Java Desktop System Release 2 ご使用にあたって

第 1 章 リリースノート

本書では、次の Java Desktop System リリース製品を対象に説明します。

Java Desktop System コンポーネントは、オープンソーススタンダードに基づいており、GNOME デスクトップ環境、StarSuite 統合オフィスツール、Mozilla ブラウザ、Evolution メールおよびカレンダクライアント、Java 2 Platform Standard Edition などを装備しています。Java Desktop System は、サーバー側管理ツールを備えており、ユーザーのデスクトップ環境を集中的に設定、導入、管理することができます。また Java Destop System は、開発者が Java をベースにした GNOME デスクトップ用アプリケーションを作成しやすいよう、高度な開発者ツールを装備しています。

1.1 このリリースの内容

このリリースの Java Desktop System に含まれるものを表 1–1 および表 1–2 に示します。

表 1–1 Linux リリースの内容

項目 

説明 

CD1、CD2、CD3 

Java Desktop System をインストールするために必要なすべてのファイルが含まれています。 

CD4、CD5 

CD1、CD2、および CD3 の内容のソースが含まれています。CD4 と CD5 は、インストール作業には必要ありません。 

ドキュメント CD 

Java Desktop System のユーザーマニュアルが含まれています。

開発者ツール CD 

Sun Java Studio StandardNetBeansJ2SE が含まれています。使用している設定によって、次の言語バージョンを使用できます。

  • 英語。

  • 日本語。ただし NetBeans は除く。

  • 簡体字中国語。ただし NetBeans は除く。

管理 CD 

システム管理ツールが含まれています。次の設定でのみ、使用可能です。 

  • マルチユーザーメディアキットおよびアップグレードメディアキット。

  • 評価メディアキット。

表 1–2 Solaris リリースの内容

項目 

説明 

ダウンロードパッケージ 

このリリースの Java Desktop System をインストールするために必要なすべてのファイルが含まれています。 

Solaris DVD 

x86 プラットフォーム用 Solaris 9 オペレーティングシステム 9/04 をインストールするために必要なすべてのファイルが含まれています。 

Java Desktop System DVD 

このリリースの Java Desktop System と管理者ツールをインストールするために必要なすべてのファイルが含まれています。 

また、Java Desktop System のユーザーマニュアルも含まれています。

1.2 Java Desktop System Release 2 のリリース情報

次の表に、Java Desktop System Release 2 のリリース情報を示します。

表 1–3 Java Desktop System Release 2 のリリース情報

プラットフォーム 

説明 

スケジュール 

Linux 

すべての言語 

2004 年 5 月 

Solaris オペレーティングシステム 

すべての言語 

2004 年 10 月 

1.3 各リリースの相違点

Solaris プラットフォーム用と Linux プラットフォーム用の Java Desktop System Release 2 には、いくつか違いがあります。このリリースのユーザーインタフェースの内容については、次のマニュアルで説明します。

表 1–4 Java Desktop System Release 2 の各リリースの相違点に関する情報

プラットフォーム 

関連情報の場所 

Linux 

Java Desktop System Release 2 クイックスタート・ユーザーズガイド

GNOME 2.2 ユーザーズガイド (Linux 版)

Solaris OS 

Java Desktop System Release 2 ユーザーズガイド

1.4 既知の問題点

Java Desktop System における既知の問題点のうち、回避策がまだ見つかっていないものを次の表に示します。

トピック 

既知の問題点 

アクセシビリティ 

  • バグ ID: 5080638

    Solaris プラットフォーム用 Java Desktop System の支援技術機能を使用してログインすると、次のエラーダイアログが表示されることがあります。「XKB 構成をアクティブ化しているときにエラーが発生しました。

    このエラーはセッションには影響しないので、エラーダイアログを閉じて引き続きセッションを実行できます。

アプリケーション 

  • バグ ID: 5021163

    ファイルマネージャ: Nautilus ファイルマネージャは、nfs:/// 経由でアクセス権を継承することができません。そのため、nfs マウントにあるファイルおよびフォルダのアクセス権を変更できません。

  • バグ ID: 5061768

    入力方式切り替え器: パネルのポップアップメニューからメニュー項目を選択すると、このパネルアプリケーションがパネルに表示されません。

  • バグ ID: 5065269

    電子メール: 電子メールとカレンダアプリケーションでは、各種エンコーディングの電子メールを受信して表示できますが、送信するメールのサブジェクトのエンコーディングは変更できないことがあります。

