだ完全に確認されていません。Sun Java Enterprise System Application Server 8.2 ソフトウェアおよび Sun Java Enterprise System Application 8.1 ソフトウェアのパッケージベースの配備は、アプリケーションサーバーのソフトウェアがリリースされるまでサポートされません。

Sun JES Application Server プラグインのマニュアルは、Sun JES Application Server 8.2 ソフトウェアのリリース後に http://docs.sun.com/coll/1502.1 で公開されます。

Sun N1 SPS 5.2 リリースの新機能

このセクションでは、Sun N1 SPS 5.2 リリースの次の新機能について説明します。

Sun N1 SPS 公開 Java API

Sun N1 SPS 5.2 リリースには、カスタムアプリケーションや他社製品を Sun N1 SPS 環境に統合できる公開 Java API が含まれます。公開 Java API によって、引数と結果が強く型付けされている、現在使用可能なコマンド行インタフェース (CLI) のコマンドを実行できます。この機能は、CLI と機能的に同等で、Sun N1 SPS インフラストラクチャーに直接アクセスしてマスターサーバーの照会と管理が可能です。

Sun N1 SPS 公開 Java API に含まれるクラスとメソッドについては、『Sun N1 Service Provisioning System JavaDoc』を参照してください。

OS Provisioning プラグイン 3.0 の新しいプラットフォームと OS のサポート

Sun N1 SPS 5.2 リリースでは、OS Provisioning プラグインが更新されています。OS Provisioning プラグイン 3.0 は、次の点が変更されています。

詳細は、『Sun N1 Service Provisioning System ユーザーズガイド (OS Provisioning Plug-In 3.1)』を参照してください。

Sun N1 SPS システムの RedHat Linux OS サポート

Sun N1 SPS 5.2 リリースでは、Sun N1 SPS のマスターサーバー、リモートエージェント、ローカルディストリビュータ、および CLI クライアントで RedHat Linux 3.0 (64 ビット) および 4.0 (32 および 64 ビット) がサポートされています。

Sun N1 SPS 5.2 リリースでの OS のサポートについては、『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 インストールガイド』 を参照してください。

リモートエージェントとローカルディストリビュータの自動アップグレード

新しい node コマンドセットを使用して、コマンド行インタフェース (CLI) からリモートエージェントとローカルディストリビュータをアップグレードできます。マスターサーバーを Sun N1 SPS 5.2 リリースに移行したら、node.au.run コマンドを使用して特定のホスト、ホストセット、または Sun N1 SPS 環境内のすべてのリモートエージェントとローカルディストリビュータを自動的にアップグレードできます。性能を高めるには、少ない数のホストのサブセットごとに node.au.run コマンドを別個に並行して実行します。

詳細は、『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 コマンド行インタフェース (CLI) リファレンスマニュアル』を参照してください。

エラーと障害のログの改善

Sun N1 SPS 5.2 のブラウザインタフェースが更新され、プロビジョニングのプランで発生する障害とエラーを一度に表示できるようになりました。「Plans Details Run」ページにプランの対象のすべてのホストのエラーと障害がすべて表示されるようになりました。このため、個々のホストの「Details」リンクを選択してプロビジョニングのステータスを確認する必要がなくなりました。

詳細は、『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 システム管理者ガイド』および『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 プランとコンポーネントの開発者ガイド』を参照してください。

差分配備のログの改善

Sun N1 SPS 5.2 リリースでは、差分配備中の変化に関する詳細情報を確認できるようにリモートエージェントのログのメカニズムを設定できます。logger_config.xml ファイルの <logger> 要素を編集して次のイベントのログをとることができます。

ログの出力はリモートエージェントのホームディレクトリにある agent/bin/cr_agent.out ファイルで確認できます。

差分配備のログの設定については、『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 システム管理者ガイド』を参照してください。

変数セットの編集の改善

Sun N1 SPS 5.2 リリースでは、変数セットの編集と管理用のブラウザインタフェースが次のように改善されています。

これらの改善点については、『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 プランとコンポーネントの開発者ガイド』および『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 オペレーションとプロビジョニングガイド』を参照してください。

