Sun Java System Web Server 7.0 パフォーマンスのチューニング、サイジング、およびスケーリング

接続拒否のエラー

負荷の高いサーバーで接続拒否のエラーが発生している場合は、そのサーバー上でのネットワーク資源の使用をチューニングすることができます。

TCP/IP 接続が閉じられていると、そのポートは tcp_time_wait_interval (デフォルト値は 240000 ミリ秒) の間再利用されません。これは、残されたセグメントが発生しないようにするためです。tcp_time_wait_interval が小さければ小さいほど、貴重なネットワーク資源が早くふたたび使用可能になります。このパラメータは、次のコマンドを実行することによって変更されます。ただし、60000 未満にはしないでください。

usr/sbin/ndd -set /dev/tcp tcp_time_wait_interval 60000

この ndd コマンドがシステムの再起動のたびに自動的に実行されるようにするには、そのコマンドを /etc/init.d/network-tuning という名前のファイルに格納し、そのファイルへのリンクを /etc/rc2.d/S99network-tuning という名前で作成します。

システムが先に述べた症状を示しておらず、TCP プロトコルのチューニングにも精通していない場合は、前述のパラメータを変更しないようにすることをお勧めします。