この節では、Web Server 7.0.9 がリリースされた時点での重要な既知の問題および制限を一覧表示します。
次の表に、Web Server の管理における既知の問題の一覧を示します。
表 2 管理における既知の問題
バグ ID |
説明 |
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6944873 |
IBM JDK 6 を使用した AIX で、uid に二重引用符が含まれ、LDAP レルムを使用するように Web Server が設定されている場合に、ユーザー認証が失敗する この問題は IBM JDK のバグが原因で起こります。 |
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6364924 |
あるノードを複数の管理サーバーに登録すると、これにより設定の衝突が発生する可能性がある。 ある 1 つのノードを、最初の管理サーバーへの登録を取り消すことなしに 2 番目の管理サーバーにも登録できます。ただしこの場合、ノードはどちらの管理サーバーへもアクセスできなくなります。 回避方法: 登録のたびに管理ノードを再起動します。その管理ノードは、登録先として最後に使用した管理サーバーに対して使用可能になります。 |
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6379125 |
wadm コマンドが、ノードへの接続を許可し、証明書を表示したあと、「HTTP 400 Error」をスローする。 ある管理ノードが接続を受け取ると、その管理ノードはその接続が管理サーバーからのものであるかをチェックしないまま処理を続行します。これは、不適切なエラーメッセージを出力するだけでなく、さらにパスワードの入力をユーザーに求めます。 |
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6327352 |
セッションレプリケーションが有効なインスタンスが、クラスタ内のほかのインスタンスが起動されていない場合に正常に起動されない。 |
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6393534 |
migrate-jks-keycert コマンドを使って Java キーストア keycert を移行したあとで、list-certs コマンドを使って移行された jks keycert を一覧表示しようとすると、証明書のニックネームの代わりに CN、org などの情報が表示される。 |
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6407486 |
wadm set-ssl-prop コマンドを使った SSL プロパティーの設定時に、server-cert-nickname プロパティーが、サーバー証明書のニックネームだけではなく、すべての証明書のニックネームを受諾してしまう。 |
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6443742 |
「ノード」オプションに修飾されたドメイン名を指定すると、set-session-replication-prop CLI コマンドが正しく動作しない。 回避方法 set-session-replication-prop コマンドで、有効なノード名として list-nodes コマンドの出力を使用します。 |
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6468570 |
wadm のプロンプトで「yes」を指定すると、CLI がクラッシュする。 |
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6469676 |
管理証明書の期限が切れたあとで管理サーバーに接続しようとすると、不正なエラーメッセージが表示される。 |
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6480600 |
管理サーバーのディスク容量が不足すると、register-node コマンドによって不正なエラーメッセージが表示される。 |
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6495446 |
デバイス上にディスク容量がない場合に、wadm によって不正なエラーメッセージ「管理サーバーと通信できません。」がスローされる。 |
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6502800 |
「--all」オプションと「--instance」オプションを両方指定して migrate-server コマンドを実行しても、エラーにならない。 相互に排他的なオプションをユーザーが設定しようとしていることを示す、警告メッセージまたはエラーメッセージを表示すべきです。 |
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6416328 |
管理コンソールの「インスタンスを起動」ボタンが、すでに実行中のインスタンスに対して有効になる。 ボタンの有効化/無効化は、インスタンスの状態に基づくべきです。 |
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6418312 |
wadm によって、重複したユーザープロパティーの定義が許可される。 重複したユーザープロパティーを追加してもエラーメッセージは表示されません。それにもかかわらず、新しいユーザープロパティーは作成されません。 |
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6421740 |
管理コンソールまたは CLI を使って新しい アクセス制御リスト (ACL) ファイルを作成する機能がプロビジョニングされていない。 |
