Sun ロゴ      前へ      目次      索引      次へ     

Sun ONE Identity Server 6.1 管理ガイド

第 38 章
ユーザー属性

ユーザー属性を格納する場所は 2 つあります。「サービス設定」ウィンドウと「ユーザー管理」ウィンドウです。「サービス設定」ウィンドウには、登録されている組織のデフォルト属性が含まれます。「ユーザー管理」ウィンドウには、ユーザーエントリ属性が含まれます。


ユーザーサービス属性

ユーザーサービス属性はダイナミック属性です。ダイナミック属性に適用される値は、Identity Server で設定されるロールまたは組織に割り当てられます。ロールがユーザーに割り当てられるか、ユーザーが組織に割り当てられる場合は、ダイナミック属性がそのユーザーの特性になります。ユーザー属性は次のように分けられます。

デフォルトユーザーの値は、Identity Server のすべての登録組織に対して設定されます。これらの値は、ユーザーサービスを特定の組織に登録し、テンプレートを作成して、デフォルト値以外の値を入力することによって、個々の組織に対して異なる設定にすることができます。

ユーザー設定言語

このフィールドは、Identity Server コンソールに表示されるテキスト言語に関するユーザーの選択項目を指定します。デフォルト値は en です。この値によってユーザーセッションへの地域対応化キーのセットがマップされて、画面のテキストがユーザーに合った言語で表示されます。

ユーザー設定タイムゾーン

このフィールドは、ユーザーが Identity Server コンソールにアクセスするタイムゾーンを指定します。デフォルト値はありません。

継承されたロケール

このフィールドは、ユーザーのロケールを指定します。デフォルト値は en_US です。表 19-1 のすべての値を使用できます。

管理者 DN 開始表示

このユーザーが Identity Server 管理者の場合、このフィールドはユーザーがログインするときに Identity Server コンソールに表示される開始点となるノードを指定します。デフォルト値はありません。ユーザーが少なくとも読み取りアクセス権を持っている有効な DN を使用することができます。

デフォルトユーザー状態

このオプションは、新しく作成したユーザーのデフォルト状態を示します。ユーザーエントリ状態の方がこの状態よりも優先されます。有効なユーザーだけが Identity Server を使用して認証を受けることができます。デフォルト値は有効です。プルダウンメニューから次のどちらかを選択することができます。

個々のユーザー状態は、ユーザーサービスを登録し、値を選択してロールに適用し、そのロールをユーザープロファイルに追加することによって設定します。


ユーザープロファイル属性

ユーザープロファイル属性はユーザープロファイルのデフォルト属性です。この値は、管理者またはユーザーがログイン時にユーザープロファイル表示で設定します。管理者は、自分のユーザー属性をユーザープロファイルに追加したり、新しいサービスを作成したりできます。詳細は、『Sun ONE Identity Server Customization and API Guide』を参照してください。


Identity Server ではユーザーエントリ内の属性の一意性は必ずしも必要ではありません。たとえば userAuserB はどちらも同じ組織で作成されているとします。どちらの場合も、電子メールアドレス属性を jimb@madisonparc.com に設定できます。管理者は、Sun ONE Directory Server の属性の一意性プラグインを設定することによって、一意な属性値になるようにすることができます。詳細は、この章の末尾にある「一意なユーザー ID」または『Sun ONE Directory Server 管理者ガイド』を参照してください。


名 (ファーストネーム)

このフィールドはユーザーのファーストネームを取得します。ファーストネーム値とラストネーム値によって、Identity Server コンソールの右上隅にあるログイン名を示すフィールドのユーザーが識別されます。

姓 (ラストネーム)

このフィールドはユーザーのラストネームを取得します。ファーストネーム値とラストネーム値によって、Identity Server コンソールの右上隅にあるログイン名を示すフィールドのユーザーが識別されます。

フルネーム

このフィールドはユーザーのフルネームを取得します。

パスワード

このフィールドは、ユーザー ID フィールドで指定した名前のパスワードを取得します。

パスワード (確認)

パスワードの確認。

電子メールアドレス

このフィールドはユーザーの電子メールアドレスを取得します。

社員番号

このフィールドはユーザーの社員番号を取得します。

電話番号

このフィールドはユーザーの電話番号を取得します。

ホームアドレス

このフィールドはユーザーのホームアドレスを取得します。

ユーザー状態

このオプションは、Identity Server による認証をユーザーに許可するかどうかを指定します。有効なユーザーだけが Identity Server を使用して認証を受けることができます。デフォルト値は有効です。プルダウンメニューから次のどちらかを選択することができます。

アカウント有効期限

この属性が存在する場合、指定されたアカウント有効期限が現在の日付以前であれば、認証サービスはログインを無効にします。この属性の形式は次のとおりです。

ユーザー認証設定

この属性は、ユーザーの認証方法を設定します。デフォルトの認証方法は LDAP です。1 つまたは複数の認証方法を、「編集」リンクをクリックすることによって選択できます。複数の認証方法を選択した場合、選択した方法すべてに対してユーザーは認証に成功する必要があります。

ユーザーエイリアスリスト

このフィールドは、ユーザーに適用される可能性のあるエイリアスを定義します。この属性に設定されたエイリアスを使用するために、iplanet-am-user-alias-list 属性を LDAP サービスのユーザーエントリ検索属性フィールドに追加して、LDAPサービスを修正する必要があります。

設定ロケール

このフィールドは、ユーザーのロケールを指定します。デフォルト値は en_US です。表 19-1 のすべての値を使用できます。

プルダウンメニューで次の属性のどれかを選択できます。

成功 URL

この属性は、認証が成功した場合にユーザーをリダイレクトする URL を指定します。

失敗 URL

この属性は、認証が失敗した場合にユーザーをリダイレクトする URL を指定します。


ユーザー ID の一意性

Identity Server アプリケーション内で uid の一意性を実現するには、Directory Server で利用可能なプラグインを次のように設定する必要があります。

nsManagedDomain オブジェクトクラスは、uid の一意性を必要とする組織にマークを付けるために使用することをお勧めします。プラグインは、デフォルトでは有効ではありません。

組織ごとに uid の一意性を設定するには、プラグインエントリに各組織の DN を追加するか、またはマーカーオブジェクトクラスオプションを使用して nsManagedDomain を最上位レベルの組織エントリのそれぞれに追加します。



前へ      目次      索引      次へ     


Copyright 2003 Sun Microsystems, Inc. All rights reserved.