XML スキーマの改善

Sun N1 SPS 5.2 の XML スキーマは次のように改善されています。

これらの改善点については、『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 XML スキーマリファレンスガイド』を参照してください。

インストール済みコンポーネント間の依存関係を確認するコマンド

新しい cdb.ic コマンドセットを使用して、現在インストールされているコンポーネント間の関係を確認できます。次の 2 つの新しいコマンドを使用して、インストール済みコンポーネント間の依存関係を確認できます。

これらのコマンドについては、『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 コマンド行インタフェース (CLI) リファレンスマニュアル』を参照してください。

実行履歴の削除に必要なアクセス権

Sun N1 SPS 5.2 リリースでは、実行するプランまたは比較の実行履歴の削除を制限する方法が追加されました。次の 2 つの方法でユーザーによる実行履歴の削除を許可できます。

詳細は、『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 システム管理者ガイド』を参照してください。

SSL キーストアの更新の改善

これまでのリリースでは、SSL 認証を使用するリモートエージェントを追加したあとで、SSL キーストアを更新するには、マスターサーバーとローカルディストリビュータを再起動する必要がありました。このリリースでは、マスターサーバーとローカルディストリビュータが別の Sun N1 SPS アプリケーションに接続しようとするときにキーストアの変更が確認されるので、システムを再起動する必要がありません。

詳細は、『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 インストールガイド』を参照してください。

コンポーネントタイプの拡張

プラグインにコンポーネントタイプを含めなくても、Sun N1 SPS のコンポーネントタイプを拡張し、N1 SPS 環境でこれらの拡張を検索できるようになりました。

コンポーネントタイプについては、『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 XML スキーマリファレンスガイド』を参照してください。

Sun N1 SPS 5.2 リリースに含まれるプラグイン

Sun N1 SPS 5.2 リリースには、さまざまな他社製ののアプリケーションをプロビジョニングできるように、テストされ、サポートされている一連のアプリケーションモデルが含まれます。これらのモデル化されたコンポーネントとプランは、Sun N1 SPS ソフトウェアのプラグインとしてパッケージ化されています。

Sun N1 SPS 5.2 リリースには次のプラグインが含まれます。

プラグインを使用してこれらのアプリケーションをプロビジョニングする方法については、N1 Service Provisioning System 5.2 Plug-in Collection を参照してください。

Sun N1 SPS プラグインのパッケージ配布

Sun N1 SPS 5.2 リリースから、プラグインは Sun N1 SPS の DVD にあるネイティブ OS パッケージに含まれるようになりました。プラグインをパッケージで配布することで、Sun N1 SPS 環境内のプラグインのパッチの適用とバージョンの追跡が容易になります。

Sun N1 SPS のプラグインをマスターサーバーにインストールするには、まずシステムにパッケージを追加し、次にプラグインの Java アーカイブ (JAR) ファイルを Sun N1 SPS 環境にインポートします。

プラグインパッケージをマスターサーバーに追加する方法については、N1 Service Provisioning System 5.2 Plug-in Collection にある適切なプラグインのマニュアルを参照してください。

WebLogic 8 プラグインのデモアプリケーション

WebLogic 8 プラグイン 3.0 には、BEA WebLogic 8 ソフトウェアとカスタムアプリケーションを配備する方法を示すデモアプリケーションが含まれます。Avitek Medical Records デモアプリケーションは、プラグインを使用して次の作業を行う方法を示します。

Avitek Medical Records デモアプリケーションについては、『Sun N1 Service Provisioning System ユーザーズガイド (BEA WebLogic 8 Plug-In 3.0)』を参照してください。

Oracle データベースプラグイン 3.0 の改善

Oracle データベースプラグイン 3.0 は、次のように改善されています。

Oracle データベースプラグイン 3.0 については、『Sun N1 Service Provisioning System ユーザーズガイド (Oracle Database Plug-In 3.0)』を参照してください。

WebSphere 5.1 プラグイン 3.0 の改善

WebSphere 5.1 プラグイン 3.0 は、次のように改善されています。

WebSphere 5.1 プラグインについては、『Sun N1 Service Provisioning System ユーザーズガイド (WebSphere Plug-In 3.0)』を参照してください。