Windows でアクセスできるディスクを準備するには、使用しているディスク制御装置を設定する必要があります。使用しているワークステーションには、Intel Advanced Host Controller Interface (AHCI)、統合ディスク制御装置、またはオプションの Sun StorageTek PCIe SAS 4 ポート内部 HBA が用意されています。完了する必要がある作業を次に示します。ニーズにもっとも合う手順を実行してください。
必要に応じて、プリインストールされた Solaris パーティションを削除してブートディスクを準備します。「診断パーティションを削除せずにプリインストールされたパーティションを削除する」を参照してください。
Intel AHCI 統合ディスク制御装置を使用する場合、AHCI または RAID 用にシステム BIOS を設定する必要があります。RAID 用に設定する場合、RAID ボリュームを設定する必要もあります。「Intel AHCI SATA または RAID 用のシステム BIOS およびディスクの設定」を参照してください。
Sun StorageTek PCIe SAS 4 チャネルホストバスアダプタ (LSI ベース) を使用してブートディスクを RAID に含める場合、RAID ボリュームを設定する必要があります。「オプションの Sun StorageTek PCIe SAS 4 ポート内部 HBA を使用した RAID 用ディスクの設定」を参照してください。
ディスクの設定および管理の詳細については、「追加情報」を参照してください。
使用しているワークステーションの Tools and Drivers DVD には、診断 (システムテスト) ソフトウェアが収録されています。診断テストスクリプトをログファイルに書き込むのには、診断パーティションが必要です。診断パーティションが存在しないと、出力結果は診断画面にしか表示されません。診断パーティションは、Sun Ultra 27 ワークステーションにインストール済みです。診断パーティションは、削除していない限り、再インストールする必要はありません。診断ソフトウェアの使用手順については、『Sun Ultra 27 Workstation Service Manual』を参照してください。
診断パーティションを削除した場合、Tools and Drivers DVD の「診断パーティションの作成 (Create Diagnostic Partition)」オプションを使用して再作成できます。手順については、『Sun Ultra 27 Workstation Service Manual』を参照してください。
診断パーティションを除き、ブートハードドライブ上のすべてのパーティションを消去するには、Tools and Drivers DVD のメインメニューにある「主起動ハードディスクの消去 (Erase Primary Boot Hard Disk)」オプションを使用します。
「主起動ハードディスクの消去 (Erase Primary Boot Hard Disk)」オプションを使用すると、診断パーティションを除き、ハードドライブ上のパーティションおよびユーザーデータがすべて消去されます。
保存が必要なデータがハードドライブ上にある場合は、この操作を行う前に必ずバックアップしてください。
システムに Tools and Drivers DVD を挿入します。
メインメニューが表示されたら、Tools and Drivers DVD のメインメニューから「主起動ハードディスクの消去 (Erase Primary Boot Hard Disk)」オプションを選択します。
このオプションを選択すると、プライマリハードドライブ上に現在あるすべてのパーティション (診断パーティション以外) が消去されます。診断パーティションが存在する場合、このパーティションはそのまま残ります。
プロンプトが表示されたら、パーティションを削除することを確認します。
プロンプトが表示されたら、いずれかのキーを押してシステムを再起動します。
ワークステーションの Intel AHCI 統合ディスク制御装置を使用する場合、Windows をインストールする前に AHCI または Intel RAID 用の SATA ディスクを設定します。SATA ディスクを搭載したシステムでこの作業を実行するには、Windows からディスクにアクセスする必要があります。
システムの電源を入れます。
Sun ロゴ画面で F2 キーを押して「BIOS の設定 (BIOS Setup)」メニューに進みます。
BIOS ユーティリティーのダイアログで、「詳細 (Advanced)」、「IDE の構成 (IDE Configuration)」の順に選択します。
「IDE の構成 (IDE Configuration)」メニューが表示されます。
「IDE の構成 (IDE Configuration)」メニューで、「SATA の構成 (Configure SATA as)」を選択して Enter キーを押します。
SATA のオプションを表示するメニューが開きます。
「SATA のオプション (SATA Options)」メニューで、次のいずれかを選択します。
F10 キーを押して変更内容を保存し、BIOS ユーティリティーを閉じて、サーバーを再起動します。その後、次のいずれかの手順を実行します。
ブートディスクを RAID に含めない場合は、オペレーティングシステムのインストールに進みます (第 5 章Windows Vista Ultimate のインストールまたは第 6 章Windows Server 2008 のインストールを参照)。
ブートディスクを RAID に含める場合は、次のステップに進みます。
ブートディスクを RAID に含めるには、ブート時にプロンプトが表示されたときに Ctrl キーを押しながら I キーを押し、Intel Matrix Storage Manager option ROM ユーティリティーに進みます。
Intel Matrix Storage Manager のメインメニューが表示されます。
メインメニューで、「1. Create RAID Volume」メニューオプションを選択します。
「RAID ボリュームの作成 (Create RAID Volume)」メニューが表示されます。
「RAID ボリュームの作成 (Create RAID Volume)」メニューで、次の手順を実行します。
RAID ボリュームの名前を指定して Enter キーを押すか、デフォルトを受け入れて Enter キーを押します。
RAID レベル (0、1、5、10) を選択し、Enter キーを押します。
上下矢印キーを使用して、使用可能な RAID レベル の値をスクロールします。
RAID 0 には耐障害性がありません。
アレイのディスクを選択します。
プロンプトが表示されたら、ストライプサイズを選択して Enter キーを押すか、デフォルト (128KB) を受け入れて Enter キーを押します。
ボリューム容量を指定して Enter キーを押すか、デフォルト (選択したディスクの合計サイズ) を受け入れて Enter キーを押します。
「ボリュームの作成 (Create Volume)」を選択し、Enter キーを押します。
すべてのデータが失われる可能性があることを示す、次の警告メッセージが表示されます。
Are you sure you want to create this volume? Y or N.
