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Sun ONE Messaging Server 6.0 インストールガイド (Solaris 版)

用語集

/var/mail     新しいメールメッセージを順番に単一のフラットテキストファイル内に格納する Berkeley 方式の受信箱を示すために使用される名前。

A レコード (A record)     ホスト名および関連付けられた IP アドレスを含む DNS レコードの一種。A レコードは、Messaging Server がインターネット上で電子メールをルーティングするために使用します。ドメインネームシステム (DNS)MX レコードも参照してください。

Administration Server 管理者 (administration server administrator)     Directory Server に接続していない場合でも、サーバーの起動および停止を行う管理権限を持つユーザー。Administration Server 管理者は、ローカルサーバーグループ内のすべてのサーバーに対する制限されたサーバーに関する作業 (通常はサーバーの再起動と停止のみ) を実行できます。Administration Server をインストールすると、この管理者のエントリが自動的にローカルに作成されます (この管理者はユーザーディレクトリ内のユーザーではありません)。

APOP     Authenticated Post Office Protocol の略。POP (Post Office Protocol) に似ていますが、認証にはプレーンテキストによるパスワードではなく、暗号化したパスワードとチャレンジ文字列を使用します。

AUTH     SMTP コマンドの 1 つ。SMTP クライアントがサーバーに対して認証方法を指定したり、認証プロトコル交換を実行したり、必要に応じて次に続くプロトコルの相互対話で使用するセキュリティ層をネゴシエートしたりできるようにします。

Berkeley DB     トランザクション用のデータベースストアで、読み取りと書き込みの同時実行の負荷が大きく、さらにトランザクションと回復可能性が要求されるアプリケーションで使用します。Messaging Server は、多くの目的で Berkeley データベースを使用します。

CA     認証局。デジタル証明書 (デジタルの識別子) を発行し、その公開鍵を対象者が広く利用できるようにする組織。

capability     クライアントに提供され、特定の IMAP サービスで利用可能な機能を定義する文字列。

cipher     暗号化で使用されるアルゴリズム。

ciphertext (暗号文)     暗号化されたテキスト。cleartext (平文) の対語です。

cleartext (平文)     暗号化されていないテキスト。

CLI     コマンドラインインタフェースを参照してください。

cn     共通名を表す LDAP エイリアス。

CNAME レコード (CNAME record)     ドメイン名のエイリアスをドメイン名にマップする DNS レコードの一種。

comm_dssetup.pl     既存の Directory Server を Messaging Server で使用できるように準備する Directory Server 準備ツール。

Configuration Directory Server     単一サーバーまたはサーバーのセットの構成情報を保持する Directory Server。

cookie     特定の Web サイトを訪れたときにブラウザのメモリに自動的に入力されるテキストのみの文字列。cookie は、Web ページ作成者によってプログラムされます。ユーザーは、cookie を受け入れることも、拒否することもできます。cookie を受け入れると、Web ページを高速に読み込むことができます。ユーザーのマシンのセキュリティを脅かすものではありません。

CRAM-MD5     RFC 2195 に記述されている軽量な標準化過程の認証方法。ネットワークでユーザーのログインパスワードだけを保護する場合に、TLS (SSL) の代わりに使用できます。TLS より高速ですが、やや強度が落ちます。

cronjob     UNIX 専用。指定した時間に cron デーモンによって自動的に実行されるタスク。crontab ファイルも参照してください。

crontab ファイル (crontab file)     UNIX 専用。指定した時間に自動的に実行されるコマンドのリスト。1 行に 1 つずつ記述されています。

daemon     端末から独立してバックグラウンドで動作し、必要に応じて機能を実行する UNIX プログラム。デーモンプログラムの一般的な例として、メールハンドラ、ライセンスサーバー、印刷デーモンなどがあります。Windows NT マシンの場合、この種のプログラムはサービスと呼ばれます。サービスも参照してください。

DC ツリー (DC Tree)     ドメインコンポーネントツリー。DNS ネットワーク構造を反映するディレクトリ情報ツリー。DC ツリー内の識別名は、cn=billbob,dc=bridge,dc=net,o=internet のようになります。

Delegated Administration Server     ホストドメインによるディレクトリへのアクセス制御を処理するデーモンプログラム。

Delegated Administrator Console     Web ブラウザベースのソフトウェアコンソール。ドメイン管理者はこれを使用して、ホストドメインに対してユーザーやグループの追加または変更を行うことができます。また、エンドユーザーは、これを使用して、自分のパスワードの変更、メッセージ転送ルールの設定、Vacation ルールの設定、メールリスト購読の一覧表示などを行うことができます。

Delegated Administrator for Messaging and Collaboration.     ドメイン管理者がホストドメインに対してユーザーやグループの追加または変更を行うために使用する一連のインタフェース (GUI とユーティリティ)。

DIGEST-MD5     CRAM-MD5 より安全で軽量な標準化過程の認証方法。RFC 2831 に記述されています。RFC 2831 には、TLS (SSL) のような設定の手間をかけずに接続全体を保護するオプションも記述されています。

Directory Manager     ディレクトリサーバーデータベースの管理権限を持つユーザー。アクセス制御は、このユーザーには適用されません。Directory Manager はディレクトリのスーパーユーザーと考えることができます。

Directory Server     LDAP に基づくディレクトリサービス。ディレクトリサービスLightweight Directory Access ProtocolConfiguration Directory ServerUsers and Groups Directory Server も参照してください。

DIT     ディレクトリ情報ツリーを参照してください。

DN     識別名を参照してください。

dn     識別名のための LDAP エイリアス。識別名も参照してください。

DNS     ドメインネームシステムを参照してください。

DNS エイリアス (DNS alias)     DNS サーバーが、別のホストを指すものとして認識するホスト名 (DNSのCNAME レコードで記述) 。マシンの実際の名前は 1 つだけですが、1 つまたは複数のエイリアスを持つことができます。たとえば、www.siroe.domain を現在サーバーが置かれている realthing.siroe.domain という実際のマシンを指すエイリアスにできます。

DNS スプーフィング (DNS spoofing)     DNS サーバーが不正情報を提供するように仕向けるネットワーク攻撃の形態。

DNS データベース (DNS database)     ドメイン名 (ホスト名) および対応する IP アドレスのデータベース。

DNS ドメイン (DNS domain)     共通のサフィックス (ドメイン名) の付いたホスト名を持つコンピュータのグループ。構文的には、ピリオド (ドット) で区切られた一連の名前 (ラベル) から成るインターネットドメイン名です。たとえば corp.mktng.siroe.com となります。ドメインも参照してください。

DSN     配信ステータス通知を参照してください。

dsservd     ディレクトリ情報が格納されたデータベースにアクセスし、LDAP プロトコルを使用してディレクトリクライアントと通信するデーモン。

EHLO コマンド (EHLO command)     サーバーが拡張 SMTP コマンドをサポートするかどうかをサーバーに照会するための SMTP コマンド。RFC 1869 に定義されています。

ESMTP     Extended Simple Mail Transfer Protocol を参照してください。

ESP     Enterprise Service Provider (エンタープライズサービスプロバイダ) の略。

ETRN     クライアントからサーバーに対して、サーバー上でクライアントマシンを待機しているメッセージのメールキューの処理を開始するように要求する SMTP コマンド。RFC 1985 に定義されています。

EXPN     メールリストを展開するための SMTP コマンド。RFC 821 に定義されています。

Extended Simple Mail Transfer Protocol (ESMTP)     インターネットメッセージ転送プロトコルの一種。ESMTP では、SMTP コマンドセットにオプションのコマンドを追加することで、その機能が拡張されています。ESMTP サーバーが、リモートサイトで実装されているコマンドを検出する機能などが含まれます。

facility (機能)     Messaging Server ログファイルエントリ内での、ログエントリを生成したソフトウェアサブシステム (ネットワークやアカウントなど) の指定。

FQDN     完全指定ドメイン名を参照してください。

GUI     グラフィカルユーザーインタフェース。

HA     高可用性を参照してください。

hashdir     特定ユーザーのメッセージストアが含まれるディレクトリを調べるためのコマンドラインユーティリティ。

HTTP     HyperText Transfer Protocol を参照してください。

HyperText Transfer Protocol (HTTP)     Web 上でハイパーテキストドキュメントの転送を可能にするための標準プロトコル。Messaging Server は、Web ベースの電子メールをサポートするために HTTP サービスを提供しています。Messenger Express も参照してください。

iCalendar Message-Based Interoperability Protocol (iMIP)     このプロトコルは、iCalendar Transport-independent Interoperability Protocol (iTIP) からインターネット電子メールベースの転送へのバインドを指定します。iMIP は RFC 2447 で定義されています。

iCalendar Transport-Independent Interoperability Protocol (iTIP)     異なるカレンダーシステム間でスケジュールの相互運用を実現する、iCalendar オブジェクト仕様に基づくインターネットプロトコル。iTIP は RFC 2446 で定義されています。

