Sun Java System Web Server 7.0 管理ガイド

WebDAV 対応サーバーでのソース URI と Translate:f ヘッダーの使用

WebDAV メソッドはリソースまたはコレクションのソースを処理します。GET や PUT などの HTTP メソッドは WebDAV プロトコルによってオーバーロードされるため、これらのメソッドを含む要求は、リソースのソースへの要求、リソースのコンテンツ (出力) への要求のいずれかになります。

Microsoft やその他の多くの WebDAV ベンダーは、要求と一緒に Translate:f ヘッダーを送信し、その要求がソースに対するものであることをサーバーに知らせるようにすることで、この問題を解決しました。広く利用されている WebDAV クライアントである Microsoft WebFolders との相互運用性を確保するため、Sun Java System Web Server 7.0 は、Translate:f ヘッダーをリソースのソースへの要求として認識します。Translate:f ヘッダーを送信しないクライアントに対応するため、Sun Java System Web Server はソース URI を定義します。

WebDAV に対応したコレクションの場合、URI を要求するとリソースのコンテンツ (出力) が取得され、ソース URI を要求するとリソースのソースが取得されます。Translate:f ヘッダーを含む URI への要求は、ソース URI への要求として扱われます。

デフォルトでは、サーバーインスタンスに固有の ACL ファイル内にある、次の宣言を含む dav-src ACL によって、リソースのソースへのアクセスのすべてが拒否されることに注意してください。

deny (all) user = "anyone";

ソースへのアクセスをあるユーザーに許可するには、ソース URI へのアクセス権限を追加してください。