次の表に、Web Server の Web コンテナにおける既知の問題の一覧を示します。
表 14 Web コンテナにおける既知の問題
バグ ID |
説明 |
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4858178 |
Web コンテナが標準エラーに書き込む。 |
6349517 |
1 を超える MaxProcs モードでの Web アプリケーションのセッション統計情報が正しくない。 Web Server はマルチプロセスモードで実行されます。プロセスの最大数を設定するには、magnus.conf 内の MaxProcs 設定変数を使用します。MaxProcs の値が 1 より大きい値に設定されていると、Web Server は、mmap ベースのセッションマネージャーを使って異なる JVM 間でセッションを共有できるようにします。複数のプロセスから統計情報を収集する間、Web アプリケーションの MBean は、個々の MBean にセッションを提供します。個々の MBean の Web アプリケーションセッション統計情報を参照しても、実際のセッション数を確認することはできません。
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6394715 |
Web コンテナが、無効化された Web アプリケーションの MBean オブジェクトを削除する。 server.xml ファイル内の <enabled> 要素を false に設定することで Web アプリケーションを無効にすると、Web コンテナはその Web アプリケーションの MBean を削除します。したがって、そのアプリケーションは閉じた Web アプリケーションまたは削除済みの Web アプリケーションとして扱われます。無効化されたオブジェクトは削除されるため、統計情報も失われます。 |
6419070 |
JNDI リソースの作成が成功したときに、詳細度のもっとも高いログレベルでもエラーログに情報が記録されない。 |
6422200 |
com.sun.org.apache.xerces.internal.jaxp.DocumentBuilderImpl.parse が 1 バイトの読み取りを行う。 server.xml ファイルを読み取るときに、XML のバージョン番号とエンコーディングを含む先頭行は、一度に 1 バイトずつ読み取られます。 |
6432870 |
統計情報が有効化された要素が server.xml ファイル内で false に設定されたときに、サーブレットコンテナはその統計情報を収集する。 |
6440064 |
サーブレットコンテナが、仮想サーバーごとにスレッドを 1 つずつ作成する。 |
6472223 |
「mail-resource」サブ要素の値がメールセッションオブジェクトに設定されない。 |
6487083 |
NSAPIRequest.setupRequestFields が低速である。 com.sun.webserver.connector.nsapi.NSAPIRequest.setupRequestFields が低速です。その主な原因は、Cookie ヘッダー解析時に、文字列からバイトおよびバイトから文字列への変換が過剰にあるためです。 |
6493271 |
Web Server 7.0 における Java ガベージコレクタのアクティビティーが、Web Server 6.1 の場合と比較して高い。 Web Server 7.0 のサーブレットコンテナは、多数の Java オブジェクトを作成します。 |
6497803 |
部分要求と welcome ファイルによって形成された要求 URI にサーブレットがマップされた場合、その動作が正しくない。 Web コンテナは、有効な部分要求を受け取ると、配備記述子内に定義された welcome ファイルリストを調べる必要があります。welcome ファイルリストとは、先頭や末尾に / が付いていない部分 URL の、順序付けされたリストのことです。Web Server は、各 welcome ファイルを配備記述子内で指定された順番で部分要求の末尾に追加し、静的リソースまたは WAR ファイル内のサーブレットがその要求 URI にマップされているかどうかをチェックする必要があります。Web コンテナは、WAR 内で最初に一致したリソースに、その要求を送信する必要があります。 |
6501184 |
REQ_EXIT によって javax.servlet.ServletException が発生する。 |
6567124 |
Web Server 7.0 で実行している JSF Web アプリケーションを Web Server 7.0 Update 1 で実行すると中断する場合がある。 Web Server 7.0 Update 1 には JavaServer Faces 1.2 テクノロジが付属しています。すべての JavaServer Faces Web アプリケーションは、何の変更を加えなくても Web Server 7.0 Update 1 と連動するはずです。ただし、JavaServer Faces 1.2 には互換性にいくつかの既知の問題があり、それらの非互換性に対処するためにアプリケーションに変更を加えることが必要になる場合もあります。この非互換性については、次の JavaServer Faces リリースノートで説明されています。https://javaserverfaces.dev.java.net/rlnotes/1.2_04/issues.html Java ES 5 Portal Server ユーザーは、Java ES 5 Update 1 がリリースされるまで Web Server 7.0 Update 1 へのアップグレードを延期することをお勧めします。 |