IDENT     Identification Protocol を参照してください。

Identification Protocol     特定の TCP 接続のリモート端末を制御するリモートプロセスを識別できるようにするプロトコル。RFC 1413 に定義されています。

IMAP4     Internet Message Access Protocol Version 4 を参照してください。

iMIP     iCalendar Message-Based Interoperability Protocol を参照してください。

imsadmin コマンド (imsadmin commands)     ドメイン管理者、ユーザー、およびグループを管理するためのコマンドラインユーティリティのセット。

imsimta コマンド     MTA (Message Transfer Agent) の各種の保守、テスト、管理を行うためのコマンドラインユーティリティのセット。

INBOX     メール配信用のユーザーのデフォルトメールボックス用に予約されている名前。INBOX は、大文字と小文字が区別されない唯一のフォルダ名です。例: INBOX、Inbox、inbox は、すべてユーザーのデフォルトのメールボックスとして有効な名前です。

Internet Message Access Protocol Version 4 (IMAP4)     ユーザーがメインのメッセージ送信システムから切断された場合でもメールを処理できるようにする標準プロトコル。IMAP 仕様により、切断されたユーザーの管理制御が可能になるとともに、メッセージングシステムに再接続したときにユーザーのメッセージストアの同期化が可能になります。

IP     インターネットプロトコルを参照してください。

IP アドレス (IP address)     198.93.93.10 のような、ドットで区切られた一連の数値で、イントラネットまたはインターネット上でのマシンの実際の場所を示します。TCP/IP を使用するホストには、32 ビットアドレスが割り当てられます。

ISP     Internet Service Provider (インターネットサービスプロバイダ) の略。電子メール、電子カレンダー、World Wide Web へのアクセス、Web ホスティングなどのインターネットサービスを顧客に提供する会社です。

iTIP     iCalendar Transport-Independent Interoperability Protocol を参照してください。

LDAP     Lightweight Directory Access Protocol を参照してください。

LDAP Data Interchange Format (LDIF)     Directory Server (ディレクトリサーバー) エントリをテキスト形式で表すために使用する形式。

LDAP 検索文字列 (LDAP search string)     ディレクトリ検索に使用される属性を定義する、置換可能なパラメータを含む文字列。たとえば、「uid=%s」という LDAP 検索文字列は、ユーザー ID 属性に基づく検索であることを意味します。

LDAP サーバー (LDAP Server)     LDAP ディレクトリを管理し、そのディレクトリに対するクエリ (問い合わせ) サービスを提供するソフトウェアサーバー。Directory Services は LDAP サーバーの実装です。

LDAP サーバーフェイルオーバー (LDAP server failover)     LDAP サーバーのバックアップ機能。1 つの LDAP サーバーに障害が発生した場合、システムは、別の LDAP サーバーに切り替えることができます。

LDAP フィルタ (LDAP filter)     特定の属性または属性値の有無に基づいて一連のエントリを指定する方法。

LDAP レフェラル (LDAP referrals)     別の LDAP エントリへのシンボリックリンク (レフェラル) から成る LDAP エントリ。LDAP レフェラルは、LDAP ホスト名と識別名で構成されます。通常、LDAP レフェラルは、データを複製せずに、既存の LDAP データを参照するために使用されます。また、移動される可能性のある特定のエントリに依存するプログラムの互換性を維持するためにも使用されます。

LDBM     LDAP Data Base Manager の略。

LDIF     LDAP Data Interchange Format を参照してください。

Legato Networker     Legato が提供するサードパーティ製バックアップユーティリティ。

Lightweight Directory Access Protocol (LDAP)     TCP/IP を介して複数のプラットフォーム上で実行できるように設計されたディレクトリサービスプロトコル。X.500 Directory Access Protocol (DAP) を簡素化したもので、ユーザープロファイル、メールリスト、複数のサーバー上の設定データなどの情報の格納、検索、および配布を単一の場所で管理できるようにします。Directory Server は、LDAP プロトコルを使用します。

LMTP     Local Mail Transfer Protocol を参照してください。

Local Mail Transfer Protocol (LMTP)     RFC 2033 で定義されている LMTP は SMTP と似ていますが、メール配信キューの管理には必要ありません。また、SMTP ではメッセージのステータスコードを 1 つだけ提供しますが、LMTP ではメッセージの各受取人のステータスコードを提供します。Simple Mail Transfer Protocol も参照してください。

MD5     RSA Data Security によって提供されるメッセージダイジェストアルゴリズム。MD5 を使用すると、一意になる確率が高い短い形式のダイジェストデータを生成できます。同一のメッセージダイジェスト電子メールが生成されるようなデータを作成することは数学的に非常に困難です。

Message Handling System (MHS)     接続されている MTA、ユーザーエージェント、およびメッセージストアのグループ。

Message Transfer Agent (MTA)     メッセージのルーティングと配信専用のプログラム。複数の MTA が連携してメッセージを転送し、目的の受取人に配信します。MTA は、メッセージをローカルのメッセージストアに配信するのか、リモート配信のために別の MTA にルーティングするのかを決定します。

Messaging Multiplexor (MMP)     複数のメールサーバーに対する単一接続ポイントとして機能し、複数のメールボックスホストを利用する多数のユーザーへの配信を円滑に行うための特別な Messaging Server。

Messaging Server 管理者 (Messaging Server administrator)     Messaging Server のインストールや管理を含む権限を持つ管理者。

Messaging Server のベースディレクトリ     特定のホスト上にある Administration Server に関連付けられたすべてのサーバーがインストールされているディレクトリ。通常、msg_svr_base と記述します。インストールディレクトリも参照してください。

Messenger Express     ユーザーがブラウザベース (HTTP) のインタフェースを介してメールボックスにアクセスできるようにするメールクライアント。メッセージ、フォルダ、その他のメールボックス情報は、HTML 形式でブラウザのウィンドウに表示されます。Web メールも参照してください。

Messenger Express Multiplexor     マルチプレクサとして機能するメッセージングプロキシサーバーで、ユーザーが Messaging Server の HTTP サービス (Messenger Express) に接続できるようにします。Messenger Express Multiplexor を使用すると、複数のサーバーマシンにユーザーを分散できるようになります。

MHS     Message Handling System を参照してください。

MIME     Multipurpose Internet Mail Extension を参照してください。

MMP     Messaging Multiplexor を参照してください。

MTA     Message Transfer Agent を参照してください。

MTA 設定ファイル (MTA configuration file)     Messaging Server のすべてのチャネル定義と、ルーティングのためのアドレス書き換えルールを含むファイル (imta.cnf)。チャネル書き換えルールも参照してください。

MTA ディレクトリキャッシュ (MTA directory cache)     ユーザーおよびグループに関するディレクトリサービス情報のスナップショットで、MTA がメッセージを処理するために必要とします。ディレクトリの同期も参照してください。

MTA ホップ (MTA hop)     MTA 間でメッセージをルーティングする処理。

MUA     ユーザーエージェントを参照してください。

Multiplexor     Messaging Multiplexor を参照してください。

Multipurpose Internet Mail Extension (MIME)     電子メールメッセージ内にマルチメディアファイルを追加できるようにするために使用されるプロトコル。

MX レコード (MX record)     メール交換レコード。ホスト名を別のホスト名にマップする、DNS レコードの一種。

NDN     非配信通知を参照してください。

NOTARY メッセージ (notary messages)     RFC 1892 の NOTARY 仕様に準拠した非配信通知 (NDN) および配信ステータス通知 (DSN)。

OSI ツリー (OSI tree)     Open Systems Interconnect (開放型システム間相互接続) ネットワーク構文を反映するディレクトリ情報ツリー。OSI ツリー内の識別名は、cn=billt,o=bridge,c=us のようになります。

POP3     Post Office Protocol Version 3 を参照してください。

Post Office Protocol Version 3 (POP3)     標準の配信方法を提供するプロトコル。このプロトコルを使用する場合、MTA (Message Transfer Agent) はユーザーのメールフォルダへのアクセス権を持っている必要はありません。アクセス権が不要なことは、メールクライアントと MTA が別のコンピュータに置かれることが多いネットワーク環境で利点となります。

