Sun Java System Web Server 7.0 パフォーマンスのチューニング、サイジング、およびスケーリング

Solaris Network Cache and Accelerator (SNCA) の使用

Solaris Network Cache and Accelerator (SNCA) は、Solaris オペレーティングシステムでの Web パフォーマンスを向上させるキャッシュサーバーです。

Web Server が実行されているシステムでは SNCA が設定されていることが前提になります。SNCA およびその構成とチューニングの詳細については、各システムの次のマニュアルページを参照してください。

ProcedureSNCA を Web Server と連動させる

前述したように、この手順は SNCA が設定されていることを前提にしています。

  1. 「共通操作」ページで、構成を選択し、「構成を編集」をクリックします。

  2. 「HTTP リスナー」タブをクリックし、編集する HTTP リスナーを選択します。

  3. 「HTTP リスナーの編集」ページで、「プロトコルファミリ」を nca に設定します。

    これが機能するには、HTTP リスナーがポート 80 上で待機している必要があります。

  4. 変更を保存します。

  5. 「パフォーマンス」タブをクリックします。

  6. 「キャッシュ」サブタブをクリックします。

  7. 「キャッシュ設定」ページで、ファイルキャッシュが有効になっていることを確認し、「Sendfile を使用」を有効にします。

  8. 変更を保存します。

  9. 変更を有効にするには、構成を再配備します。

最大スレッド数とキューサイズ

Web Server を SNCA とともに使用するように設定する場合は、スレッドプールを無効にするとパフォーマンスが向上します。これらの設定は、構成の「パフォーマンス」タブ ⇒「HTTP」サブタブの「スレッドプール設定」の下にあります。スレッドプールを無効にするには、「スレッドプール」の「有効」チェックボックスを選択解除します。また、wadm set-thread-pool-prop コマンドの enabled プロパティーを使用してスレッドプールを無効にすることもできます。

SNCA 以外の構成で、特に、キープアライブなしで短い待ち時間の応答を実現する必要がある場合にも、スレッドプールを無効にすることができます。