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Sun ONE Identity Server 6.1 管理ガイド

第 15 章
amsecuridd ヘルパ

この章では、amsecuridd ヘルパについて説明します。この章は、次の節で構成されています。


amsecuridd ヘルパコマンド行実行可能ファイル

Identity Server の SecurID 認証モジュールは、Security Dynamic ACE/Client C API と amsecuridd ヘルパを使って実装されます。このヘルパは、Identity Server の SecurID 認証モジュールと SecurID Server の間の通信を行います。SecurID 認証モジュールは、SecurID 認証要求を待機するために localhost:57943 へのソケットを開くことで、amsecuridd デーモンを呼び出します。


57943 はデフォルトのポート番号です。このポート番号がすでに使用されている場合は、SecurID 認証モジュールの SecurID ヘルパ認証ポート属性で別のポート番号を指定できます。このポート番号は、すべての組織で一意でなければなりません。


amsecuridd へのインタフェースは、stdin からのクリアテキストなので、ローカルホスト接続だけが許可されています。amsecuridd は、バックエンドで SecurID リモート API (バージョン 5.x) を使ってデータを暗号化します。

amsecuridd ヘルパは、認定情報を受け取るために、デフォルトではポート番号 58943 で待機します。このポートがすでに使用されている場合は、AMConfig.properties ファイルの securidHelper.ports 属性でポートを変更できます。このファイルは、デフォルトでは IdentityServer_base/SUNWam/lib/ にあります。securidHelp.ports 属性には、amsecuridd ヘルパの各インスタンスのポートが、スペース区切りのリストとして格納されています。AMConfig.properties に加えた変更を保存したら、Identity Sever を再起動してください。


別の ACE/Server (別の sdconf.rec ファイルを持つ) と通信する組織ごとに、個別の amsecuridd インスタンスを実行する必要があります。


amsecuridd の構文

構文は次のとおりです。

amsecuridd [-v] [-c ポート番号]

amsecuridd のオプション

verbose (-v)

冗長モードをオンにし、/var/opt/SUNWam/debug/securidd_client.debug にログを記録します。

configure portnumber (-c portnm)

待機ポート番号を設定します。デフォルトは 58943 です。

amsecuridd ヘルパの実行

amsecuridd は、デフォルトでは IdentityServer_base/SUNWam/share/bin にあります。デフォルトのポートでヘルパを実行するには、オプションを指定せずに次のコマンドを入力します。

./amsecuridd

デフォルト以外のポートでヘルパを実行するには、次のコマンドを入力します。

./amsecuridd [-v] [-c ポート番号]

amsecuriddamserver コマンド行ユーティリティーから実行することもできますが、常にデフォルトポートでの実行になります。

必要なライブラリ

このヘルパを実行するには、次のライブラリが必要です。これらのほとんどは、オペレーティングシステムの /usr/lib/ にあります。



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