RC2     RSA Data Security によって提供される可変鍵サイズによるブロック暗号化方式。

RC4     RSA Data Security によって提供されるストリーム暗号化方式。RC2 よりも高速に処理できます。

RDN     相対識別名。実際のエントリ自体の名前。この文字列にエントリの祖先を付加すると完全な識別名になります。

RFC     Request For Comments の略。1969 年に開始されたドキュメントシリーズで、インターネットの一連のプロトコルと、関連する実験について記述されています。インターネット標準について記述した RFC の数はわずかですが、すべてのインターネット標準が RFC として公開されています。http://www.imc.org/rfcs.html を参照してください。

SASL     Simple Authentication and Security Layer を参照してください。

SCM     Service Control Manager を参照してください。

Secure Sockets Layer (SSL)     クライアントとサーバーの間での安全な接続を確立するソフトウェアライブラリ。

sendmail     UNIX マシンで使用される一般的な MTA。ほとんどのアプリケーションでは、sendmail の代わりに簡単に Messaging Server を使用できます。

service     (1) サーバーが提供する機能。たとえば、Messaging Server は、SMTP、POP、IMAP、および HTTP などのサービスを提供します。(2) Windows 2000のバックグラウンドプロセス。ユーザーインタフェースを持ちません。Windows 2000 プラットフォーム上の Sun ONE サーバーはサービスとして実行されます。UNIX プラットフォーム上の デーモンと同じです。

Service Control Manager     サービスを管理するための Windows NT の管理プログラム。

Sieve     メールのフィルタリング言語。

Simple Authentication and Security Layer (SASL)     POP、IMAP、または SMTP クライアントがサーバから識別されるようにするためのメカニズムを制御する手段。Messaging Server での SMTP SASL の使用は、RFC 2554 (ESMTP AUTH) に準拠しています。SASL は、RFC 2222 に定義されています。

Simple Mail Transfer Protocol (SMTP)     インターネットでもっとも一般的に使用される電子メールプロトコルで、Messaging Server でもサポートされています。RFC 821 に定義されています。また関連するメッセージ形式が RFC 822 に記述されています。

SIMS     Sun Internet Mail Server の略。

SIZE     クライアントが特定のメッセージのサイズをサーバーに対して宣言できるようにする SMTP 拡張機能。サーバーは、宣言されたメッセージサイズに基づいて、メッセージ受信の可否をクライアントに示すことができます。サーバーは、受信可能なメッセージの最大サイズをクライアントに宣言できます。RFC 1870 に定義されています。

SMTP     Simple Mail Transfer Protocol を参照してください。

SMTP AUTH     AUTH を参照してください。

sn     苗字を表すエイリアスディレクトリ属性。

SSL     Secure Sockets Layer を参照してください。

SSR     サーバー側ルールを参照してください。

TCP     Transmission Control Protocol を参照してください。

TCP/IP     Transmission Control Protocol/Internet Protocol を参照してください。

TLS     Transport Layer Security を参照してください。

Transmission Control Protocol (TCP)     2 つのホスト間での信頼性の高い接続指向のストリームサービスを提供するインターネットプロトコル群内の基本トランスポートプロトコル。

Transmission Control Protocol/Internet Protocol (TCP/IP)     インターネットプロトコルで使用される複数のネットワークプロトコルの総称。この名前は、トランスポート層のプロトコルである TCP (Transmission Control Protocol) とネットワーク層のプロトコルである IP (Internet Protocol) の 2 つの主要ネットワークプロトコルを指します。

Transport Layer Security (TLS)     SSL を標準化したもの。Secure Sockets Layer も参照してください。

UA     ユーザーエージェントを参照してください。

UBE     Unsolicited Bulk Email を参照してください。

UID     (1) ユーザー識別子。システムでユーザーを識別するための一意の文字列。ユーザー ID とも呼ばれます。(2) ユーザー ID (ログイン名) のエイリアスディレクトリ属性。

Unsolicited Bulk Email (UBE)     一般に宣伝目的でメール送信業者から大量に送信される迷惑メール。

Users and Groups Directory Server (User/Groups Directory Server)     組織内のユーザーおよびグループに関する情報を保持する Directory Server。

UUCP     UNIX to UNIX Copy Program (UNIX から UNIX へのコピープログラム) の略。UNIX システム間での通信に使用されるプロトコルです。

Veritas Cluster Server     Messaging Server と統合できる Veritas Software 製の高可用性クラスタリングソフトウェア。

VRFY     ユーザー名を確認するための SMTP コマンド。RFC 821 に定義されています。

Web サーバー (Web server)     World Wide Web アクセスを提供するために導入されるソフトウェアプログラムまたはサーバーコンピュータ。Web サーバーは、ユーザーからの要求を受け取り、要求されたファイルやアプリケーションを検索し、さらにエラーメッセージを発行します。

Web メール     ブラウザベースの電子メールサービスを示す一般的な用語。ブラウザベースのクライアントは、多くの処理をサーバーに任せるので、「シンクライアント」とも呼ばれ、常にサーバー上に格納されるメールにアクセスします。Messenger Express も参照してください。

X.400     メッセージ処理システムの標準。

アカウント (account)     特定のユーザーまたはユーザーグループを定義する情報。この情報には、ユーザーやグループの名前、1 つまたは複数の有効な電子メールアドレス、および電子メールの配信方法と配信先が含まれます。

アクセス制御 (access control)     サーバー、またはサーバー上のフォルダやファイルへのアクセスを制御する方法。

アクセス制御項目 (access control entry)     アクセス制御リストの単一の情報項目 (ACE)。アクセス制御情報とも呼ばれます。

アクセス制御情報 (access control information)     (ACI) アクセス制御項目からの情報。アクセス制御項目も参照してください。

アクセス制御リスト (access control list)     ディレクトリに対するユーザーやグループのアクセス権を定義するためにディレクトリに関連付けられた一連のデータ (ACL)。ACL は 1 つまたは複数の ACE で構成されます。

アクセス制御ルール (access control rules)     特定のディレクトリエントリまたは属性のセットに対するユーザーの権限を指定するルール。

アクセスドメイン (access domain)     指定したドメイン内からの Messaging Server への操作のアクセスを制限します。たとえば、アクセスドメインを使用すると、特定のアカウント宛てのメールを収集できる場所を制限できます。

アドレス (address)     電子メールメッセージの送信先と送信方法を決定するメッセージ内の情報。アドレスはメッセージヘッダーとメッセージエンベロープの両方に表示されます。エンベロープアドレスは、メッセージのルーティング方法と配信方法を決定します。ヘッダーアドレスは表示専用です。

アドレス指定プロトコル (addressing protocol)     電子メールの利用を可能にするアドレス指定ルール。RFC 822 は、インターネット上でもっとも幅広く使用されているプロトコルで、Messaging Server でサポートされています。その他のプロトコルには、X.400 や UUCP (UNIX to UNIX Copy Protocol) などがあります。

アドレス処理 (address handling)     アドレス指定のエラーを検出し、必要に応じてアドレスを書き換え、アドレスと受取人の照合を行うために MTA によって実行される処理。

アドレストークン (address token)     書き換えルールパターンのアドレス要素。

暗号化     コードキーを持つ特定の受取人以外には解読できないように情報を隠すプロセス。

安全なファイルシステム (safe file system)     システムがクラッシュした場合に、データをクラッシュ前の状態にロールバックし、すべてのデータをリストアできるようにログを記録しているファイルシステム。安全なファイルシステムの例として、Veritas File System (VxFS) などがあります。

一時的な失敗 (transient failure)     メッセージ処理中に発生するエラー状態。リモート MTA が、配信時にメッセージを処理できない場合でも、あとで処理可能になることがあります。ローカル MTA は、メッセージをキューに戻し、あとで再転送されるようにスケジュールします。

インストールディレクトリ (installation directory)     サーバーのバイナリ (実行可能) ファイルがインストールされるディレクトリ。例: msg_svr_base/Messaging Server のベースディレクトリも参照してください。

インターネット (Internet)     TCP/IP プロトコルを使用する世界規模のネットワーク。

インターネットプロトコル (IP) (Internet Protocol)     インターネットおよびイントラネットの基礎となる基本ネットワークレイヤープロトコル。