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6423432 |
Windows 上で既存の設定を使用して、登録済みノードを追加して削除する処理を繰り返すと、検証が失敗する。 |
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6430417 |
MIME タイプに複数バイト文字を含む MIME 値が許可される。 |
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6442081 |
「アクセス制御リスト」ページ内のテキストがフォーマットされていない。 |
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6442172 |
あるユーザーを認証データベースから削除しても、ACE の「選択可能」リストと「選択」リストとの間でそのユーザーを切り替えることができる。 |
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6446162 |
キーまたは digestfile 認証データベースを削除する前に警告が発行されない。 |
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6448421 |
管理インタフェースによって、複数バイトのユーザー ID を持つ新しいユーザーがキーファイル認証データベース内に作成できてしまう。 |
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6455827 |
管理コンソールの「ユーザー」および「グループ」テーブルで結果の全体が単一ページ内に表示される。 |
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6461101 |
管理コンソールの「自己署名付き証明書を作成」ページの「証明書を要求」と「インストール」ボタンのラベルを改訂する必要がある。 |
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6462057 |
「選択可能」リストに項目が存在していない場合でも、新しい ACE ウィンドウの「追加」ボタンと「削除」ボタンが有効になる。 |
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6464891 |
管理コンソールでのサーバーログの表示が 50 行または 2 ページに切り詰められる。 |
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6465382 |
証明書要求ウィザード内の間違った国番号のエントリをチェックするための検証機能が存在しない。 |
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6465421 |
管理コンソールで、仮想サーバー、認証データベース、dav コレクション、イベントの各フィールドに対するテキストフィールドの説明が提供されていない。 |
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6466336 |
新しい設定を作成するときに、管理コンソールに間違った JDK バージョンが表示される。 管理コンソールに表示される JDK バージョンは、5.0 u7 ではなく 5.0 u6 です。 |
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6471171 |
「ノード」->「管理サーバー」->「一般」タブから管理サーバーを再起動すると、スタイルフォーマットが失われる。 |
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6471367 |
同じブラウザの別のタブ内の管理コンソールにアクセスしようとしても、うまくいかない。 |
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6471792 |
「ログを表示」で結果が単一ページに表示される。 レコードサイズに選択される検索条件は 25 ログエントリですが、50 を超えるログエントリが存在する場合でも、ログは結果を単一ページ内に表示します。 |
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6472932 |
トークンパスワードをいったん削除してから「共通操作」 ->「構成を選択」->「構成を編集」->「証明書」->「PKCS11 トークン」ページでリセットすると、トークン不一致エラーが表示される。 |
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6486037 |
「仮想サーバー管理」->「コンテンツ処理」->「ドキュメントディレクトリ」->「追加」に、追加ドキュメントディレクトリのパスを選択するための参照オプションを用意すべきである。 |
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6492906 |
管理コンソールに表示される WebDAV コレクションロックに関するメッセージが、誤解を招く恐れがある。 WebDAV コレクションのタイムアウト値として infinite を指定した場合、「共通操作」->「構成を選択」->「仮想サーバーの選択」->「仮想サーバーを編集」->「WebDAV」-> コレクションを選択すると、ページに、メッセージ DOES NOT EXPIRE が表示されます。これが実際に意味するところは、特定の時間が経過してもロックの有効期限が自動的に切れることはない、つまりタイムアウトが無限である、ということです。 |
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6498484 |
