Web Server 7.0 には、高度な組み込みロードバランサである逆プロキシが用意されています。逆プロキシは、サーバーファーム内の Web Server に対するゲートウェイになります。逆プロキシを構成すると、同じように構成された複数の Web サーバーに要求が転送されるようになります。
Web Server 7.0 で逆プロキシを有効にするには、次の手順を使用します。
逆プロキシ構成用として使用するノードに、Web Server をインストールします。
構成を作成します。例: rp。
管理コンソールで「構成」>「仮想サーバー」>「コンテンツ処理」>「逆プロキシ」タブを選択します。「新規」ボタンをクリックします。
逆プロキシの URI を入力するとともに、クラスタ内のすべてのマシンのサーバー URL をコンマで区切って入力します。
サーバー URL の入力形式は、hostname: portnumber です。
変更結果を保存します。
変更済みの構成を配備することで、構成への変更内容を適用します。
この変更済みの構成のすべてのインスタンスを起動します。
これで、HTTP 要求を負荷分散するための逆プロキシの構成が完了しました。
クラスタ環境内で逆プロキシを構成するには、ワイルドカードサーバー証明書、または実際の元のサーバーホスト名に設定可能な代替サブジェクト名を発行します。サブジェクト名フィールドに元のサーバーのホスト名を指定するほかの方法では、クラスタのサイズが制限されるため、別のノードがクラスタに追加されるとクラスタが失敗する可能性があります。
ワイルドカードサーバー証明書は、管理インタフェースを使用して作成できます。サーバー証明書を作成したあとで、certutil を使用して base64 でエンコードされたバージョンの証明書を取得し、信頼される CA 証明書としてロードバランサ構成にインストールします。
次のコマンドを入力して、base64 でエンコードされた証明書 bash$./certutil -L -a -d instancedir/config を生成します。コマンドの出力をコピーし、証明書ウィザード内にペーストしてインストールします。