  • バグ ID: 5081928

    StarSuite 文書から Web リンクをクリックすると、Mozilla インターネットブラウザが起動しません。

  • バグ ID: 5082008

    アーカイブ管理: アーカイブ管理 から、次の種類のアーカイブを作成できません。

    • .arj

    • .lha

    • .bzip

    • .lzop

    • .zoo

  • ボリュームコントロール

    ボリュームコントロールデスクトップアプリケーションを起動できる、ボリュームコントロールパネルアプリケーションのオプションが動作しません。

デスクトップ 

  • バグ ID: 5025654

    GNOME について: 「GNOME について」ダイアログに誤ったバージョン情報が含まれています。

  • アクセシブルログイン: このリリースの Java Desktop System にはアクセシブルログイン機能がありますが、現在この機能は部分的にのみ動作します。

各国語化 

  • GNOME Help ブラウザに表示されるように、ユーザーインタフェースの翻訳およびヘルプ内容の翻訳は、このリリースの Java Desktop System では完全なものではありません。Java Desktop System Release 2 の日本語化のリリース情報については、表 1–3 を参照してください。

  • このリリースの Java Desktop System には、GNOME コミュニティが各国語化したアプリケーションが数多く含まれています。Sun Microsystems は、これらの各国語版の完全性や正確性については責任を持ちません。

  • BMP Unicode 以外の文字を含んでいる文書を Mozilla から印刷することはできません。

  • このリリースの Java Desktop System は、システムが使用する glibc のバージョンにより、Hong Kong Supplementary Character Set (HKSCS) の HKSCS-1999 バージョンのみをサポートします。HKSCS-2001 は、Java Desktop System の将来のリリースでサポートされます。HKSCS-1999 と HKSCS-2001 の違いは以下のとおりです。

    • HKSCS-1999 は、ISO-10646/Unicode PUA (私用領域) を使用して、HKSCS に定義されている追加文字で、1999 年時点で ISO-10646/Unicode の一部になく、現在および将来的にも公式に ISO-10646/Unicode の一部に含まれない追加文字にコードを割り当てます。

    • HKSCS-2001 は、 HKSCS-1999 に定義されている同じ文字に対して PUA の代わりに ISO-10646/Unicode Plane 2 を使用します。これは、これらの HKSCS 文字が公式に ISO-10646/Unicode の一部として認められたためです。

    • HKSCS-2001 は、HKSCS-1999 でサポートされている文字のほかに追加の 116 文字をサポートします。

    HKSCS-1999 の ISO-10646/Unicode はこのリリースの Java Desktop System で使用できますが、HKSCS-1999 と HKSCS-2001 ではコードの割り当てが異なるため、HKSCS-2001 の ISO-10646/Unicode を使用するシステムとの間で文書をやりとりするためには、HKSCS-1999 内の文字を使用する文書を、EUC または Big5 などのエンコーディングにコード変換する必要があります。

    HKSCS-2001 をサポートするバージョンの glibc は、HKSCS-1999 から HKSCS-2001 へのコードコンバータと共に、このリリースの Java Desktop System 用にダウンロード可能です。

  • バグ ID: 5025578

    Korean Input Method が有効になっていると、GTK 対応でない アプリケーションでホットキーが使えません。

  • バグ ID: 5030768

    Java Desktop System 用の Sun Java Studio 5 Standard Edition の CD に含まれる、README.html の中国語の入門ガイドは、誤ったマニュアルにリンクされています。正しいリンクは次のとおりです。Documentation_zh/getstartedse_zh_CN.pdf