「パスワードの設定」ボタンを使って空のトークンパスワードを設定すると、不正なエラーメッセージが表示される。 |
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6500157 |
トークンパスワードを編集し、すでに実行中のインスタンス上に設定を配備しようとすると、そのインスタンスの再起動が失敗する。 |
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6502287 |
構成を削除してから「移行」ボタンをクリックすると、管理コンソールに例外が表示される。 |
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6502374 |
管理コンソールの各ウィザードの「確認」画面には、値を持つフィールドだけが表示されるべきある。 |
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6502793 |
移行中に、log-dir パスのアクセス権の検証が行われない。 |
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6266358 |
管理パスワードに拡張 ASCII 文字が含まれていると、管理 CLI 経由でログインできない。 |
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6361329 |
エラー応答ファイルの名前を検証すべきである。 |
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6367282 |
期限切れの証明書で管理サーバーが起動してしまう。wadm は期限の切れた証明書について警告すべきである。 |
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6375505 |
unregister-node コマンドは、管理ノード上の証明書のクリーンアップも行うべきである。 |
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6408169 |
WebDAV ロック CLI がクラスタ環境で機能しない。 |
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6408186 |
同じ管理サーバーに登録されてい同一のノード上に管理ノードを複数インストールすることは、許可すべきではない。 |
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6416369 |
管理ノードの URL にアクセスすると、Page Not Found エラーが発生する。 管理ノードは GUI を持たないため、管理ノードの URL にアクセスすると Page Not Found エラーになります。 |
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6422936 |
Java の「JVM パス設定」で、クラスパスのプレフィックスとサフィックス、およびネイティブライブラリパスが検証されない。 |
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6423310 |
server.xml の要素を機能に基づいてグループ化すべきである。 |
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6441773 |
Windows では、Web アプリケーションを停止する前に、管理サーバーが Web アプリケーションのファイルを物理的に移動する。 |
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6462515 |
config ディレクトリ内に実行時ファイルが作成された際に管理コンソールに表示される「インスタンス設定が変更されています」というメッセージは、ユーザーの誤解を招く恐れがある。 |
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6462579 |
ある管理ノードを管理サーバーから登録解除したあとでその管理ノードをアンインストールしても、トラストストアが削除されない。 |
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6468330 |
JavaHome プロパティーに加えた変更は、インスタンスの再起動後には保存されない。 |
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6491749 |
obj.conf ファイルの破壊を防ぐために、特定のテキストフィールドでより本格的な検証を行う必要がある。 フォーム内のデータの機能的検証のほとんどは、バックエンドで行われます。GUI では、空フィールド、整数値、ASCII 値など、最小限のチェックのみを行います。したがって、解析時に破壊されるようなデータが、GUI によって obj.conf 内に格納されます。 |
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6497213 |
restart-admin コマンドに続けて stop-admin コマンドを実行すると、管理エラーログに例外がスローされる。 |
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6587832 |
Windows で、管理コンソールが断続的に起動しなくなる。 回避方法:
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6746045 |
