Sun Java System Web Server 7.0 パフォーマンスのチューニング、サイジング、およびスケーリング

ファイルキャッシュの動的な制御と監視

obj.conf にオブジェクトを追加すれば、サーバーの実行中にファイルキャッシュを動的に監視および制御できます。

Procedureファイルキャッシュを制御および監視する

  1. NameTrans 指令をデフォルトオブジェクトに追加します。

    NameTrans fn="assign-name" from="/nsfc" name="nsfc"

  2. nsfc オブジェクトの定義を追加します。

    <Object name="nsfc">
    Service fn="service-nsfc-dump"
    </Object>

    これにより、ファイルキャッシュを制御および監視するための関数 (nsfc-dump) に、URI /nfsc 経由でアクセスできるようになります。別の URI を使用するには、NameTrans 指令の from パラメータを変更します。

    次に、この URI へのアクセス時に表示される情報の例を示します。


    Sun Java System File Cache Status (pid 3602)
    
    The file cache is enabled.
    Cache resource utilization
    
    Number of cached file entries = 174968 (152 bytes each, 26595136 total bytes)
    Heap space used for cache = 1882632616/1882632760 bytes
    Mapped memory used for medium file contents = 0/1 bytes
    Number of cache lookup hits = 47615653/48089040 ( 99.02 %)
    Number of hits/misses on cached file info = 23720344/324195
    Number of hits/misses on cached file content = 16247503/174985
    Number of outdated cache entries deleted = 0
    Number of cache entry replacements = 0
    Total number of cache entries deleted = 0
    
    Parameter settings
    
    ReplaceFiles: false
    ReplaceInterval: 1 milliseconds
    HitOrder: false
    CacheFileContent: true
    TransmitFile: false
    MaxAge: 3600 seconds
    MaxFiles: 600000 files
    SmallFileSizeLimit: 500000 bytes
    MediumFileSizeLimit: 1000001 bytes
    BufferSize: 8192 bytes
    
    CopyFiles: false
    Directory for temporary files: /tmp
    Hash table size: 1200007 buckets

    この URI へのアクセス時には、クエリー文字列を含めることができます。次の値が認識されます。

    • ?list: キャッシュ内のファイルを一覧表示する。

    • ?refresh=n: n 秒ごとにクライアントがページの再読み込みを行うようにする。

    • ?restart: キャッシュが停止後、再起動されるようにする。

    • ?start: キャッシュを起動する。

    • ?stop: キャッシュをシャットダウンする。

    ?list オプションを選択する場合、そのファイルリストには、ファイル名、一連のフラグ、現在のキャッシュエントリ参照数、ファイルのサイズ、および内部ファイル ID 値が含まれます。フラグは次のとおりです。

    • C: ファイルのコンテンツがキャッシュに書き込まれている。

    • D: キャッシュエントリが削除対象としてマークされている。

    • E: PR_GetFileInfo() がこのファイルでエラーを返した。

    • I: ファイルの情報 (サイズや変更日付など) がキャッシュに書き込まれている。

    • M: ファイルのコンテンツが仮想メモリー内にマップされている。

    • O: ファイル記述子がキャッシュに書き込まれている (TransmitFiletrue に設定されている場合)。

    • P: ファイルに非公開データが関連付けられている (shtml ファイルの場合に表示されるはず)。

    • T: キャッシュエントリが一時ファイルを持っている。

    • W: キャッシュエントリが書き込みアクセス用としてロックされている。