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Sun Java System Communications Express 6 2005Q1 管理ガイド |
付録 C
Messaging Server なしで、シングルツリー構造を使用した Communications Express のインストール次の状態のマシンに Communications Express をインストールする場合は、ユーザー/グループのエントリを取得するために、既存のディレクトリ情報ツリーをデュアルツリーのネームスペースにマップしなければなりません。
2 ツリーネームスペースのメカニズム
ディレクトリのネームスペースは、組織ツリーとドメインコンポーネントツリー (DC ツリー) という 2 つのディレクトリ情報ツリー (DIT) で構成されます。組織ツリーには、ユーザーおよびグループのエントリが含まれています。DC ツリーは、ローカル DNS 構造をミラーし、システムがデータエントリを含む組織ツリーのインデックスとして使用します。また DC ツリーには、サービス固有の属性など、ドメインを運用するためのパラメータが含まれています。
2 ツリーネームスペースメカニズムの動作
このセクションでは、Communications Express が 2 DIT メカニズムを使用する方法を説明します。
Communications Express がユーザーまたはグループエントリを検索するときは、まずユーザーまたはグループのドメインノードを DC ツリーで検索し、inetDomainBaseDN 属性の値を抽出します。この属性には、実際のユーザーまたはグループエントリを含んでいる組織サブツリーへの DN 参照が保持されています。
そのドメインのユーザーを見つけることができる組織ツリー内のノードを DC ツリー内のドメインコンポーネントノードが指していれば、このモデルを使用して、Communications Express では任意のタイプのディレクトリツリーに格納されているエントリをサポートします。
2 つのディレクトリ情報ツリーを使用する理由
このデュアルツリーメカニズムにより、以下のように機能が向上します。
既存の DIT をデュアルツリーのネームスペースにマップする方法
組織ツリーのルートサフィックスが o=isp であるとします。
また、現在の組織 DN が o=siroe.com,o=isp で、ユーザーコンテナが ou=People,o=siroe.com,o=isp であるとします。
- ルートサフィックス o=internet を DC ツリーに作成します。
ルートサフィックスは、Directory Server コンソールで作成できます。
- この DC ツリールートサフィックスの下に、以下の DN を持つドメインエントリを作成します。
dc=siroe,dc=com,o=internet
以下の LDIF を使用して、ldapmodify コマンドでドメインエントリを作成します。
root suffix
Organization root suffix: o=isp
Organization name: siroe
DNS domain name: siroe.com
Origanization DN: o=siroe.com,o=isp
以下のオブジェクトクラスおよび属性は、メールサービスで使用されます。
ObjectClasses:
mailDomain, nsManagedDomain
Attributes:
mailDomainStatus, preferredMailHost, mailDomainDiskQuota, mailDomainMsgQuota
mailDomainReportAddress, nsMaxDomains, nsNumUsers, nsNumDomains, nsNumMailLists
注
メールサービスのオブジェクトクラスおよび属性を使用しない場合は、LDIF からこれらの値を削除してください。
LDIF の inetDomainBaseDN 属性の値に組織 DN が割り当てられているようにしてください。
LDIF ファイルの例
- LDIF ファイルのエントリを DC ツリーに追加するには、ldapmodify を使用してください。