config が変更されると、ドキュメントディレクトリ内のファイルの所有権が変更される。 ユーザーがディレクトリを作成し、いくつかのファイルを追加してドキュメントディレクトリ内に配備する場合、このディレクトリ内のすべてのファイルの所有権が Web Server をインストールした所有者に変更されます。 回避方法: ユーザーディレクトリをドキュメントディレクトリ内に作成すべきではありません。 |
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6750708 |
Web Server 7.0 管理 CLI でマルチバイト文字の入力が受け付けられない。 管理 CLI は、マルチバイトまたは ASCII 以外の文字を含む文字列を受け付けません。たとえば、コマンドとともに ASCII 以外の文字 (Felhasználók) を含む値を入力すると、入力値は次のように文字化けします。
回避方法: ベース DN 値の入力時に server.xml ファイルを手動で変更する際、マルチバイト文字の代わりに URL エンコードシーケンスを入力してください。たとえば、「Felhasználók」の代わりに「Felhaszn%C3%A1l%C3%B3k」と入力します。 |
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6722375 |
管理サーバーにより、パッチ 125437-14 と 125438-14 が代替ルートに準拠していない場合、管理サーバーにより postpatch スクリプトに関してエラーがスローされる。 回避方法:
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6784450 |
Mozilla Firefox 3.0 を使用して管理サーバーにログインできない。 回避方法:
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6820164 |
OpenSolaris 2008.11 の Bug 4788 が Web Server に深刻な影響を及ぼす。 OpenSolaris 2008.11 への Web Server の配備中に Web Server の証明書が影響を受け、次の警告が表示されます。
時刻に関する OpenSolaris の Bug 4788 が、この問題の原因となっています。その詳細については、Bug 4788 を参照してください。 回避方法: OpenSolaris 2008.11 の配備後にサーバーを再起動し、サーバーの時刻を修正します。 |
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6842383 |
Red Hat Enterprise Linux の FastCGI suid 環境 Red Hat Enterprise Linux 上で FastCGI suid 環境を動作させるには、次の手順を実行します。
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6893239 |
JDK 1.6.0 および JDK 1.5.0 ロガーが正しく機能していません。 |
次の表に、Web Server のコアにおける既知の問題の一覧を示します。
表 3 コアにおける既知の問題
バグ ID |
説明 |
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6944895 |
ntrans-j2ee NameTrans が reverse-proxy-/ NameTrans の前に置かれているときに、jsessionid が失われる ntrans-j2ee を reverse-proxy-/ の前に置くように指定する NameTrans 指令が obj.conf に含まれる場合、jsessionid が失われます。 回避方法 次のように reverse-proxy-/ が ntrans-j2ee より前になるように、NameTrans 指令の順序を変更します。 NameTrans fn="map" from="/" name="reverse-proxy-/" to="http:/" NameTrans fn="ntrans-j2ee" name="j2ee" |
6948770 |
64 ビットの Linux では、32 ビットと 64 ビットの Web Server を区別できない wadm -version コマンドは、Web Server が 32 ビットであるか 64 ビットであるかを示しません。 回避方法 端末ウィンドウで次のコマンドを入力します。 file install-dir/lib/webservd |
6955106 |
Linux で、存在しない jhall.jar リンクのために起動時に例外が発生する 起動中、Java は、jhall.jar を存在しないファイルとして指定する FileNotFoundException 例外をスローします。この状況は、sun-javahelp-2.0-fcs がアンインストールされた後に起こります。アンインストールで、 /usr/java/packages 内に jhall.jar へのリンクが残されるからです。 回避方法 次のように、jhall.jar へのリンクを削除します。 rm -f /usr/java/packages/jhall.jar |
6785490 |