Y キーを押してボリュームの作成を確認します。
新しい RAID ボリュームが作成されます。RAID ボリュームに関する情報が表示されます (RAID の ID、ボリューム名、レベル、ステータスなど)。
「終了 (EXIT)」を選択して Enter キーを押し、Intel Matrix Storage Manager ユーティリティーを終了します。
Intel Matrix Storage Manager ユーティリティーを終了することを確認する確認メッセージが表示されます。
Y キーを押し、終了を確認します。
RAID ボリューム上にパーティションを作成するには、ワークステーションの CD/DVD ドライブに Tools and Drivers DVD を挿入します。
システムを再起動します。
Tools and Drivers DVD がブートされます。メインメニューで、「4. Exit to DOS」を選択します。
DOS プロンプトで、次のコマンドを入力します。
fdisk
ハードディスクのセクター 0 にブートセクター ID がないことを示すプロンプトが表示された場合は、Y キーを押してディスクを初期化します。
次のいずれかの手順を実行します。
Windows Vista Ultimate のインストールを開始する場合は、第 5 章Windows Vista Ultimate のインストールに進みます。
Windows Server 2008 のインストールを開始する場合は、第 6 章Windows Server 2008 のインストールに進みます。
オプションの StorageTek PCIe 4 ポートホストバスアダプタを使用してブートディスクを RAID に含める場合、Windows をインストールする前にディスク制御装置の BIOS の設定情報を設定する必要があります。
システムの電源を入れます。
POST 中に、LSI 設定ユーティリティーを開始するかどうかを確認するプロンプトが表示されたら Ctrl キーを押しながら C キーを押します。
「アダプタの一覧 (Adapter List)」画面で矢印キーを使用してアダプタを選択し、Enter キーを押します。
アダプタプロパティーの画面が表示されます。
「RAID」プロパティーを選択します。
IM (Integrated Mirror、統合ミラー—RAID 1) または IME (Integrated Mirror Enhanced、統合ミラー拡張—RAID 1E) のボリュームタイプを選択します。
RAID に含めるボリュームを選択します。
SAS ボリュームと SATA ボリュームを RAID 内に混在させないでください。
アレイが設定されたら、変更内容を保存して終了します。
IM アレイと IME RAID アレイを作成すると、自動リセットが実行され、キャッシュへの書き込み機能が有効になります。
次のいずれかの手順を実行します。
Windows Vista Ultimate のインストールを開始する場合は、第 5 章Windows Vista Ultimate のインストールに進みます。
Windows Server 2008 のインストールを開始する場合は、第 6 章Windows Server 2008 のインストールに進みます。
ディスク制御装置のソリューションを使用する方法については、Sun ドキュメントの Web サイトで次に示すドキュメントを参照してください。
Sun StorageTek PCIe SAS 4 チャネル HBA については、『Sun LSI 106x BIOS RAID User's Guide』 (820-4933) を参照してくだ い。このドキュメントを入手するには、次のサイトに移動します。
Intel ICH10R 統合ディスク制御装置については、『Sun Ultra 27 Workstation Service Manual』(820-6776) を参照してください。
ワークステーションの BIOS 設定ユーティリティーを使用する方法については、『Sun Ultra 27 Workstation Service Manual』(820-6776) を参照してください。