1.5 ユーザーマニュアル

Java Desktop System のユーザーマニュアルは、PDF および HTML バージョンで表示できます。

1.5.1 ユーザーマニュアルの利用方法

表 1–5 は、Java Desktop System Release 2 の各種リリース情報についてのユーザーマニュアルの利用方法をまとめたものです。

表 1–5 ユーザードキュメントの利用方法

プラットフォーム 

場所 

Linux 

Solaris オペレーティングシステム 

1.5.2 各国語版のユーザーマニュアルへのアクセス

各国語版のユーザーマニュアルは、表 1–5 に記載されている場所から参照できます。

ドキュメント CD から各国語版のユーザーマニュアルを表示するには、次の手順を実行します。

  1. ドキュメント CD をシステムの CD ドライブに挿入します。

  2. 好みの HTML ブラウザで README.html ファイルを開きます。

  3. README.html の指示に従って、言語、トピック、希望するマニュアルを選択します。

http://docs.sun.com から各言語版のユーザーマニュアルを表示するには、次の手順を実行します。

  1. 次のページを開きます。

    http://docs.sun.com

  2. 言語選択ボタンから、希望の言語を選択します。

    言語選択ボタンは、そのページの「Search/browse within」領域の隣にあります。

  3. 希望のマニュアル名を「検索」フィールドに入力します。

  4. 表示されたリストから、希望のマニュアルを選択します。

製品 DVD から各国語版のユーザーマニュアルを表示するには、次の手順を実行します。

  1. 製品 DVD を、システムの DVD ドライブに挿入します。

  2. Documentation フォルダを開きます。

  3. 好みの HTML ブラウザで README.html ファイルを開きます。

  4. README.html の指示に従って、言語、トピック、希望するマニュアルを選択します。

1.5.3 マニュアルのないアプリケーション

このリリースの Java Desktop System には、次のデスクトップアプリケーション用のマニュアルが含まれていません。

このリリースの Java Desktop System には、次のパネルアプリケーション用のマニュアルが含まれていません。

1.5.4 サンプルアプリケーションのマニュアル

このリリースの Java Desktop System には、GNOME フリーソフトウェアコミュニティによって提供されるヘルプマニュアルを持つサンプルアプリケーションが含まれています。Sun Microsystems は、フリーソフトウェアコミュニティによって提供されるヘルプマニュアルの完全性または正確性については、責任を負いません。次に表に、Java Desktop System Help ブラウザから表示できる、マニュアルのサポート状況を示します。

ヘルプセクション 

マニュアルの状況 

GNOME デスクトップ 

Sun は、標準 Java Desktop System ソフトウェアパッケージの一部であるすべてのアプレットとアプリケーションについて、マニュアルを提供します。 

Sun は、サンプルアプリケーションのマニュアルは提供しません。サンプルアプリケーションのリストについては、「1.6 サンプルアプリケーション」を参照してください。

追加マニュアル 

  • システム

    Sun は、このセクションのマニュアルは提供しません。

  • マニュアルページ

    Sun は、サポートするアプリケーションおよび機能に関する 129 のマニュアルページを提供します。マニュアルページの著作者として Sun (Sun のエージェント) の明確な著作者表示がない場合、そのマニュアルは Sun によってサポートされていません。

  • 情報ページ

    Sun は、このセクションのマニュアルは提供しません。

Sun は、サンプルアプリケーションの各国語版マニュアルは提供しません。

1.6 サンプルアプリケーション

Sun は、ユーザーが批評および評価できるよう、Java Desktop System と共に各種サンプルアプリケーションを提供します。サンプルアプリケーションは、GNOME フリーソフトウェアコミュニティや Sun 以外の販売会社の製品です。Sun は、これらのサンプルアプリケーションについては、以下のいずれも提供しません。