末尾が「実在する」ファイル名でないすべての URI は、適正な実行に失敗し、「No input file specified」エラーが生成される。 PHP ユーザーの場合: Web Server 7.0 Update 4 では、FastCGI および CGI アプリケーション用の環境変数 REQUEST_URI および SCRIPT_FILENAME が生成されます。SCRIPT_FILENAME 変数の導入により、仮想 URI (末尾が /index.html ではなく / の URL) にマップされるスクリプト、または Web Server 7.0 の URI 書き換え機能を使用する URL にマップされるスクリプトで、No input file specified PHP エラーが表示されます。影響を受ける PHP バージョンは 5.2.5 - 5.2.9 です。詳細については、http://bugs.php.net/bug.php?id=47042 を参照してください。 回避方法: PHP アプリケーションが仮想 URI にマップされている場合は、php.ini ファイルの cgi.fix_pathinfo を 0 に設定すべきです。Drupal、Wordpress、Joomla など、人気のある多くの PHP アプリケーションでこの設定を行う必要があります。 ただし、この設定によって、/foobar.php/baz/ などの path-info に依存する PHP アプリケーションで No input file specified PHP エラーが返されます。path-info に依存する PHP アプリケーションでは、cgi.fix_pathinfo を無効にすべきではありません。 |
6296993 |
ある obj.conf 指令の実行時にエラーが発生した場合、問題の指令が見つかった場所のファイル名と行番号がログに記録されない。 |
6365160 |
データ型の制約違反のために server.xml のスキーマ検証が失敗したときに、要素の一連の有効な値を説明しないエラーメッセージが表示される。 |
6378940 |
どの HTTP ヘッダー解析エラーにも、クライアント IP とエラーの説明が記録されない。 |
6470552 |
set-variable SAF が定義済みの変数を設定できなかった。 |
6489220 |
サーバーが、$$ 文字定数を含む非補間文字列を挿入文字列として扱う。 あるパラメータ値に $$ escape が含まれている場合、サーバーは、そのパラメータブロックの PblockModel を構築します。$$ は定数なので、これは不要です。 |
次の表は、FastCGI における既知の問題を一覧したものです。
表 4 FastCGI における既知の問題
バグ ID |
説明 |
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6485248 |
reuse-connection が true に設定されていると、fastcgi スタブがすべてのプロセスを適切に閉じない。 FastCGI プラグインとして PHP と連携するように Web Server 7.0 を設定し、reuse-connection=true を設定します。サーバーを停止または再設定するときに、fastcgi() プロセスとその子プロセスが取り残されて適切に終了されません。 |
次の表に、Web Server のインストールにおける既知の問題の一覧を示します。
表 5 インストールにおける既知の問題
次の表に、Web Server 7.0 の移行およびアップグレード領域における既知の問題の一覧を示します。
表 6 移行およびアップグレードにおける既知の問題
バグ ID |
説明 |
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6914893 |
6.0 jvm12.conf ファイルのプロパティーの中に、7.0 server.xml ファイルに移行されないプロパティーがある Sun iPlanet Web Server 6.0 から Oracle iPlanet Web Server 7.0 に移行するときに、フォームの 6.0 jvm12.conf ファイルのプロパティーが、 name = value 7.0 server.xml ファイルに、JVM オプションとして移行されません。『『iPlanet Web Server 6.0, Enterprise Edition プログラマーズサーブレットガイド』』の「「jvm12.conf Parameter Reference」」(http://docs.sun.com/source/816-5689-10/xjvm.htm#22633 )に一覧表示されたプロパティーだけが移行されます。 回避方法 これらのプロパティーの値を手動で移行します。手動で移行するには、『Oracle iPlanet Web Server 7.0.9 Administrator’s Configuration File Reference』の第 3 章「Elements in server.xml」を使用して、移行している jvm12.conf プロパティーに対応する server.xml 要素またはサブ要素を探し、値を server.xml ファイルに転送します。 |
6407877 |
installed.pkg ファイルが見つからない場合、Web Server 6.0 から 7.0 に移行するときに不正な移行が行われる。 Web Server 6.0 から 7.0 に移行するときに installed.pkg ファイルが見つからないと、Web Server は、magnus.conf ファイル内の NSServlet エントリを不正に移行します。 |
6490124 |
6.x -> 7.0: 移行済みのスケジュールされたイベントが依然として server.xml ファイル内の 6.x のパスを指している。
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6502529 |
6.1->7.0: 移行時に、search-collection-dir 用に設定された相対パス設定が処理されない。 インスタンス移行時に、検索コレクションのコピー先になるターゲットパスの相対パスを指定しても、config-store に対して検索コレクションディレクトリが作成されます。インスタンスをインスタンス化するときに、検索コレクションが適切に移行されずにインデックスが作成されます。 |
6502769 |