インターネットプロトコルアドレス (internet protocol address)     IP アドレスを参照してください。

イントラネット (intranet)     企業や組織内における複数の TCP/IP ネットワークのネットワーク。イントラネットでは、World Wide Web で使われているものと同種のサーバーおよびクライアントソフトウェアを、企業 LAN 上で提供される社内アプリケーションとして使用できます。インターネットと通信するイントラネット上の機密情報は、通常はファイアウォールで保護されます。ファイアウォールエクストラネットも参照してください。

永続的な失敗 (permanent failure)     メッセージ処理中に発生するエラー状態。この状態が発生すると、メッセージストアは電子メールメッセージのコピーを削除します。MTA はメッセージを差出人に戻し、メッセージのコピーを削除します。

エイリアス (alias)     電子メールアドレスの別名。

エイリアスの参照解除 (dereferencing an alias)     バインドまたは検索で、ディレクトリサービスがエイリアス識別名をエントリの実際の識別名に変換するように指定すること。

エイリアスファイル (alias file)     ポストマスターエイリアスなど、ディレクトリ内に設定されていないエイリアスを設定するために使用されるファイル。

エクストラネット (extranet)     企業イントラネットで顧客や供給業者がアクセスできる部分。イントラネットも参照してください。

エクスパンダ (expander)     メッセージをアドレスのリストに配信できるようにする、電子メール配信システムの一部。メールエクスパンダは、メーリングリストを実装するために使用されます。ユーザーが 1 つのアドレス (hacks@somehost.edu など) にメッセージを送信すると、メールエクスパンダがリスト内のメールボックスへの配信を行います。メールエクスプローダとも呼ばれます。EXPN も参照してください。

エクスパンド (expansion)     この用語は、MTA によるメールリストの処理で使用されます。メールリスト宛てのメッセージを、各メールリストのメンバーに必要な数のコピーに変換することです。

エラーハンドラ (error handler)     エラーを処理するプログラム。Messaging Server では、エラーメッセージを発行し、ポストマスターが入力したエラーアクションフォームを処理します。

エラーハンドラアクションフォーム (Error-Handler Action form)     Messaging Server が処理できない受信メッセージとともにポストマスターアカウントに送信されるフォーム。ポストマスターは、フォームに入力して、メッセージの処理方法をサーバーに指示します。

エラーメッセージ     エラーやその他の状況をレポートするメッセージ。Messaging Server は、処理できない電子メールメッセージを受け取った場合など、さまざまな状況でメッセージを生成します。また、情報の通知だけを目的とする通知エラーと呼ばれるメッセージもあります。

エンタープライズネットワーク (enterprise network)     地理的に分散している相互接続されたネットワークの集合で構成されるネットワーク。エンタープライズネットワークは、広範囲に分散している企業のニーズを満たすもので、企業のミッションクリティカルなアプリケーションで使用されます。

エンベロープ (envelope)     電子メールメッセージの差出人と受取人に関する情報を転送するためのコンテナ。これらの情報は、メッセージヘッダーには含まれません。エンベロープは、さまざまな電子メールプログラムで、メッセージを別の場所に移動するときに使用します。ユーザーには、メッセージのヘッダーと本文だけが表示されます。

エンベロープフィールド (envelope field)     メッセージエンベロープ内の名前付きの情報項目。RCPT TO などがあります。

オブジェクトクラス (object class)     エントリが記述するオブジェクトの種類と、そのエントリに含まれる属性のセットを指定するテンプレート。たとえば、Directory Server では、commonnamemail (電子メールアドレス)、mailHostmailQuota などの属性を持つ emailPerson オブジェクトクラスが指定されます。

オフライン状態 (off-line state)     メールクライアントがサーバーシステムからクライアントシステムにメッセージをダウンロードして、メッセージの表示や返信の作成ができる状態。サーバー上のメッセージは、削除される場合と削除されない場合があります。

オンライン状態 (online state)     メッセージをサーバー上に残したまま、メールクライアントがリモートから返信する状態。

書き換えルール     ドメイン書き換えルールとも呼ばれます。MTA が配信メッセージを正しいホストにルーティングするために使用するツールです。書き換えルールには、以下の機能があります。(1) 受信メッセージのアドレスからホストまたはドメインの仕様を抽出する。(2) ホストまたはドメイン仕様を書き換えルールのパターンと照合する。(3) ドメインテンプレートに基づいてホストまたはドメイン仕様を書き換える。(4) メッセージを置くチャネルキューを決定する。

鍵データベース (key database)     サーバーの証明書用の鍵のペアを含むファイル。鍵ファイルとも呼ばれます。

仮想ドメイン (virtual domain)     (1) ISP ホストドメイン。(2) Messaging Multiplexor によってクライアントのユーザー IDに追加されるドメイン名で、LDAP 検索やメールボックスサーバーへのログインに使用されます。ドメインホストドメインも参照してください。

完全指定ドメイン名 (FQDN) (fully-qualified domain name)     特定のインターネットホストを識別する一意の名前。ドメイン名も参照してください。

管理権限 (administration privileges)     ユーザー管理の役割を定義する一連の権限。

管理コンソール (administration console)     コンソールを参照してください。

管理者 (administrator)     定義済みの一連の管理権限を持つユーザー。構成管理者Directory ManagerAdministration Server 管理者サーバー管理者メッセージストア管理者トップレベル管理者ドメイン管理者組織管理者ファミリーグループ管理者メールリスト所有者も参照してください。

管理対象オブジェクト (managed object)     設定可能な属性の集まり。たとえば、ディレクトリサービスの属性の集まりです。

管理ドメイン (administration domain)     管理制御の対象範囲。ドメインも参照してください。

キュー (queue)     メッセージキューを参照してください。

共有フォルダ (shared folder)     複数のユーザーが読み取り可能なフォルダ。共有フォルダに対しては所有者が指定されます。所有者は、フォルダに対する読み取りアクセス権を指定したり、共有フォルダからメッセージを削除したりできます。共有フォルダにはモデレータを指定することもできます。モデレータは、受信メッセージの編集、ブロック、転送を行うことができます。共有できるのは、IMAP フォルダだけです。個人用フォルダ、パブリックフォルダも参照してください。

許可フィルタ (Allow filter)     次のサービスへのアクセスを許可されているクライアントを識別するための、Messaging Server のアクセス制御ルール。POP、IMAP、または HTTP。拒否フィルタも参照してください。

拒否フィルタ (Deny filter)     次のサービスへのアクセスを拒否されているクライアントを識別するための、Messaging Server アクセス制御ルール。POP、IMAP、または HTTP。許可フィルタも参照してください。

クライアント (client)     サーバーにサービスまたは情報を要求するソフトウェアエンティティ。

クライアントサーバーモデル (client-server model)     ネットワーク接続されたコンピュータがほかのクライアントコンピュータに特定のサービスを提供する処理モデル。例として、DNS の ネームサーバーとネームリゾルバのパラダイム、NFS やディスクレスホストなどのファイルサーバーとファイルクライアントの関係などがあります。

クラスパス (class path)     サーブレットエンジンとサーブレットテンプレートを実行するために必要なディレクトリおよび .jar ファイルへのパス。

グリーティングフォーム (greeting form)     ユーザーのアカウントが作成されたときにユーザーに送信されるメッセージ。このフォームは、新しいアカウントを確認し、その内容を検証するために使用されます。

グループ     識別名によって編成された LDAP メールエントリのグループ。通常は、メールリストとして使用されますが、グループのメンバーに特定の管理権限を与えるために使用される場合もあります。ダイナミックグループスタティックグループも参照してください。

グループフォルダ (group folders)     これらのフォルダには、共有フォルダとグループフォルダが含まれます。パブリックフォルダ共有フォルダも参照してください。

ゲートウェイ (gateway)     ゲートウェイおよびアプリケーションゲートウェイという用語は、1 つのネイティブフォーマットから別のフォーマットへの変換を行うシステムを指します。例として、X.400 と RFC 822 間の送受信を行う電子メールゲートウェイがあります。複数の電子メールシステム (特に、2 つの異なるネットワーク上の類似性のないメールシステム) を接続し、その間でメッセージを転送するマシンです。マッピングと変換は複雑になることもあり、一般的に、あるシステムからメッセージを完全に受け取ってから適切な変換を行って次のシステムに送信するようなストアアンドフォワードのしくみが必要です。

検索ベース (search base)     ベース DN を参照してください。

公開鍵暗号化 (public key encryption)     公開コンポーネントと非公開コンポーネントの 2 つの部分から成る鍵 (コード) を使用する暗号化方式。メッセージの暗号化には、受取人の公開鍵が使われます。メッセージを解読する場合は、受取人が、自分だけが知っている非公開の鍵を使用します。

