Java Desktop System Configuration Manager フレームワーク内では、設定データはエンティティに関連付けられています。このエンティティとは、LDAP リポジトリ内のエントリのことであり、会社の組織構造の各要素に対応します。
認識されるエンティティは次のとおりです。
組織: 一般的には、階層全体の組織的 (部門、グループ、チーム) または地理的 (大陸、国、サイト) な単位を表します。
ユーザー: 階層全体のリーフノードを表します。その名前が示すように、通常はユーザーに対応します。
ドメイン: ネットワーク組織の論理編成単位を表します。
ホスト: 階層全体のリーフノードを表しますが、ネットワーク上のマシンも参照します。
役割: プロパティを表します。通常は、ユーザーの集合に適用される職務 (管理者、サイト管理) により区別されます。
組織とユーザーのエンティティがユーザーツリーを指定するのに対し、ドメインとホストのエンティティはホストツリーを指定します。この 2 つのツリーは独立していますが、フレームワーク内では同様の方法で操作されます。
組織およびドメインのエンティティとほかのエンティティの関係は、リポジトリ内におけるエントリの物理的な位置によって指定されます。つまり、組織およびドメインのエンティティには、ツリー内でこれら 2 つのエンティティの下に位置する任意のエントリを含めることができます。ユーザーまたはホストとその役割の関係は、ユーザーおよびホストのエントリの属性によって指定されます。
エンティティに関連付けられた設定データは、フレームワークによって管理される特殊なエントリに格納されます。これらのエントリは、エントリに関連付けられたサービス名およびサービスコンテナによって識別されます。