1.6.1 コミュニティアプリケーション

次の表に、Sun がサンプルアプリケーションとして提供する GNOME フリーソフトウェアコミュニティからのアプリケーションを記載します。

アプリケーション 

説明 

図のエディタ

フローチャート、地図、UML 図など、数多くの図を作成できる図形エディタ 

辞書

単語の定義および正確なスペルを調べることができるオンライン辞書 

デジタルカメラブラウザ

画像を管理するデジタルカメラブラウザ 

Linux リリースのみ。 

ディスクアナライザ

ディスク状態の視覚的な描写を作成できる 

画像エディタ

画像を編集する GNU 画像処理プログラム 

画像管理

画像のサムネイルをデスクトップに表示する画像ビューアとブラウザ 

インタフェースエディタ 

GNOME アプリケーションのユーザーインタフェースを作成するプログラミングアプリケーション 

ムービープレイヤー

動画を再生できるマルチメディアプレイヤー 

Linux リリースのみ。 

プロジェクト管理

プロジェクトスケジュールの管理用ツール 

ソースエディタ

プログラマのための汎用的な拡張可能なエディタ 

ビデオ会議

テレビ会議アプリケーション 

Linux リリースのみ。 

天気予報

さまざまな地域の現在の天候を表示する天気予報プログラム 

Web Start 

事前に設定した内容を使用して Web ブラウザを起動する、Java アプリケーション 

1.6.2 Sun 以外のアプリケーション

次の表に、Sun がサンプルアプリケーションとして Java Desktop System Release 2 で提供する Sun 以外の製品を記載します。

Sun 以外の製品 

説明 

プラットフォーム 

Adobe Acrobat Reader

PDF (Portable Document Format) 形式のファイルを表示できる 

Linux システム 

Macromedia Flash Player

Web 上で対話式にマルチメディアを再生できる 

Linux システムおよび Solaris システム 

RealNetworks RealPlayer

一般に使用されている、さまざまな形式のメディアファイルを再生できる 

Linux システム 

Java Desktop System Release 2 の Solaris プラットフォーム上では、PDF ドキュメントビューアを使用して PDF ドキュメントを 閲覧できます。PDF Document Viewer を起動するには、「起動」 をクリックしてから 「アプリケーション」 -> 「グラフィックス」 -> 「PDF ドキュメントビューア」を選択します。

Java Desktop System Release 2 の Solaris プラットフォーム上では、Java メディアプレイヤーを使用して RealPlayer がサポートしているいくつかのメディア形式を再生できます。Java Media Player を起動するには、「起動」をクリックしてから「アプリケーション」 -> 「マルチメディア」-> 「Java メディアプレイヤー」を選択します。

1.6.3 ゲーム

Sun は、サンプルアプリケーションとして次のゲームを提供します。

1.7 Mozilla 1.7 用プラグイン

このセクションでは、Mozilla 1.7 用プラグインについて説明します。

1.7.1 Java プラグイン

Java プラグイン は、Mozilla 1.7 ではデフォルトで有効になっています。Java プラグインが動作しない場合は、 /usr/sfw/lib/mozilla/plugins ディレクトリに次のファイルを示すシンボリックリンクを作成してください。

$JAVA_PATH/plugin/i386/ns610/libjavaplugin_oji.so


注 –

libjavaplugin_oji.so ファイルをコピーするのではなく、必ずシンボリックリンクを作成してください。libjavaplugin_oji.so をコピーすると、Java はクラッシュします。


すべての Java プラグインを /usr/sfw/lib/mozilla/plugins ディレクトリにインストールしてください。

1.7.2 その他のプラグイン

Mozilla 1.7 には、次の Sun 以外のプラグインも 使用できます。

これらプラグインを使用できるプラットフォームについては、「1.6.2 Sun 以外のアプリケーション」を参照してください。

Mozilla のプラグインについての詳細は、次の場所を参照してください。 http://plugindoc.mozdev.org/linux.html

1.8 Unicode 多言語コンピューティングへの移行

Java Desktop System は、Unicode UTF-8 エンコーディングの言語をサポートする、Unicode 完全対応の多言語システムです。Java Desktop System は、UTF-8 以外の従来の言語のエンコーディングをサポートするための、コードセット変換も提供します。

1.8.1 ロケールサポート

Java Desktop System は、基底オペレーティングシステムの一部として、すべてのロケールの既定デスクトップとしてインストールされます。ただし、Sun では Java Desktop System 内の次のロケールを対象に、完全なグローバルサポートを提供します。

1.8.2 データのインポートとエクスポート

Unicode 多言語コンピューティングへの移行によって影響を受けるデータは、様々な方法でインポートおよびエクスポートできます。

1.8.2.1 リムーバブルメディア

ファイルシステムタイプの FAT と VFAT は、Microsoft Windows に搭載したフロッピーディスク、zip ドライブ、リムーバブルハードディスクに主に使用されます。システム管理者は、マウントオプションの codepageiocharset をこれらのファイルシステムタイプに設定する必要があります。たとえば、繁体字中国語版 Microsoft Windows からインポートする場合、繁体字中国語のファイル名を正しく表示するには、次の表のように設定する必要があります。

マウントオプション 

繁体字中国語の設定 

codepage

950 

iocharset

big5 

繁体字中国語の例を示す /etc/fstab のエントリは、以下のとおりです。

/dev/fd0h1440

/media/fd0h1440

vfat noauto,iocharset=big5,codepage=950

/dev/sda1

/media/iee1394disk

vfat noauto,iocharset=big5,codepage=950

1.8.2.2 Samba を使用してリモートの Microsoft Windows ファイルシステムをマウントする

CIFS を使用して共有されるリモートの Microsoft Windows ファイルシステムや、SMB によって別のシステムからエクスポートされたファイルシステムにマウントするには、システム管理者がマウントオプションの codepageiocharset を設定する必要があります。繁体字中国語版 Microsoft Windows で big5 にエンコードした従来のファイルをインポートした場合に、繁体字中国語のファイル名を正しく表示するには、iocharset パラメータを big5 に設定し、codepage を 950 に設定する必要があります。以下に /etc/fstab エントリの例を示します。