高可用性 (High Availability)     サービスの中断を検出できるようにし、システム障害やプロセス失敗時の回復メカニズムを提供します。さらに、一次システムに障害が発生した場合には、バックアップシステムがサービスを引き継ぐことができるようにします。

構成管理者 (configuration administrator)     トポロジ全体のサーバーおよび構成ディレクトリデータの管理権限を持つユーザー。構成管理者は、トポロジ内のすべてのリソースに無制限にアクセスできます。ほかの管理者にサーバーアクセス権を割り当てることができる唯一の管理者です。構成管理者は、管理者グループとそのメンバーが配置されるまで初期の管理構成を管理します。

個人用フォルダ (personal folder)     所有者だけが読み取り可能なフォルダ。共有フォルダも参照してください。

コマンドラインインタフェース (command line interface)     コマンドラインから実行できるコマンド。ユーティリティとも呼ばれます。

コメント文字 (comment character)     行の最初に配置することで、その行を実行されないコメントに変換する文字。

コンソール (Console)     多くのコンポーネントの設定、監視、管理、およびトラブルシューティングを行うことができる GUI (グラフィカルユーザーインタフェース)。

サーバー側ルール (SSR) (server side rules)     サーバー側でメールをフィルタリングできるようにするルールのセット。Sieve メールフィルタリング言語に基づいています。

サーバー管理者 (server administrator)     サーバー管理タスクを実行するユーザー。サーバー管理者は、タスク ACI に基づいて、特定のサーバーへの作業に制限付きのアクセス権を提供します。構成管理者が、ユーザーにサーバーへのアクセス権を割り当てる必要があります。サーバーへのアクセス権を与えられたユーザーは、サーバー管理者となり、サーバーへのアクセス権をユーザーに与えることができます。

サービス拒否攻撃 (denial of service attack)     個人が意図的にまたは誤ってメッセージを大量に送信したために、メールサーバーが処理不能になる状態。サーバーのスループットに著しい悪影響を与えたり、サーバー自体が過負荷状態になって機能しなくなることがあります。

サーブレット (servlet)     Web サーバーがクライアントの要求に応じてコンテンツを生成するために実行するサーバー側の Java プログラム。サーブレットは、サーバー側で実行されますが、ユーザーインタフェースを使用しないという点でアプレットに似ています。

再組立 (defragmentation)     MIME (Multipurpose Internet Mail Extension) の機能で、大きいサイズのメッセージが小さなメッセージ (断片) に分割された場合に、そのメッセージを再現します。各断片の Message Partial Content-Type ヘッダーフィールドには、断片を 1 つのメッセージに再組立するために使用する情報が含まれています。断片化も参照してください。

サブ組織 (suborganization)     組織ツリー内でホストドメインの下にあるサブドメイン。ドメイン組織は、企業内でユーザーとグループのエントリを部門別に編成する場合に有用です。(Identity Server で使用)。ドメイン組織も参照してください。

サブドメイン (subdomain)     ドメインの一部。たとえば、corp.siroe.com というドメイン名では、corp は、ドメイン siroe.com のサブドメインを示します。ホスト名完全指定ドメイン名も参照してください。

サブネット (subnet)     ホスト ID のブロックを識別する、IP アドレスの一部分。

識別名 (distinguished name)     ディレクトリ情報ツリー内のエントリの位置を一意に指定する、カンマで区切られた一連の属性と値。通常、DN と略記されます。

自動返信オプションファイル (autoreply option file)     Vacation 通知ファイルなどの自動返信オプションを設定するために使用するファイル。

自動返信ユーティリティ (AutoReply utility)     自動返信機能が有効になっているアカウント宛てに送信されたメッセージに対し、自動的に返信するためのユーティリティ。Messaging Server 内のすべてのアカウントは、受信メッセージに対して自動的に返信するように設定できます。

従属参照 (subordinate reference)     ディレクトリサーバーによって保持されている名前付きコンテキストの子となるネーミングコンテキスト。知識情報も参照してください。

上位参照 (upper reference)     ディレクトリ情報ツリー (DIT) 内で、ディレクトリサーバーの名前付きコンテキストの上位にあるネーミングコンテキストを保持するディレクトリサーバーを示します。

使用可能な属性 (allowed attributes)     特定のオブジェクトクラスを使用するエントリについて指定できるが、必須ではない属性。属性必須の属性も参照してください。

証明書データベース (certificate database)     サーバーのデジタル証明書が 1 つまたは複数 含まれているファイル。証明書ファイルとも呼ばれます。

証明書に基づく認証 (certificate-based authentication)     クライアントが提供したデジタル証明書によるユーザーの識別。パスワード認証も参照してください。

証明書名 (certificate name)     証明書とその所有者を識別する名前。

ジョブコントローラ     ほかのさまざまな MTA コンポーネントの要求に応じてタスクをスケジュールおよび実行する MTA コンポーネント。

シングルサインオン (single sign-on)     ユーザーを一度認証するだけで、複数のサービス (メール、ディレクトリ、ファイルサービスなど) にアクセスできるようにする機能。

スキーマ (schema)     Directory Server 内にエントリとして格納できる情報のタイプの定義 (構造と構文を含む)。スキーマと一致しない情報がディレクトリに格納されていると、ディレクトリにアクセスするクライアントが適切な結果を表示できない場合があります。

スタティックグループ (static group)     各グループメンバーを列挙することによりスタティックに定義されたメールグループ。ダイナミックグループも参照してください。

スプーフィング (spoofing)     ネットワーク攻撃の形態の 1 つで、サーバーにアクセスまたはメッセージ送信しようとしているクライアントに、不正なホスト名を使用させること。

スマートホスト (smart host)     ほかのメールサーバーが受取人を認識できない場合に、メッセージの転送先となる、ドメイン内のメールサーバー。

スレーブチャネルプログラム (slave channel program)     リモートシステムによって開始された転送を受け入れるチャネルプログラム。マスターチャネルプログラムも参照してください。

スレッド (thread)     プロセス内の小さな実行インスタンス。

正規表現 (regular expression)     パターンマッチングのために、文字の範囲またはクラスを表す特殊文字を使った文字列。

セキュリティモジュールデータベース (security-module database)     SSL 暗号化方式用のハードウェアアクセラレータを記述する情報を含むファイル。secmod とも呼ばれます。

セッション (session)     クライアントサーバー接続のインスタンス。

切断状態 (disconnected state)     メールクライアントはサーバーに接続し、選択したメッセージのキャッシュコピーを作成してからサーバーとの接続を切断します。

設定ファイル (configuration file)     Messaging システムの特定のコンポーネントに対する設定パラメータが含まれているファイル。

相対識別名 (relative distinguished name)     RDN を参照してください。

属性 (attributes)     LDAP データは、属性と値のペアとして表されます。個々の情報は、記述属性に関連付けられています。使用可能な属性必須の属性も参照してください。

組織管理者 (organization administrator)     Delegated Administrator for Messaging and Collaboration の GUI または CLI を使用して、組織またはサブ組織内のメールユーザーとメールリストの作成、変更、および削除を行う管理権限を持つユーザー。

代替アドレス (alternate address)     アカウントの二次的なアドレス。通常はプライマリアドレスを変化させたものです。1 つのアカウントに複数のアドレスがあると便利な場合があります。

ダイナミックグループ (dynamic group)     LDAP 検索 URL で定義されるメールグループ。通常、ユーザーはディレクトリエントリ内で LDAP 属性を設定することによってグループに参加します。

単一フィールド置換文字列 (single field substitution string)     書き換えルールにおいて、ホストまたはドメインアドレスの指定アドレストークンをダイナミックに書き換えるドメインテンプレートの一部分。ドメインテンプレートも参照してください。

断片化 (fragmentation)     大きなメッセージを複数の小さなメッセージに分割できるようにする Multiple Internet Mail Extensions (MIME) 機能。再組立も参照してください。

知識情報 (knowledge information)     ディレクトリサービスインフラストラクチャ情報の一部。Directory Server は、知識情報を使用して、情報要求をほかのサーバーに渡します。

チャネル (channel)     メッセージを処理する基本的な MTA コンポーネント。チャネルは、別のコンピュータシステムまたはシステムグループとの接続を表します。各チャネルは、1 つまたは複数のチャネルプログラムと 1 つの送信メッセージキューから構成されます。送信メッセージキューには、そのチャネルに関連付けられている 1 つまたは複数のシステム宛てのメッセージが格納されます。チャネルブロックチャネルホストテーブル、チャネルプログラムも参照してください。