6.x->7.0: 移行時に obj.conf ファイル内のすべての「ドキュメントルート」の NameTrans が無視される。 |
6498806 |
Windows では、Web Server の管理コンソールは移行の間、適切な警告をユーザーに与えない。 管理サーバーは、選択された新しい設定またはサービス名が Windows 上にすでに存在するかどうかを検出しないため、別の設定名を選択するようユーザーに適切に警告したり、別の設定名をデフォルトとして提案したりしません。 |
6500509 |
Web Server 7.0 の移行ツールは、ルート証明書がインストールされていると Web Server 6.1 から正常に移行することができない。 |
6747123 |
Web Server 7.0 Update 2 リリースで、要求処理動作が変更した。 Web Server 7.0 Update 2 RPP を使用しているときには、この変更の影響は現れません。 Web Server の要求処理エンジンは、Web Server での重要なエラーを修正するために変更されており、これによって Web サーバーがサーバー内の obj.conf ファイルにあるオブジェクトおよび指令を処理する順序が変更されています。この修正によって、要求の処理中に次の規則の適用が保証されるようになりました。
obj.conf ファイルに ppath オブジェクトが含まれている場合、obj.conf ファイルを変更する必要があるかどうかを確認するために評価する。前述のように要求処理の動作が変更された結果として、以前のバージョンの Web Server を Web Server 7.0 Update 2 以降にアップグレードすると、この表の後に説明するように、obj.conf ファイルを少し変更しなければならない場合があります。 |
Web Server 7.0 Update 2 での要求処理動作の変更に対する対処
要求処理の動作が変更された結果として、以前のバージョンの Web Server を Web Server 7.0 Update 2 以降にアップグレードすると、次のように obj.conf ファイルを少し変更しなければならない場合があります。
IF 指令を使用する
次の例では、ntrans-j2ee NameTrans SAF が JSP 拡張子に適用され、j2ee という名前のオブジェクトが評価されるため、明示的な JSP 拡張子が要求 URI に見つからないときは、ppath オブジェクトに含まれる指令が起動されません。obj.conf ファイルへの変更はありませんが、要求を WebLogic サーバーに転送するためにここで使用される WebLogic プロキシサービスは起動されなくなりました。その結果、Web サーバーは要求を WebLogic プロキシではなく独自の Web コンテナに送信するため、要求が失敗します。
obj.conf ファイルのデフォルトオブジェクトで、問題のある URI を含む ntrans-j2ee サービスに条件文を次のように追加します。
<Object name="default"> AuthTrans fn="match-browser" browser="*MSIE*" ssl-unclean-shutdown="true" # #Adding <IF...> and </IF> bracketing to compensate for change in ppath processing # <IF $uri !~ ".*WebApp/.*" > NameTrans fn="ntrans-j2ee" name="j2ee" PathCheck fn="find-index-j2ee" ObjectType fn="type-j2ee" Error fn="error-j2ee" </IF> .... .... <Object name="j2ee"> Service fn="service-j2ee" method="*" </Object> <Object ppath="*/examplesWebApp/*" > Service fn=wl_proxy WebLogicHost=jwsse10.red.iplanet.com WebLogicPort=7001 </Object> <Object ppath="*/ejemploWebApp/*"> Service fn=wl_proxy WebLogicHost=jwsse10.red.iplanet.com WebLogicPort=7002 </Object> </Object>
これにより、URI が一致しないときにのみ、ntrans-j2ee を実行できます。
assign-name NameTrans を使用する
単純なシナリオでは、デフォルトオブジェクトで assign-name を使用して、ppath オブジェクトを name オブジェクトに変更できます。これにより、assign-name を ntrans j2ee よりも先に実行できます。
<Object name="default"> NameTrans fn="assign-name" from="/examplesWebApp/*" name="examples_proxy" NameTrans fn="assign-name" from="/ejemploWebApp/*" name="ejemplo_proxy" NameTrans fn="ntrans~j2ee" name="j2ee" .... .... </Object> <Object name="j2ee"> Service fn="service-j2ee" method="*" </Object> <Object name="examples proxy" > Service fn=wl_proxy WebLogicHost=jwsse10.red.iplanet.com WebLogicPort=7001 </Object> <Object name="ejemplo proxy"> Service fn=wl_proxy WebLogicHost=jwsse10.red.iplanet.com WebLogicPort=7002 </Object>
