Sun Java System Web Server 7.0 パフォーマンスのチューニング、サイジング、およびスケーリング

パフォーマンスベンチマークのための Solaris のチューニング

次の表は、パフォーマンスとスケーラビリティーのベンチマークに使用される、Solaris 用のオペレーティングシステムチューニングを示しています。これらの値は、希望する結果を達成するためにシステムをチューニングする場合の例を示しています。

表 4–1 パフォーマンスベンチマークのための Solaris のチューニング

パラメータ 

スコープ 

デフォルト値 

チューニング値 

コメント 

rlim_fd_max

/etc/system

65536 

65536 

オープンファイル記述子の制限を処理します。関連付けられたソケット、ファイル、パイプ (存在する場合) などで予測される負荷を考慮するべきです。 

sq_max_size

/etc/system

ストリームドライバのキューサイズを制御します。0 に設定すると無限大になるため、バッファー領域の不足によってパフォーマンスが影響されることはありません。クライアントにも設定します。sq_max_size を 0 に設定すると、ネットワークトラフィック負荷の高い本稼動システムにとって最適ではない可能性があることに注意してください。

tcp_time_wait_interval

ndd /dev/tcp

240000 

60000 

クライアントにも設定します。 

tcp_conn_req_max_q

ndd /dev/tcp

128 

1024 

 

tcp_conn_req_max_q0

ndd /dev/tcp

1024 

4096 

 

tcp_ip_abort_interval

ndd /dev/tcp

480000 

60000 

 

tcp_keepalive_interval

ndd /dev/tcp

7200000 

900000 

アクセスの多い Web サイトでは、この値を低く設定します。 

tcp_rexmit_interval_initial

ndd /dev/tcp

3000 

3000 

再転送率が 30 〜 40% を超える場合は、必ずこの値を大きくしてください。 

tcp_rexmit_interval_max

ndd /dev/tcp

240000 

10000 

 

tcp_rexmit_interval_min

ndd /dev/tcp

200 

3000 

 

tcp_smallest_anon_port

ndd /dev/tcp

32768 

1024 

クライアントにも設定します。 

tcp_slow_start_initial

ndd /dev/tcp

データが少量であればやや高速に転送します。 

tcp_xmit_hiwat

ndd /dev/tcp

8129 

32768 

送信バッファーを増やすため。 

tcp_recv_hiwat

ndd /dev/tcp

8129 

32768 

受信バッファーを増やすため。