Ximian Evolution 1.4 ユーザーズガイド Sun Microsystems Edition

LDAP サーバの構成

LDAP (Lightweight Directory Access Protocol) により、ユーザはネットワークを介して連絡先情報にアクセスできます。ユーザは同じ連絡先情報を共有できます。LDAP の典型的なアプリケーションは、会社のすべての従業員用の単一のアドレス帳です。すべての従業員がこのアドレス帳にアクセスできます。

LDAP サーバを構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「ツール」->「Settings」を選択します。 「Evolution Settings」ダイアログが表示されます。

  2. 左区画で「Directory Servers」をクリックします。LDAP サーバの表が右区画に表示されます。

  3. 「Add」をクリックします。LDAP Configuration Assistant が表示されます。LDAP Configuration Assistant では、LDAP サーバの構成プロセスを通してガイドが示されます。「Forward」ボタンをクリックして構成プロセスを開始します。「Server Information」ページが表示されます。

  4. 「Server Information」ページに一般的なサーバ情報を入力します。次の表は、「Server Information」ページの要素を説明しています。

    ダイアログ要素 

    説明 

    「Server name」

    連絡先情報が検索される LDAP サーバの DNS 名または IP アドレスを入力します。 

    「Log in method」

    ログインに使用する方法を選択します。次のオプションのいずれかを選択します。 

    • 「Anonymously」:ログイン時に自分の ID の認証を行わない場合は、このオプションを選択します。

    • 「Using email address」:LDAP サーバへのログインに自分の電子メールアドレスを使用したい場合は、このオプションを選択します。LDAP サーバへのログインに電子メールアドレスを使用するには、電子メールアドレスを LDAP サーバに追加する必要があります。

    • 「Using distinguished name (DN)」:LDAP サーバへのログインに識別名を使用したい場合は、このオプションを選択します。識別名は、LDAP ディレクトリのユーザを一意に識別します。LDAP サーバへのログインに識別名を使用するには、識別名を LDAP サーバに追加する必要があります。

    「Email Address」、または「Distinguished name」

    LDAP サーバへのログインに使用する電子メールアドレスまたは識別名を入力します。 

    一般的なサーバ情報の入力を完了したら、「Forward」ボタンをクリックします。「Connecting to Server」ページが表示されます。

  5. 「Connecting to Server」ページにサーバの接続情報を入力します。次の表は、「Connecting to Server」ページの要素を説明しています。

    ダイアログ要素 

    説明 

    「Port number」

    Evolution が LDAP サーバに接続するために使用するポート番号をフィールドに入力します。このフィールドの値は、通常 389 になります。

    「Use SSL/TLS」

    どのような場合に、LDAP サーバへの接続に SSL (Secure Sockets Layer)プロトコルまたは TLS (Transport Layer Security) を使用するかを指定します。次のオプションのいずれかを選択します。

    • 「Always」: 常に SSL または TLS を使用して LDAP サーバに接続する場合は、このオプションを選択します。

    • 「Whenever Possible」:安全な環境ではない場合にのみ SSL または TSL を使用して LDAP サーバに接続する場合は、このオプションを選択します。

    • 「Never」:LDAP サーバへの接続に SSL や TLS を使用しない場合は、このオプションを選択します。

    サーバの接続情報の入力を完了したら、「Forward」ボタンをクリックします。「Searching the Directory」ページが表示されます。

  6. サーバ上でディレクトリを検索するための詳細を「Searching the Directory」ページに入力します。次の表は、「Searching the Directory」ページの要素を説明しています。

    ダイアログ要素 

    説明 

    「Search base」

    LDAP サーバの情報は、ツリー構造で編成されます。search base とは、LDAP ディレクトリ検索の開始点を示すツリー構造内の特定の場所です。 ベースエントリは、検索ベースの名前です。

    LDAP ディレクトリの検索に使用するベースエントリをテキストボックスに入力します。 

    「Show Supported Bases」

    Evolution がサポートする検索ベースの一覧を表示するには、このボタンをクリックします。

    「Search scope」

    ディレクトリ検索の範囲を選択します。次のオプションのいずれかを選択します。 

    • 「One」:検索ベースとその検索ベースの 1 レベル下を検索する場合は、このオプションを選択します。

    • 「Sub」:検索ベースとその検索ベースの下位レベルすべてを検索する場合は、このオプションを選択します。

    「Timeout (minutes)」

    Evolution が検索を中止するまでの待機時間をスライダを使用して指定します。

    「Download limit」

    LDAP サーバからダウンロードする連絡先の最大数を指定します。 

    検索情報の入力を完了したら、「Forward」ボタンをクリックします。「Display Name」ページが表示されます。

  7. 「Display name」テキストボックスに、サーバの名前を入力します。この名前は、Evolution インターフェイスに表示されます。

    表示名の入力を完了したら、「Forward」ボタンをクリックします。「Finished」ページが表示されます。

  8. 「Apply」ボタンをクリックして、LDAP サーバを作成し、LDAP Configuration Assistant を閉じます。