PHP は、Web ベースの動的コンテンツの作成に特化した、広く使用されているスクリプト言語です。その単純性、アクセシビリティー、使用可能なモジュールの多さ、容易に使用可能なアプリケーションの多さなどで、インターネット上での使用がもっとも急速に拡大しているスクリプト言語です。
Web Server のスケーラビリティーと PHP エンジンの汎用性が組み合わされて、動的コンテンツのための、パフォーマンスの高い柔軟な Web 配備プラットフォームが提供されます。これらのテストでは、PHP バージョン 5.1.6 を使用しました。
テストは、次の 2 つのモードで実行されました。
Sun Java System Web Server 7.0 で使用可能な FastCGI プラグインを使用して呼び出されるアウトプロセスの fastcgi-php アプリケーション (http://www.zend.com/sun/ からダウンロード可能になる予定)。
インプロセスの PHP NSAPI プラグイン。
テストでは、phpinfo() クエリーを実行しました。目標は、サーバー上のコアを飽和させ、それぞれのスループットと応答時間を調べることでした。
次の表は、FastCGI プラグインテストのために使用した Web Server のチューニング設定を示しています。
表 6–12 FastCGI プラグインテストのためのチューニング設定
次の表は、FastCGI テストを使用した PHP の結果を示しています。
表 6–13 FastCGI を使用した PHP のスケーラビリティー|
コアの数 |
平均スループット (ops/秒) |
平均応答時間 (ミリ秒) |
|---|---|---|
|
2 |
876 |
114 |
|
4 |
1706 |
117 |
|
6 |
2475 |
121 |
次の図は、FastCGI を使用した PHP のスケーラビリティーを示すグラフ表示です。

次の表は、NSAPI テストを使用した PHP のための Web Server のチューニング設定を示しています。
表 6–14 PHP のための NSAPI プラグイン設定
次の表は、NSAPI テストを使用した PHP の結果を示しています。
表 6–15 NSAPI を使用した PHP のスケーラビリティー|
コアの数 |
平均スループット (ops/秒) |
平均応答時間 (ミリ秒) |
|---|---|---|
|
2 |
950 |
105 |
|
4 |
1846 |
108 |
|
6 |
2600 |
115 |
次の図は、NSAPI を使用した PHP のスケーラビリティーを示すグラフ表示です。