Java Desktop System Release 2 Ximian Evolution 1.4 ユーザーズガイド

LDAP サーバーの構成

LDAP (Lightweight Directory Access Protocol) によりユーザーはネットワークを介して連絡先情報にアクセスできます。 ユーザーは同じ連絡先情報を共有できます。 LDAP の典型的な応用例は、会社のすべての従業員が登録された単一のアドレス帳です。すべての従業員がこのアドレス帳にアクセスできます。

LDAP サーバーを構成するには、「Evolution 設定」ダイアログの左区画で「ディレクトリサーバー」アイコンをクリックします。 表 11–14 に、LDAP サーバーを構成するために使用できるダイアログ要素の一覧を示します。

表 11–14 LDAP サーバーの構成に使用する要素

ダイアログ要素 

説明  

LDAP サーバの一覧  

Evolutionが接続できる LDAP サーバーの一覧を表示します。

「追加」

このボタンをクリックして LDAP サーバーを追加します。 LDAP サーバーの構成方法については、LDAP サーバーを追加するを参照してください。

「編集」

LDAP サーバーを編集するには、LDAP サーバーの一覧でサーバーを選択し、「編集」ボタンをクリックします。 「LDAP サーバーの編集」ダイアログの使用方法については、LDAP サーバーを追加するを参照してください。

ダイアログに情報を入力したら、「了解」をクリックして、変更を LDAP サーバーに適用してダイアログを閉じます。

「削除」

LDAP サーバーを削除するには、LDAP サーバーの一覧でサーバーを選択し、「削除」ボタンをクリックします。

LDAP サーバーを追加する

次の手順を実行します。

  1. 「ツール」->「設定」を選択します。

  2. 「Evolution 設定」ダイアログの左区画で「ディレクトリサーバ」をクリックします。 LDAP サーバー表が右区画に表示されます。

  3. 「追加」をクリックします。 LDAP 構成アシスタントが表示されます。 LDAP 構成アシスタント は LDAP サーバーの構成プロセスを導きます。 「進む」ボタンをクリックして構成プロセスを開始します。

  4. 「サーバー情報」 ページに一般的なサーバー情報を入力します。 次の表は、「サーバー情報」ページの要素を説明しています。

    ダイアログ要素 

    説明  

    「サーバー名」

    連絡先情報が検索される LDAP サーバーの DNS 名または IP アドレスを入力します。  

    「ログイン方式」

    ログインに使用する方法を選択します。 次のオプションの中からどれか 1 つを選択します。 

    • 「匿名」: ログイン時に自分の ID 認証を行わない場合は、このオプションを選択します。

    • 「メールアドレスを使用」: LDAP サーバーへのログインに自分の電子メールアドレスを使用する場合は、このオプションを選択します。 LDAP サーバーへのログインに電子メールアドレスを使用するには、その電子メールアドレスを LDAP サーバーに追加しておく必要があります。

    • 「識別名(DN)を使用 」: LDAP サーバーへのログイン識別名を使用する場合は、このオプションを選択します。 識別名は、LDAP ディレクトリのユーザーを一意に識別します。 LDAP サーバーへのログインに識別名を使用するには、識別名を LDAP サーバーに追加しておく必要があります。

    「電子メールアドレス」、または「識別名」

    LDAP サーバーへのログインに使用する電子メールアドレスまたは識別名を入力します。 

    一般的なサーバー情報の入力を完了したら、「進む」ボタンをクリックします。 「サーバーへの接続」ページが表示されます。

  5. 「サーバーへの接続」ページにサーバーの接続情報を入力します。 次の表は、「サーバーへの接続」ページの要素を説明しています。

    ダイアログ要素 

    説明  

    「ポート番号」

    Evolution が LDAP サーバーに接続するために使用するポート番号をフィールドに入力します。 このフィールドの値は、通常 389 になります。

    「SSL/TLS を使用する」

    どのような場合に、LDAP サーバーへの接続に SSL (Secure Sockets Layer)プロトコルまたは TLS (Transport Layer Security) を使用するかを指定します。 次のオプションの中からどれか 1 つを選択します。

    • 「常に」: 常に SSL または TLS を使用して LDAP サーバーに接続する場合は、このオプションを選択します。

    • 「可能な場合はいつでも」: 安全な環境ではない場合にのみ、SSL または TSL を使用して LDAP サーバーに接続する場合は、このオプションを選択します。

    • 「決してしない」: LDAP サーバーへの接続に SSL または TLS を使用しない場合は、このオプションを選択します。

    サーバーの接続情報の入力を完了したら、「進む」ボタンをクリックします。

  6. サーバー上でディレクトリを検索するための詳細を「ディレクトリの検索」ページに入力します。 次の表は、「ディレクトリの検索」ページの要素を説明しています。

    ダイアログ要素 

    説明  

    「検索ベース」

    LDAP サーバーの情報は、ツリー構造で編成されます。 検索ベースとは、LDAP ディレクトリ検索の開始点を示すツリー構造内の特定の場所です。

    LDAP ディレクトリの検索に使用する検索ベースの名前をテキストボックスに入力します。  

    「サポートされた検索ベースの表示」

    Evolution がサポートする検索ベースの一覧を表示するには、このボタンをクリックします。

    「検索範囲」

    ディレクトリ検索の範囲を選択します。 次のオプションの中からどれか 1 つを選択します。 

    • 「レベル 1」: 検索ベースとその検索ベースの 1 レベル下を検索する場合は、このオプションを選択します。

    • 「サブディレクトリ」: 検索ベースとその検索ベースの下位レベルすべてを検索する場合は、このオプションを選択します。

    「タイムアウト (分)」

    Evolution が検索を中止するまでの待機時間をスライダを使用して指定します。

    「ダウンロード制限」

    LDAP サーバーからダウンロードする連絡先の最大数を指定します。 

    検索情報の入力を完了したら、「進む」ボタンをクリックします。

  7. 「表示名」テキストボックスに、サーバーの名前を入力します。 この名前は、Evolution インタフェースに表示されます。

    表示名の入力を完了したら、「進む」ボタンをクリックします。 「完了しました」ページが表示されます。

  8. 「適用」ボタンをクリックして、LDAP サーバーを作成し、LDAP 設定アシスタントを閉じます。