Sun ONE Calendar Server 6.0 リリースノート |
Sun ONE Calendar Server 6.0 リリースノート
バージョン 6.0
Part No. 817-4615-10
2003 年 12 月 9 日
重要 : Sun ONE Calendar Server 6.0 のインストール完了後、「Calendar Server 6.0 の必須パッチ」で説明しているパッチの 1 つを追加する必要があります。
このリリースノートには、Sun ONE Calendar Server 6.0 のリリース時点で利用可能な次のような重要な情報が記載されています。
このリリースノートの最新版は、次のマニュアルの Web サイトで参照できます。
http://docs.sun.com/prod/sunone?l=ja
Calendar Server をインストールして設定する前にこのリリースノートをお読みください。また、この Web サイトを定期的にチェックして、最新のマニュアルを確認してください。
SunTM ONE Calendar Server の以前の名称は iPlanetTM Calendar Server でした。
改訂履歴
表 1 改訂履歴
日付
変更内容の説明
2003 年 12 月 9 日
既知の問題点にバグ 4963237、4961879、および 4961879 を追加
2003 年 12 月 8 日
リリースノート初版
Calendar Server 6.0 の必須パッチSun JavaTM Enterprise System インストーラを使用して Calendar Server 6.0 をインストールした後、patchadd コマンドを使用して、使用しているプラットフォームに合わせて次のパッチのいずれかを適用する必要があります。
どちらのパッチも SunSolve Patch Support Portal からダウンロードできます。
http://sunsolve.sun.com/pub-cgi/show.pl?target=patchpage
修正された問題のリストを含むこれらのパッチの詳細については、各パッチの README ファイルを参照してください。このファイルは SunSolve Patch Support Portal から入手できます。
複数のフロントエンドサーバーとバックエンドサーバー
使用しているサイトで複数のフロントエンドサーバーとバックエンドサーバー上に Calendar Server が設定されている場合は、すべてのフロントエンドサーバーおよびバックエンドサーバーにパッチを適用してください。
高可用性 (HA) 設定
使用しているサイトで高可用性 (HA) を実現するように Calendar Server 6.0 が設定されている場合は、Calendar Server が稼働している一次ノードのみにパッチを適用し、二次ノードには適用しないでください。
Calendar Server バージョン 6.0 についてCalendar Server は、企業やサービスプロバイダのカレンダーおよびスケジュールの管理を集中化するためのスケーラブルな Web ベースのソリューションです。Calendar Server は、イベントと仕事の両方に対応する個人用カレンダーとグループカレンダー、および会議室や備品などのリソース用のカレンダーをサポートしています。新機能の一覧については、次のセクション「Calendar Server バージョン 6.0 の新機能」を参照してください。
Calendar Server バージョン 6.0 の新機能Calendar Server 6.0 には、次の変更と新しい機能が含まれています。
インストールおよび設定の変更
SolarisTM オペレーティングシステムでの Sun ONE Calendar Server 6.0 のインストールおよび設定は、前のリリースの Calendar Server から以下のように変更されています。
- Calendar Server 6.0 のインストールには、Java Enterprise System インストーラを使用します。これは、その他の Sun コンポーネント製品のインストールにも使用されます。
- Calendar Server 6.0 のインストール後は、Calendar Server 設定プログラムを実行して、Calendar Server 管理者やデフォルトのディレクトリなどの設定オプションを選択します。
- また、Calendar Server 6.0 には新しいインストールディレクトリ構造が備わっているので、特定の場所を参照するスクリプトやアプリケーションを変更する必要がある場合があります。
管理 (仮想) ドメインのサポート
Calendar Server 6.0 のインストールは、多数の管理 (仮想) ドメインとして設定することができます。これは、Sun ONE Messaging Server の既存の管理ドメインのサポートに似ています。各管理ドメインは Calendar Server の同一のインスタンスを共有するため、異なるドメインが 1 台のサーバー上に共存することができます。ユーザーは、それぞれのドメインにログインします。許可されている場合は、他のドメイン内のユーザーを検索し、それらのユーザーとカレンダーイベントをスケジュールすることができます。
新しい csdomain ユーティリティによって、管理 (仮想) ドメインの LDAP ディレクトリの Calendar Server 属性が管理されます。これらの属性は、icsCalendarDomain オブジェクトクラスに属しています。新しい csdomain ユーティリティでは、次のことができます。
csuser、csattribute、および csresource ユーティリティは、管理 (仮想) ドメインの名前を指定する -d ドメインオプションをサポートしています。-d が指定されていない場合、ユーティリティは ics.conf ファイルの service.defaultdomain パラメータのドメインを使用します。