チャネルプログラム (channel program)     次の機能を実行するチャネルの一部。(1) メッセージをリモートシステムに送信し、送信後にメッセージをキューから削除する。(2) リモートシステムからメッセージを受信して適切なチャネルキューに置く。マスターチャネルプログラムスレーブチャネルプログラムも参照してください。

チャネルブロック (channel block)     単一のチャネル定義。チャネルホストテーブルも参照してください。

チャネルホストテーブル (channel host table)     チャネル定義のセット。

通知メッセージ (notification message)     Messaging Server によって送信されるメッセージの一種で、メッセージ配信処理のステータスと、配信に関する問題や障害の理由などを知らせます。このメッセージは、情報提供を目的とし、ポストマスターに対してアクションを要求するものではありません。配信ステータス通知も参照してください。

次のホップリスト (next-hop list)     メール経路で、メッセージの転送先を判別するために使用される近接システムのリスト。次のホップリスト内のシステムの順序によって、メール経路内でシステムにメッセージが転送される順序が決まります。

データストア (data store)     ディレクトリ情報の保存場所。通常はディレクトリ情報ツリー全体の情報が含まれます。

ディスパッチャ     定義済み TCP ポートへの接続要求を処理する MTA コンポーネント。ディスパッチャは、複数のマルチスレッドサーバーが特定のサービスを分担できるようにするマルチスレッド接続ディスパッチエージェントです。ディスパッチャを使用すると、複数のマルチスレッド SMTP サーバープロセスを同時に実行できるようになります。

ディレクトリエントリ (directory entry)     識別名で特定されるディレクトリ属性とその値のセット。各エントリには、エントリが記述するオブジェクトの種類を指定し、エントリに含まれる属性のセットを定義するオブジェクトクラス属性が含まれています。

ディレクトリ検索 (directory lookup)     ユーザーやリソースの名前またはその他の特性に基づき、ディレクトリ内で特定のユーザーやリソースに関する情報を検索するプロセス。

ディレクトリコンテキスト (directory context)     メッセージストアへのアクセスに対して、ユーザーとパスワードの認証に使用するエントリの検索を開始するディレクトリツリー情報内のポイント。ベース DN も参照してください。

ディレクトリサービス (directory service)     組織内の人材とリソースに関する、論理的に集中化された情報のリポジトリ。

ディレクトリ情報ツリー (directory information tree)     ディレクトリエントリを編成する、ツリー状の階層構造。DIT とも呼ばれます。DIT は、DNS (DC ツリー) または Open Systems Interconnect ネットーワーク (OSI ツリー) に従って編成できます。

ディレクトリスキーマ (directory schema)     ディレクトリに保存できるデータを定義する一連のルール。

ディレクトリ同期 (directory synchronization)     MTA ディレクトリキャッシュをディレクトリサービスに保存された現在のディレクトリ情報で更新 (同期化) するプロセス。MTA ディレクトリキャッシュも参照してください。

転送     メッセージの転送を参照してください。

転送プロトコル (transport protocols)     SMTP や X.400 など、MTA 間でのメッセージ転送手段を提供するプロトコル。

統一メッセージング (unified messaging)     電子メール、ボイスメール、FAX、およびその他の通信形態に関して単一のメッセージストアを使用するという概念。Messaging Server では、完全な統一メッセージングソリューションの基盤を提供します

同期 (synchronization)     (1) マスターディレクトリサーバーのデータによる複製ディレクトリサーバーのデータの更新。(2) MTA ディレクトリキャッシュの更新。

ドキュメントルート (document root)     Web Server にアクセスするユーザーに対して表示されるファイル、イメージ、データを含むサーバーマシン上のディレクトリ。

トップレベル管理者 (top-level administrator)     Delegated Administrator for Messaging and Collaboration の GUI または CLI を使用して、Messaging Server ネームスペース全体のメールユーザー、メールリスト、ファミリーアカウント、およびドメインの作成、変更、および削除を行うための管理権限を持つユーザー。デフォルトでは、このユーザーがトポロジ内のすべてのメッセージサーバーに対するメッセージストア管理者となります。

ドメイン (domain)     単一のコンピュータシステムの制御下にあるリソース。管理ドメインDNS ドメインホストドメイン仮想ドメインも参照してください。

ドメインエイリアス (domain alias)     別のドメインを指すドメインエントリ。ホストドメインはエイリアスを使用することにより、複数のドメイン名を持つことができます。

ドメイン書き換えルール (domain rewrite rules)     書き換えルールを参照してください。

ドメイン管理者 (domain administrator)     Delegated Administrator for Messaging and Collaboration の GUI または CLI を使用して、ホストドメイン内のメールユーザー、メールリスト、およびファミリーアカウントの作成、変更、および削除を行うための管理権限を持つユーザー。デフォルトでは、このユーザーがトポロジ内のすべてのメッセージサーバーに対するメッセージストア管理者となります。

ドメイン制限容量 (domain quota)     電子メールメッセージ用にドメインに割り当てられる容量で、システム管理者によって設定されます。

ドメイン組織 (domain organization)     組織ツリー内でホストドメインの下にあるサブドメイン。ドメイン組織は、企業内でユーザーとグループのエントリを部門別に編成する場合に有用です。(Delegated Administrator for Messaging and Collaboration で使用されます)。サブ組織も参照してください。

ドメインテンプレート (domain template)     書き換えルールの一部で、アドレスのホスト部分とドメイン部分の書き換え方法を定義します。テンプレートは、完全にスタティックなホストアドレスおよびドメインアドレス、または単一フィールド置換文字列、あるいはその両方を含む場合があります。

ドメインネームシステム (DNS) (Domain Name System)     コンピュータが、ネットワークまたはインターネット上のほかのコンピュータをドメイン名で見つけることができるようにする分散型名前解決ソフトウェア。システムは、標準 IP アドレスをホスト名 (www.siroe.com など) に関連付けます。通常、各マシンはこの情報を DNS サーバーから取得します。DNS サーバーは、ホスト名をインターネットアドレスに変換するための、複製された分散型のデータ照会サービスを提供します。A レコードMX レコードCNAME レコードも参照してください。

ドメイン部分 (domain part)     電子メールアドレスの @ 記号の右側にある部分。たとえば、siroe.com は、電子メールアドレス dan@siroe.com のドメイン部分です。

ドメインホスティング (domain hosting)     共有 Messaging Server 上で 1 つまたは複数のドメインをホストする機能。たとえば、siroe.comsesta.org の両方のドメインを siroe.net メールサーバー上でホストできます。ユーザーは、ホストドメインとの間でメールの送受信を行います。メールサーバーの名前は、電子メールアドレスには現われません。

ドメイン名     (1) 電子メールアドレス内で使用されるホスト名。(2) 管理組織を定義する一意の名前。ドメインにはほかのドメインを含めることができます。ドメイン名は右から左の方向に解釈されます。たとえば、siroe.com は、Siroe Company のドメイン名であり、かつトップレベルの com ドメインのサブドメインです。siroe.com ドメインをさらに corp.siroe.com などのサブドメインに分割することもできます。ホスト名完全指定ドメイン名も参照してください。

名前解決 (name resolution)     IP アドレスを対応する名前にマップするプロセス。DNS も参照してください。

認証 (authentication)     (1) Messaging Server に対し、クライアントユーザーであることを立証するプロセス。(2) クライアントまたは別のサーバーに対し、Messaging Server であることを立証するプロセス。

認証局 (Certificate Authority)     CA を参照してください。

認証証明書 (authentication certificate)     相手を検証し認証するために、サーバーからクライアント、またはクライアントからサーバーに送信されるデジタルファイル。証明書は、その所有者 (クライアントまたはサーバー) の信頼性を保証します。証明書は譲渡できません。

ネーミングコンテキスト (naming context)     ディレクトリ情報ツリーの特定のサフィックス。DN によって識別されます。Directory Server では、特定のタイプのディレクトリ情報がネーミングコンテキストに格納されます。たとえば、Siroe Corporation のボストンオフィスのマーケティング部門の社員すべてのエントリを格納するネーミングコンテキストは、ou=mktg, ou=Boston, o=siroe, c=US のようになります。

ネーミング属性 (naming attribute)     ディレクトリ情報ツリーの識別名の最後の属性。相対識別名も参照してください。

ネームスペース (namespace)     LDAP ディレクトリのツリー構造。ディレクトリ情報ツリーも参照してください。

ネットワークマネージャ (network manager)     SNMP データの読み取り、フォーマット、および表示を行うプログラム。SNMP クライアントとも呼ばれます。

