Sun Java System Application Server 9.1 管理ガイド

第 8 章 J2EE コンテナ

Java EE コンテナは Java EE アプリケーションコンポーネントの実行環境をサポートします。J2EE アプリケーションコンポーネントは、コンテナのプロトコルとメソッドを使用して、サーバーが提供するほかのアプリケーションコンポーネントとサービスにアクセスします。Application Server は、アプリケーションクライアントコンテナ、アプレットコンテナ、Web コンテナ、およびEJB コンテナを提供します。コンテナを示す図については、「Application Server のアーキテクチャー」の節を参照してください。

この章では、次のコンテナについて説明します。

Web コンテナ

Web コンテナは、Web アプリケーションを稼動させる Java EE コンテナです。Web コンテナは、サーブレットと JSP (JavaServer Pages) の実行環境を開発者に提供することにより、Web サーバーの機能を拡張します。

EJB コンテナ

エンタープライズ Beans (EJB コンポーネント) は、ビジネスロジックを含む Java プログラミング言語サーバーコンポーネントです。EJB コンテナは、エンタープライズ Beans へのローカルアクセスとリモートアクセスを提供します。

エンタープライズ Beans には、次の 3 つのタイプがあります。セッション Beans、エンティティー Beans、およびメッセージ駆動型 Beans です。セッション Beans は一時的なオブジェクトやプロセスを表し、通常は 1 つのクライアントが使用します。エンティティー Beans は通常データベースに保持されている持続性データを表します。メッセージ駆動型 Beans は、メッセージを非同期でアプリケーションモジュールやサービスに渡すために使われます。

コンテナの機能は、Enterprise JavaBean を作成したり、ほかのアプリケーションコンポーネントが Enterprise JavaBean にアクセスできるように Enterprise JavaBean をネームサービスにバインドしたり、承認されたクライアントだけが Enterprise JavaBean メソッドにアクセスできるようにしたり、Bean の状態を持続的記憶領域に保存したり、Bean の状態をキャッシュしたり、必要に応じて Bean を活性化したり非活性化したりすることです。