無効化する
Web Server で Java Web コンテナのサポートをオフにすると、JSP が WebLogic プロキシ機能で処理されるようになります。ただし、プロキシ階層で Java コンテンツをホストする予定がない場合にのみ、これを行うことをお勧めします。
次の表に、Web Server のサンプルアプリケーションにおける既知の問題の一覧を示します。
表 7 サンプルアプリケーションにおける既知の問題
バグ ID |
説明 |
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6472796 |
sendmail.jsp によって示されている、javamail サンプルアプリケーションの resource.host を指定するために編集するファイルが間違っている。 回避方法 javamail.resource.host を設定するには、javamail.build.properties を編集します。 install-dir/samples/java/webapps/javamail/src/docroot/sendmail.jsp 内で指定された build.xml ではありません。 |
次の表に、Web Server の検索機能における既知の問題の一覧を示します。
表 8 検索における既知の問題
バグ ID |
説明 |
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6943388 |
ドキュメント数が多くなると、検索コレクションの構築がハングアップする 多数のドキュメントの検索コレクションを構築すると、プロセスがハングアップします。 この状況は、各ドキュメントの処理が新しいスレッドで行われ、それぞれがヒープ空間を消費するために発生します。 回避方法 -Xmx オプションを使用して、Java ヒープサイズを増やします。たとえば、128 MB (-Xmx128m) から 512 MB (-Xmx512m) にヒープサイズを増やすことができます。 |
6701532 |
検索エンジンが、パスワードで保護された PDF ドキュメントのインデックス作成に失敗する PDF ドキュメントがパスワードで保護され暗号化されている場合、検索エンジンがそのドキュメントのメタデータのインデックス作成に失敗します。その結果、要求された検索が失敗します。 |
次の表に、Web Server のセキュリティー領域における既知の問題の一覧を示します。
表 9 セキュリティーにおける既知の問題
バグ ID |
説明 |
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6376901 |
同一ディレクトリ内のリソースに関する基本ベースおよびダイジェストベース ACL のサポートに制限がある。 サーバーがダイジェストベースの ACL と基本ベースの ACL をドキュメントツリー内の異なる部分で使用する場合、その両方を同一ディレクトリ内の異なるファイルやリソースで同時に使用しようとしても、失敗します。 |
6431287 |
TLS_ECDH_RSA_* には、RSA キーで署名されたサーバー証明書が必要である。 書式 TLS_ECDH_RSA_* の暗号化方式群を使用するには、サーバーが ECC キーペアと、RSA キーで署名された証明書を持っている必要があります。ここでは、自己署名付き証明書でこれらの暗号化方式群を使用することが除外されている点に注意してください。この要件はこれらの暗号化方式群にとって特有なものであり、バグではありません。サーバーはこれらの暗号化方式群に関連する間違った設定を検出して警告を発するべきですが、現時点ではそのようになっていません。 |
次の表に、Web Server 7.0 のセッションレプリケーション機能における既知の問題の一覧を示します。
表 10 セッションレプリケーションにおける既知の問題
バグ ID |
説明 |
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6324321 |
リモートでエラーが発生したときに、詳しいエラーメッセージが表示されない。 リモートで例外が発生すると、リモートインスタンスのエラーログ内にエラーメッセージが記録されます。ところが、ローカルインスタンスは現時点では、ユーザーがどのエラーログを参照する必要があるかが明確に示されていない、汎用的なリモート例外を表示します。 |
6396820 |
クライアントの Cookie が無効になっていると、セッションレプリケーションが正しくフェイルオーバーされない。 |
6406176 |
有効になっている場合、セッションレプリケーションは、デフォルトのセッションマネージャーになるべきである。 管理コンソールまたは CLI を使用するか server.xml ファイルを編集してセッションレプリケーションを有効にしても、セッションレプリケーションは実際には有効になっていません。代わりに、sun-web.xml を手動で編集する必要があります。 |
6800993 |
async クラスタが使用できないために、わずかなデータ損失が発生する。 HTTP セッションでわずかなデータ損失が発生するケースが確認されています。セッションフェイルオーバーで asnyc パラメータを使用して非同期実装すると、この問題が解決する場合があります。 |
次の表に、Web Server の Web コンテナにおける既知の問題の一覧を示します。
表 11 Web コンテナにおける既知の問題
バグ ID |
説明 |
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4858178 |
Web コンテナが標準エラーに書き込む。 |
6349517 |
