WebDAV は HTTP/1.1 プロトコルの拡張機能であり、新しい HTTP メソッドやヘッダーが追加されていますが、それらのメソッドやヘッダーは、HTML や XML だけでなく、テキスト、グラフィックス、スプレッドシート、およびその他のすべての形式を含む、あらゆるタイプの Web リソースに対してオーサリングサポートを提供します。WebDAV を使って実現可能なタスクを、いくつか次に示します。
プロパティー (メタデータ) の操作: WebDAV メソッドの PROPFIND と PROPPATCH を使えば、作成者や作成日付など、Web ページに関する情報の作成、削除、およびクエリーを行えます。
コレクションおよびリソースの管理: WebDAV メソッドの GET、PUT、DELETE、および MKCOL を使えば、一連のドキュメントを作成したり、ファイルシステムのディレクトリ一覧に似た階層的なメンバーシップ一覧を取得したりできます。
ロック: WebDAV を使えば、あるドキュメントを複数のユーザーが同時に操作しないようにできます。WebDAV メソッドの LOCK や UNLOCK による排他ロックや共有ロックを使えば、「失われた更新」(変更の上書き) の問題が発生しにくくなります。
名前空間の操作: WebDAV では、WebDAV メソッドの COPY や MOVE を使って Web リソースのコピーや削除をサーバーに指示できます。
Sun Java System Web Server 7.0 の WebDAV サポートによって提供される機能は、次のとおりです。
RFC 2518 準拠による RFC 2518 クライアントとの相互運用性
パブリッシングのセキュリティーおよびアクセス制御。
ファイルシステムベースの WebDAV コレクションおよびリソースに対する効率的な発行操作。