Sun Java System Web Server 7.0 管理ガイド

WebDAV 認証データベースの管理

管理コンソールで WebDAV 認証データベースの設定を編集するには、選択された構成から「WebDAV 」タブをクリックします。次の表に、そのページ内の各フィールドの簡単な説明を示します。

表 10–2 WebDAV 認証データベースのプロパティー

プロパティー

説明

認証データベース

認証データベース」では、サーバーがユーザーの認証に使用するデータベースを選択できます。

デフォルトは keyfile です

認証方法

  • 基本 — HTTP メソッドを使用してクライアントから認証情報を取得します。ユーザー名とパスワードがネットワーク上で暗号化されるのは、サーバーで SSL が有効になっている場合だけです。

  • SSL — クライアント証明書を使用してユーザーの認証を行います。このメソッドを使用するには、サーバーの SSL を有効にする必要があります。暗号化が有効になっていれば、基本と SSL の方法を組み合わせることができます。

  • ダイジェスト — ユーザー名とパスワードを平文として送信することなしにユーザー名とパスワードに基づく認証をブラウザが行うための手段を提供する認証機構を使用します。ブラウザは MD5 アルゴリズムを使用して、ユーザーのパスワードと Web Server によって提供される情報の一部を使用するダイジェスト値を作成します。「ダイジェスト」を使用するには、背後の auth-db もダイジェストをサポートしている必要があります。これは、ダイジェスト認証プラグインがインストールされている場合にのみ、digestfile を使用したファイル auth-db、LDAP auth-db のいずれかを意味します

  • その他 — アクセス制御 API を使って作成されたカスタム方法を使用します。

認証確認テキスト

認証確認テキスト」オプションでは、認証ダイアログボックス内に表示されるメッセージテキストを入力できます。このテキストを使用して、ユーザーが入力する必要のある項目について説明することができます。ブラウザによっては、最初の 40 文字程度しか表示されません。

Web ブラウザは通常、ユーザー名とパスワードをキャッシュし、それらをプロンプトのテキストと関連付けます。ユーザーが、サーバーの同じ確認テキストを持つファイルやディレクトリにアクセスしても、ユーザー名とパスワードを再度入力する必要はありません。特定のファイルやディレクトリでユーザーに再度認証させたい場合は、そのリソースの ACL の確認テキストを変更すればよいだけです。