ノード (node)     DIT 内のエントリ。

パーティション     メッセージストアパーティションを参照してください。

配信 (delivery)     メッセージの配信を参照してください。

配信ステータス通知     受取人に配信中のメッセージに関するステータス情報を示すメッセージ。たとえば、ネットワークが停止したために配信が遅れていることを知らせるメッセージなどがあります。

配布リスト     メールリストを参照してください。

配布リスト所有者 (distribution list owner)     メールリスト所有者を参照してください。

バインド DN (bind DN)     操作時に Directory Server に対する認証に使用される識別名。

パスワード認証 (password authentication)     ユーザー名とパスワードによるユーザーの識別。証明書に基づく認証も参照してください。

パターン     許可フィルタや拒否フィルタなどで、マッチングのために使用される文字列表現。

バックアップ     メッセージストアのフォルダの内容をバックアップデバイスにバックアップするプロセス。リストアも参照してください。

バックエンドサーバー (backend server)     電子メールメッセージの保管と取り出しの機能だけを持つ電子メールサーバー。メッセージストアサーバーとも呼ばれます。

バックボーン (backbone)     分散システムの主要な接続メカニズム。バックボーン上の中間システムに接続するすべてのシステムは、相互に接続されます。バックボーンがある場合でも、コスト、パフォーマンス、セキュリティなどの理由から、バックボーンを迂回するようにシステムを設定することができます。

バニティドメイン (vanity domain)     特定のサーバーまたはホストドメインではなく、個別のユーザーに関連付けられているドメイン名。MailAlternateAddress 属性を使用して指定されます。バニティドメインのドメイン名には LDAP エントリがありません。バニティドメインは、個人または小さな組織が、独自のホストドメインをサポートするための管理負荷をかけずに、カスタマイズしたドメイン名を使用する場合に便利です。カスタムドメインとも呼ばれます。

ハブ (hub)     システムの単一接続ポイントとして機能するホスト。たとえば、2 つのネットワークがファイアウォールで分離されている場合は、しばしばファイアウォールコンピュータがメールハブとして機能します。

パブリックフォルダ     特定の所有者がいないフォルダで、それにアクセスできる複数の利用者によって共有されます。フォルダに設定された ACL によっては、複数の利用者がフォルダを更新したり管理することが可能になります。

必須の属性 (required attributes)     特定のオブジェクトクラスを使用するエントリ内に存在する必要がある属性。使用可能な属性属性も参照してください。

非配信通知 (nondelivery notification)     メッセージ転送中に、アドレスパターンと書き換えルールの間に一致するものが見つからない場合、MTA は、オリジナルのメッセージとともに非配信レポートを差出人に返します。

ファイアウォール (firewall)     ネットワーク構成の 1 つで、通常はハードウェアおよびソフトウェアの両方を使用して、組織内のネットワーク接続されたコンピュータと組織外のコンピュータの間の防護壁を構成します。一般に、ファイアウォールは物理的な建物または組織のサイト内にある、ネットワークの電子メール、ディスカッショングループ、データファイルなどの情報を保護するために使用されます。

ファミリーグループ管理者 (family group administrator)     ファミリーグループ内のファミリーメンバーの追加と削除を行うための管理権限を持つユーザー。このユーザーは、グループのほかのメンバーにファミリーグループ管理アクセス権を与えることができます。

フェイルオーバー (failover)     冗長バックアップを提供するために、あるシステムから別のシステムにコンピュータサービスを自動転送すること。

フォルダ     メッセージの名前付きのコレクション。フォルダにはほかのフォルダを含めることができます。メールボックスとも呼ばれます。個人フォルダパブリックフォルダ、共有フォルダ、INBOX も参照してください。

複製ディレクトリサーバー (replica directory server)     データのずべてまたは一部のコピーを受けとるディレクトリ。

輻輳しきい値 (congestion thresholds)     システム管理者が設定できるディスク容量の上限。システムリソースが不足しているときに新しい操作を制限することによって、データベースへの過重負荷を防ぐことができます。

プレーンテキスト (plaintext)     データの転送方法を表します。意味は状況によって異なります。たとえば、SSL のプレーンテキストパスワードは暗号化され、cleartext (平文) としては送信されません。SASL では、プレーンテキストパスワードはハッシュされ、パスワードのハッシュだけがテキストとして送信されます。SSLSASL も参照してください。

プレーンテキスト認証 (plaintext authentication)     パスワード認証を参照してください。

プロキシ (proxy)     1 つのシステムが別のシステムの「代理」でプロトコルの要求に応答するメカニズム。プロキシシステムをネットワーク管理で使用すると、モデムなどの単純なデバイスに完全なプロトコルスタックを実装する必要がなくなります。

プロセス (process)     オペレーティングシステムによって設定される、独立して完全に機能する実行環境。スレッドも参照してください。

プロトコル (protocol)     情報を交換する 2 つ以上のシステムが従う必要があるルールと、交換されるメッセージに関する公式の記述。

プロビジョニング (provisioning)     Directory Server のエントリを追加、変更、または削除するプロセス。これらのエントリには、ユーザー、グループ、およびドメイン情報が含まれます。

ベース DN (base DN)     検索が開始されるディレクトリ内の識別名エントリ。検索ベースとも呼ばれます。たとえば、ou=people, o=siroe.com などです。

ヘッダー (header)     電子メールメッセージで本文の前にある部分。ヘッダー内では、フィールド名のあとにコロンと値が続きます。ヘッダーには、電子メールプログラムとユーザーにとって、メッセージが意味をなすようにするために有用な情報が含まれています。たとえば、配信情報、内容の概要、トレース、MIME 情報などが含まれます。これらは、メッセージの受取人、差出人、送信日時、内容を示します。ヘッダーは、電子メールプログラムが読み取れるように RFC 822 に従って記述されている必要があります。

ヘッダーフィールド (header field)     メッセージヘッダー内の名前付きの情報項目。From:、TO: などがあります。「ヘッダー行」と呼ばれることもあります。

ポート番号 (port number)     ホストマシン上の個々の TCP/IP アプリケーションを指定する番号。転送されるデータの宛先を提供します。

ホスト (host)     1 つ以上のサーバーが置かれているマシン。

ホストドメイン (hosted domain)     ISP にアウトソースされた電子メールドメイン。ISP は、企業の電子メールサービスを運営および管理し、その企業の電子メールドメインのホスティングを提供します。ホストドメインは、ほかのホストドメインと同一の Messaging Server ホストを共有します。初期の LDAP ベースの電子メールシステムでは、1 つのドメインが 1 つまたは複数の電子メールサーバーホストによってサポートされていました。Messaging Server では、複数のドメインを単一のサーバーでホストできます。各ホストドメインには、そのドメインのユーザーとグループのコンテナを指す LDAP エントリがあります。ホストドメインは、仮想ホストドメインまたは仮想ドメインとも呼ばれます。ドメイン仮想ドメインも参照してください。

ポストマスターアカウント (postmaster account)     Messaging Server からのシステム生成メッセージを受信する電子メールグループおよび電子メールアドレスのエイリアス。ポストマスターアカウントには、1 つ以上の有効なメールボックスを指定する必要があります。

ホスト名 (host name)     ドメイン内の特定マシンの名前。ホスト名は、IP ホスト名です。IP ホスト名としては、「短縮形」のホスト名 (mail など) または完全指定ホスト名が使用されます。IP ホスト名としては、「短縮形」のホスト名 (mail など) または完全指定ホスト名が使用されます。完全指定ホスト名は、ホスト名とドメイン名の 2 つの部分から構成されます。たとえば、mail.siroe.com は、ドメイン siroe.com 内のマシン mail を表します。ホスト名は、ドメイン内で一意にする必要があります。異なるサブドメイン内にある場合は、組織は、mail という名前を付けた複数のマシンを持つことができます。たとえば、mail.corp.siroe.commail.field.siroe.com を使用できます。ホスト名は、常に、特定の IP アドレスにマップされます。ドメイン名完全指定ドメイン名IP アドレスも参照してください。

ホスト名の非表示 (host name hiding)     特定の内部ホスト名を含まないドメインベースの電子メールのアドレスを使用すること。

ホップ (hop)     2 台のコンピュータ間での転送。

本文 (body)     電子メールメッセージの一部分。ヘッダーとエンベロープは標準書式に従う必要がありますが、メッセージの本文は、テキスト、グラフィックス、マルチメディアなどを使って差出人が自由に作成できます。構造化された本文は MIME 標準に従う必要があります。

