Sun Java System Application Server 9.1 管理ガイド

第 7 章 コネクタリソース

この章では、エンタープライズ情報システム (EIS) へのアクセスに使用されるコネクタの設定方法について説明します。この章で説明する内容は次のとおりです。

コネクタの概要

コネクタモジュールとは、アプリケーションがエンタープライズ情報システム (EIS) と対話することを可能にする Java EE コンポーネントであり、リソースアダプタとも呼ばれます。EIS ソフトウェアには、さまざまな種類のシステムが含まれています。ERP (Enterprise Resource Planning)、メインフレームトランザクション処理、および非リレーショナルデータベースなどです。ほかの Java EE モジュールと同様に、コネクタモジュールをインストールするには、これを配備する必要があります。

コネクタ接続プールとは、特定の EIS のための再利用可能な接続のグループです。コネクタ接続プールを作成するには、プールに関連付けるコネクタモジュール (リソースアダプタ) を指定します。

コネクタリソースとは、アプリケーションに EIS への接続を提供するプログラムオブジェクトです。コネクタリソースを作成するには、JNDI 名と関連する接続プールを指定します。複数のコネクタリソースで 1 つの接続プールを指定できます。アプリケーションはリソースの JNDI 名を検索してその位置を確定します。JNDI の詳細については、「JNDI 名とリソース」の節を参照してください。EIS 用コネクタリソースの JNDI 名は、通常 java:comp/env/eis-specific サブコンテキストにあります。

Application Server は、コネクタモジュール (リソースアダプタ) を使って JMS を実装します。「JMS リソースとコネクタリソースの関係」を参照してください。

コネクタ接続プールの管理

コネクタ接続プールを作成、編集、および削除するには、管理コンソールで「リソース」>「コネクタ」>「コネクタ接続プール」の順にクリックします。コネクタ接続プールの管理手順の詳細については、管理コンソールのオンラインヘルプを参照してください。

ProcedureEIS アクセスをセットアップする

  1. コネクタを配備 (インストール) します。コネクタの配備手順の詳細については、管理コンソールのオンラインヘルプを参照してください。

  2. コネクタの接続プールを作成します。

  3. 接続プールに関連付けるコネクタリソースを作成します。

コネクタリソースの管理

コネクタリソースを作成、編集、および削除するには、管理コンソールで「リソース」>「コネクタ」>「コネクタリソース」の順にクリックします。コネクタリソースの管理手順の詳細については、管理コンソールのオンラインヘルプを参照してください。

管理対象オブジェクトリソースの管理

リソースアダプタ (コネクタモジュール) にパッケージ化されている管理対象オブジェクトは、アプリケーションの特殊な機能を提供します。たとえば、管理対象オブジェクトは、リソースアダプタおよびそれに関連付けられた EIS に固有なパーサーへのアクセスを提供できます。オブジェクトは管理対象に指定することができます。つまり、管理者により設定可能です。オブジェクトを設定するには、「新しい管理オブジェクトリソース」または「管理オブジェクトリソースを編集」ページで、名前と値のプロパティーペアを追加します。管理対象オブジェクトリソースを作成するときに、その管理対象オブジェクトを JNDI 名に関連付けます。

管理対象オブジェクトリソースを作成、編集、および削除するには、管理コンソールで「リソース」>「コネクタ」>「管理オブジェクトリソース」の順にクリックします。管理対象オブジェクトリソースの管理手順の詳細については、管理コンソールのオンラインヘルプを参照してください。