server:/data /data smbfs iocharset=big5,codepage=950,username=foo,password=bar

1.8.2.3 Samba を使用してリモートの UNIX ファイルシステムをマウントする

Java Desktop System は、SMB を使用して UNIX および Linux システム上のファイルシステムにリモートアクセスできます。リモートファイルシステムをエクスポートするには、エクスポートサーバーが Samba またはそれに相当するプログラムを実行している必要があります。従来のデータが従来のエンコーディングで格納されている場合には、クライアント側でファイルシステムのエンコーディングを指定することができます。ファイル名のコードセット変換は、自動的に行われます。

1.8.2.4 Microsoft Office ファイル

Microsoft Office ファイルは、Unicode でエンコードされています。StarSuite アプリケーションは、Unicode でエンコードされたファイルを問題なく読み取りおよび書き込みできます。

1.8.2.5 HTML ファイル

Mozilla Composer などの HTML エディタを使用して作成した HTML ファイルや、Web ブラウザによって保存された HTML ファイルには、通常、charset エンコーディングタグが含まれています。HTML ファイルは、HTML ファイル内のエンコーディングタグに基づいて、Mozilla Navigator Web ブラウザで表示したり、Mozilla Composer を使用してファイルを編集することができます。

1.8.2.6 壊れた HTML ファイルの修正

HTML ファイルは文字化けする場合があります。この問題は、概ね次の理由によります。

HTML ファイルの charset エンコーディングタグを見つけるには、次の手順を実行します。

  1. Mozilla を使用してファイルを開きます。

  2. Ctrli を押すか「表示」をクリックして、「表示」メニューを開きます。

  3. 「ページ情報」をクリックします。

charset 情報は、「 一般」タブの下に次のように表示されます。Content-Type text/html; charset=us-ascii

文字列 charset=us-ascii が、ファイルの実際のエンコーディングと一致しない場合、そのファイルは壊れているように見えることがあります。HTML ファイルのエンコーディングを編集するには、次の手順を実行します。

  1. Mozilla Composer でファイルを開きます。

  2. 「ファイル」メニューを開きます。

  3. 「Save As Charset」を選択します。

  4. 正しいエンコーディングを選びます。Mozilla Composer は、自動的にエンコーディングと charset タグを適切に変換します。

1.8.2.7 汎用形式で保存された電子メール

現在使用されている電子メールは、MIME charset タグでタグ付けされています。Java Desktop System のメールアプリケーションである Evolution は、MIME charset タグを認識します。したがって、エンコーディングを変換する必要はありません。

1.8.2.8 プレーンテキストファイル

プレーンテキストファイルには、charset タグがありません。ファイルが UTF-8 エンコーディングでない場合、エンコーディング変換を行う必要があります。たとえば、繁体字中国語の big5 でエンコードされているプレーンテキストを UTF-8 に変換するには、次のコマンドを実行します。iconv -f big5 -t UTF-8 inputfilename > outputfilename

1.9 サポートされる言語

次の表に、このリリースの Java Desktop System でサポートされる言語を示します。

サポートされる言語 

英語 

フランス語 

ドイツ語 

イタリア語 

日本語 

韓国語 

スペイン語 

スウェーデン語 

簡体字中国語 

繁体字中国語 


注 –

ブラジルポルトガル語はユーザーインタフェースのみがサポートされます。


1.10 Linux システム向けの製品の更新

Linux システム上で使用する Java Desktop System Release 2 向けの更新内容を、Java System Update Service を使ってダウンロードすることができます。詳細については、以下のサイトを参照してください。

1.11 カスタマーサポート

次の Web サイトでは、Java Desktop System のカスタマーサポートサービスについて説明しています: http://www.sun.com/service/sunjavasystem/javadesktopsystem.html

1.11.1 インストールと設定のサポート契約

特定の製品に対して、Sun Microsystems は、Java Desktop System の一般インストール用のデスクトップクライアントソフトウェアを対象に、60 日間の無償インストールと設定サービスを提供します。このサービスの対象は、Sun が提供する標準パッケージを含む、改変されていない Java Desktop System ソフトウェアの標準インストールと設定に限ります。多少なりとも改変されたシステムは、このサービスの対象にはなりません。改変された Java Desktop System ソフトウェアに対してこのサービスを提供する契約が組み入れられた場合、その契約はいずれの当事者でも解除できるものとします。