マスターチャネルプログラム (master channel program)     リモートシステムへの転送を開始するチャネルプログラム。スレーブチャネルプログラムも参照してください。

マスターディレクトリサーバー (master directory server)     複製されるデータを含むディレクトリサーバー。

見出し (banner)     クライアントがはじめて接続したときに IMAP などのサービスによって表示されるテキスト文字列。

無効なユーザー (invalid user)     メッセージ処理中に発生するエラー状態。この状態が発生すると、メッセージストアは、MTA と通信して、メッセージのコピーを削除します。MTA はメッセージを差出人に戻し、メッセージのコピーを削除します。

メーリングリスト (mailing list)     メールリストを参照してください。

メーリングリスト所有者 (mailing list owner)     メールリスト所有者を参照してください。

メールクライアント (mail client)     ユーザーが電子メールを送受信する際に利用するプログラム。さまざまなネットワークやメールプログラムの一部で、ユーザーがもっとも頻繁に使用する部分です。メールクライアントは、配信するメッセージを作成して送信し、新たに受信したメールを確認し、受信メールを受理して整理します。

メール交換レコード (mail exchange record)     MX レコードを参照してください。

メールボックス (mailbox)     メッセージの格納と表示を行う場所。フォルダも参照してください。

メールリスト (mail list)     電子メールアドレスのリスト。メールリストのアドレスを指定することによってリストの電子メールアドレス宛てにメッセージを送信できます。「グループ」とも呼ばれます。

メールリスト所有者 (mail list owner)     メールリストのメンバーの追加と削除を行う管理権限を持つユーザー。

メールリレー (mail relay)     MUA または MTA からのメールを受け取り、そのメールを受取人のメッセージストアや別のルーターに中継するメールサーバー。

メールルーター (mail router)     メールリレーを参照してください。

メッセージ     電子メールの基本単位。メッセージは、ヘッダーと本文で構成され、多くの場合、差出人から受取人に転送される間はエンベロープに格納されます。

メッセージアクセスサービス (message access services)     Messaging Server メッセージストアへのクライアントアクセスをサポートするプロトコルサーバー、ソフトウェアドライバ、およびライブラリ。

メッセージキュー (message queue)     クライアントやほかのメールサーバーから受け取ったメッセージを (即時または指定日に) 配信するために保管するディレクトリ。

メッセージストア     Messaging サーバーに対してローカルに配信されたすべてのメッセージのデータベース。メッセージは、単一の物理ディスクに格納することも、複数の物理ディスクに格納することもできます。

メッセージストア管理者 (message store administrator)     Message Server のメッセージストアを管理する管理権限を持つユーザー。このユーザーは、メールボックスの表示と監視、およびストアへのアクセス制御の指定を行うことができます。プロキシ認証の権限を使用して、ストアを管理するための特定のユーティリティを実行できます。

メッセージストアパーティション (message store partition)     単一の物理ファイルシステムパーティション上に置かれたメッセージストアまたはメッセージストアのサブセット。

メッセージの削除 (delete message)     削除するメッセージにマークを付けること。削除したメッセージは、別の処理で消去 (パージ) するまで、メッセージストアからは削除されません。メッセージのパージメッセージの消去も参照してください。

メッセージの消去 (expunge message)     メッセージに削除マークを付け、その後 INBOX から永久に削除すること。メッセージの削除メッセージのパージも参照してください。

メッセージの送信 (message submission)     クライアントのユーザーエージェント (UA) は、メールサーバーにメッセージを転送し、配信を要求します。

メッセージの転送 (message forwarding)     MTA が、特定のアカウントに配信されたメッセージを、アカウントの属性で指定された 1 つまたは複数の新しい宛先に送信するときの処理。転送は、ユーザーが設定できます。メッセージの配信メッセージのルーティングも参照してください。

メッセージのパージ (purge message)     ユーザーおよびグループフォルダ内で削除マークを付け、参照することのなくなったメッセージを永久に削除し、使用していた領域をメッセージストアのファイルシステムに戻すプロセス。メッセージの削除メッセージの消去も参照してください。

メッセージの配信 (message delivery)     MTA がメッセージをローカルの受取人 (メールフォルダまたはプログラム) に配信するときの処理。

メッセージのルーティング (message routing)     最初の MTA が、受取人がローカルアカウントではなくほかの場所にいると判断したときに、別の MTA にメッセージを転送する処理。通常、ルーティングを設定できるのはネットワーク管理者だけです。メッセージの転送も参照してください。

メッセージ割当 (message quota)     特定のフォルダが消費できるディスク容量を定義する制限。

メンバー (member)     メールリスト宛ての電子メールのコピーを受け取るユーザーまたはグループ。メールリストエクスパンドモデレータ所有者も参照してください。

モデレータ     メールリスト宛てのすべての電子メールを最初に受信して、以下の処理を選択実行するユーザー。(A) 配布リストにメッセージを転送する。(B) メッセージを編集してからメールリストに転送する。(C) メッセージをメールリストに転送しない。メールリストエクスパンドメンバーも参照してください。

ユーザーアカウント (user account)     サーバーにアクセスするためのアカウント。ディレクトリサーバー上のエントリとして管理されます。

ユーザーエージェント (UA) (user agent)     ユーザーがメールメッセージを作成、送信、受信できるようにするクライアントコンポーネント。サブ組織の Communicator などがあります。

ユーザーエントリまたはユーザープロファイル (user entry or user profile)     各ユーザーに関する必須および任意の情報を記述するフィールド。識別名、氏名、役職、電話番号、ポケベルの番号、ログイン名、パスワード、ホームディレクトリなどがあります。

ユーザーフォルダ (user folders)     ユーザーの電子メールのメールボックス。

ユーザー割当 (user quota)     電子メールメッセージ用にユーザーに割り当てられる容量で、システム管理者によって設定されます。

リストア (restore)     フォルダの内容をバックアップデバイスからメッセージストアに復元するプロセス。バックアップも参照してください。

リッスンポート (listen port)     サーバーがクライアントやその他のサーバーと通信するために使用するポート。

リバース DNS 検索 (reverse DNS lookup)     数値 IP アドレスを等価な完全指定ドメイン名に解釈するために DNS に照会するプロセス。

リレー (relaying)     メッセージサーバー間でメッセージを渡すプロセス。

ルーター (router)     複数のネットワークトラフィック経路から利用する経路を決定するシステム。ネットワークに関する情報を取得するためのルーティングプロトコルと、アルゴリズムとを使用して、「ルーティングマトリクス」として知られる条件を基に最適なルートを選択します。OSI の用語では、ネットワークレイヤーの中間システムです。ゲートウェイも参照してください。

ルーティング     メッセージのルーティングを参照してください。

ルーティングテーブル     メッセージ発信者と受取人に関する情報を保管する内部データベース。SMTP メールルーティングテーブルも参照してください。

ルートエントリ (root entry)     ディレクトリ情報ツリー (DIT) 階層のトップレベルのエントリ。

ルックアップ (lookup)     検索の同義語。特定のパラメータを使ってデータを並べ替えます。

レフェラル (referral)     Directory Server が情報要求を送信したクライアントに対し、そのクライアントがその要求に対して通信する必要がある DSA (Directory Service Agent) に関する情報とともに情報要求を返すプロセス。知識情報も参照してください。

レベル (level)     ログの詳細度の指定。ログファイルに記録するイベントの種類の相対的な数を意味します。たとえば、Emergency レベルではログに記録されるイベントはわずかですが、Informational レベルでは数多くのイベントがログに記録されます。

ローカル部分 (local part)     電子メールアドレスの受取人を識別する部分。ドメイン部分」も参照。

ログディレクトリ (log directory)     サービスのすべてのログファイルが保存されているディレクトリ。

ログ有効期限 (log expiration)     有効期間が過ぎたログファイルは、ログディレクトリから削除されます。

ログローテーション (log rotation)     現在のログファイルとして使用する新しいログファイルを作成すること。以後のログイベントは、新しいログファイルに書き込まれます。以前のログファイルはログディレクトリ内に残りますが、ログが書き込まれることはありません。

ワークグループ (workgroup)     ローカルワークグループ環境。サーバーは、ローカルオフィスまたはワークグループ内で、独自のルーティングおよび配信を実行します。部門間のメールは、バックボーンサーバーにルーティングされます。バックボーンも参照してください。

ワイルドカード (wildcard)     1 つまたは複数のほかの文字または文字範囲を表すことができる検索文字列内の特殊文字。



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