1 を超える MaxProcs モードでの Web アプリケーションのセッション統計情報が正しくない。 Web Server はマルチプロセスモードで実行されます。プロセスの最大数を設定するには、magnus.conf 内の MaxProcs 設定変数を使用します。MaxProcs の値が 1 より大きい値に設定されていると、Web Server は、mmap ベースのセッションマネージャーを使って異なる JVM 間でセッションを共有できるようにします。複数のプロセスから統計情報を収集する間、Web アプリケーションの MBean は、個々の MBean にセッションを提供します。個々の MBean の Web アプリケーションセッション統計情報を参照しても、実際のセッション数を確認することはできません。
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6394715 |
Web コンテナが、無効化された Web アプリケーションの MBean オブジェクトを削除する。 server.xml ファイル内の <enabled> 要素を false に設定することで Web アプリケーションを無効にすると、Web コンテナはその Web アプリケーションの MBean を削除します。したがって、そのアプリケーションは閉じた Web アプリケーションまたは削除済みの Web アプリケーションとして扱われます。無効化されたオブジェクトは削除されるため、統計情報も失われます。 |
6419070 |
JNDI リソースの作成が成功したときに、詳細度のもっとも高いログレベルでもエラーログに情報が記録されない。 |
6422200 |
com.sun.org.apache.xerces.internal.jaxp.DocumentBuilderImpl.parse が 1 バイトの読み取りを行う。 server.xml ファイルを読み取るときに、XML のバージョン番号とエンコーディングを含む先頭行は、一度に 1 バイトずつ読み取られます。 |
6440064 |
サーブレットコンテナが、仮想サーバーごとにスレッドを 1 つずつ作成する。 |
6501184 |
REQ_EXIT によって javax.servlet.ServletException が発生する。 |
次の表に、Web Server のローカライズされたバージョンにおける既知の問題の一覧を示します。
表 12 ローカリゼーションにおける既知の問題
バグ ID |
説明 |
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---|---|---|---|
6543814 |
複数バイト文字列には検索フィルタ「*」が正常に機能しない。 |
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5046634 |
Web Server 7.0 には use-responseCT-for-headers に相当する機能がない。 応答ヘッダーエンコードは、web-app/sun-web.xml ファイルの構成パラメータ use-responseCT-for-headers の値を yes、 true、on のいずれかに設定すると、web-app レベルで有効になります。 たとえば、応答ヘッダーエンコードを次のように設定します。
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||
6716537 |
ソケット作成のエラーメッセージがローカライズされていない。 |
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6775946 |
125437-15 が日本語ロケールにインストールされている場合に失敗する。 patchrm 125437-15 を日本語ロケールにインストールすると、失敗して次のエラーがスローされます。
ログファイルへの出力を次に示します。
この問題は、次のプラットフォームで発生します。
回避方法:
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次の表に、Sun Java Enterprise System (Java ES) における既知の問題の一覧を示します。
表 13 Java ES における既知の問題
バグ ID |
説明 |
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6432106 |
Web Server のアップグレード後、Sun Java System Portal Server の検索で例外がスローされる。 Web Server を Java ES 4 から Java ES 5 にアップグレードすると、Portal Server の検索機能が例外をスローします。 回避方法 注 – 既存の libdb-3.3.so および libdb_java-3.3.so ライブラリファイルを、Web Server の非公開ディレクトリ以外の適切な場所に移動します。Portal Server ライブラリを適切な場所に移動したら、そのパスを以下の手順で <libdb-3.3.so path>: <libdb_java-3.3.so path> に指定する必要があります。 Solaris プラットフォームで、次の手順を実行します。
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6504178 |
移行ログが「root is not a valid user」という間違ったメッセージを Java ES 5 上で報告する。 UNIX プラットフォームで Java ES 4 から Java ES 5 にアップグレードしているときに、移行ログファイルが WARNING: "root is not a valid user" と報告します。そのホストでは「root」ユーザーは有効なので、このメッセージは間違っています。 |
6453037 |
Web Server の起動時に、多数の警告メッセージや情報メッセージが、ログファイルに送られずに標準出力に表示される。 |