この節では、単一ノード配備アーキテクチャーについて説明します。
次の図は、単一ノード配備設定の Web Server を表現したものです。
この図の Web Server 配備設定は、次の各要素から構成されています。
「管理サーバー」 - 管理サーバーとは、特別に構成された Web サーバーインスタンスのことです。管理サーバーには Web アプリケーションを配備できます。
「管理ノード」 - 管理ノードはサーバーファーム内のあるノード上、つまりサーバー/ホスト上に配備され、リモートの管理サーバーとの通信機能を備えています。管理サーバー内で利用可能なサーバー構成は、このノードに配備することができます。サーバーファーム内のすべての管理ノードは同種である必要があります。つまり、すべてのノードが同じオペレーティングシステムを使用し、同じハードウェアアーキテクチャーを持つ必要があります。
「構成」 - 構成とは、Web アプリケーション、構成ファイル、検索コレクションのインデックスなど、Web Server インスタンスのすべての一連の構成可能要素のことです。構成は作成、変更、または削除できます。Web Server では複数の構成を管理できます。1 つの構成に対して複数のインスタンスを作成できます。変更された構成を配備すると、その構成のインスタンスが更新されます。
config-store これは、すべての構成の格納先となるファイルシステムベースのリポジトリです。
config-store ディレクトリの下のファイルは一切編集しないでください。このディレクトリの下のファイルは、Sun Java System Web Server によって内部用として作成されます。
config-store ディレクトリの下の構成ファイルを手動で編集する必要がある場合には、wadm deploy-config コマンドを使って構成を配備してください。
このコマンドの使用方法の詳細については、『Sun Java System Web Server 7.0 CLI Reference Manual』を参照してください。
「インスタンス」 - インスタンスとは、ある特定のノード上における Web サーバーの環境のことであり、構成やログファイルを含むほか、ロックデータベースやキャッシュ、一時ファイルといったその他の実行時アーティファクトも含みます。インスタンスを管理する目的で、インスタンスの起動、停止、再起動、および動的再構成が可能となっています。