使用しているサイトが管理ドメインに対応するように設定されている場合は、すべての WCAP コマンドで各カレンダー ID (calid) およびユーザー ID にドメイン名を付けて完全指定する必要があります。たとえば、次のように入力します。jsmith@sesta.com
管理ドメインの詳細については、『Sun ONE Calendar Server 6.0 管理者ガイド』を参照してください。
Sun ONE Identity Server を使用したシングルサインオン (SSO)
Calendar Server および Sun ONE Messaging Server (Messaging Server) を含む Sun ONE コミュニケーションサーバーは、SunTM ONE Identity Server 6.1 を使用して SSO を実装することができます。詳細については、『Sun ONE Calendar Server 6.0 管理者ガイド』を参照してください。
高可用性 (HA) 設定
Solaris システム (SPARC プラットフォームのみ) では、システム管理者は Sun Cluster を使用して高可用性 (HA) を実現するように Calendar Server 6.0 を設定することができます。HAStorage と HAStoragePlus の両方のストレージタイプがサポートされています。詳細については、『Sun ONE Calendar Server 6.0 管理者ガイド』を参照してください。
SSL (Secure Sockets Layer) のサポート
Calendar Server 6.0 では、カレンダークライアントのエンドユーザーと Calendar Server との間でデータを暗号化するために、SSL (Secure Sockets Layer) プロトコルをサポートしています。システム管理者は、Calendar Server ログインだけを暗号化するか、カレンダーセッション全体を暗号化するかを Calendar Server で設定することができます。詳細については、『Sun ONE Calendar Server 6.0 管理者ガイド』を参照してください。
複数の CPU にまたがるプロセスのロードバランス
デフォルトでは、Calendar Server 6.0 は、HTTP サービス (cshttpd プロセス) と分散データベースサービス (csdwpd プロセス) を 1 台のサーバーの複数の CPU に分散します。詳細については、『Sun ONE Calendar Server 6.0 管理者ガイド』を参照してください。
DWP 接続を使用したフロントエンドサーバーとバックエンドサーバー間の認証
Calendar Server 6.0 は、DWP 接続を使用するフロンドエンドサーバーとバックエンドサーバー間の認証を提供します。この認証を設定するには、フロンドエンドサーバーとバックエンドサーバーの両方で ics.conf ファイルのパラメータを設定する必要があります。パラメータなど、設定する必要のある情報については、『Sun ONE Calendar Server 6.0 管理者ガイド』を参照してください。
カレンダーデータベースの拡張機能
新しいデータベースバージョン
Calendar Server 6.0 では、バークレー DB バージョン 3.2.9 を使用します。バークレー DB バージョン 2.6 を使用する以前のバージョンの Calendar Server の場合は、カレンダーデータベースをバージョン 3.2.9 にアップグレードする必要があります。詳細については、『Sun ONE Calendar Server 6.0 インストールガイド (Solaris 版)』を参照してください。
Delete Log データベース
Calendar Server 6.0 には、削除されたイベントや仕事を格納するための Delete Log データベース (ics50deletelog.db) が組み込まれています。新しい cspurge ユーティリティを使用すると、Delete Log データベース内のエントリを手動で破棄することができます。詳細については、『Sun ONE Calendar Server 6.0 管理者ガイド』を参照してください。
Web カレンダーアクセスプロトコル (WCAP) の変更
注
使用しているサイトが管理ドメインに対応するように設定されている場合は、すべての WCAP コマンドで各カレンダー ID (calid) およびユーザー ID にドメイン名を付けて完全指定する必要があります。
たとえば、次のように入力します。jsmith@sesta.com
WCAP コマンドに対するその他の変更および追加は、次のとおりです。
この新しい定期的な予定の設定モデルのコンポーネントの変更に store コマンドを使用する場合は、mod パラメータに THIS_AND_FUTURE または THIS_AND_PRIOR の値を使用しないでください。rchange=1 を指定した場合、または rchange=1 が暗黙的に決定される場合、これらの 2 つの値はどちらにしても THIS_ALL に割り当てられます。
たとえば、インスタンスの dtstart を変更し、mod 値が THIS_AND_FUTURE の場合、新しい dtstart と既存の定期的な予定の設定ルールを使用して、一連の繰り返しがそのインスタンスから再作成されます (新しい rrules も指定されている場合を除く)。このため、選択したインスタンスの前のインスタンスは失われます。
- 繰り返しコンポーネントの場合
- コンポーネントが見つからない場合、コマンドがエラーコードを返します (エラー配列は返さなくなりました)。
- freebusy 計算に新しい transparent コンポーネントパラメータが組み込まれました。このパラメータは、storevents コマンドを使用してイベントを作成または変更するときに指定できます。
- fetch コマンド
- fetchcomponents_by_range コマンドで、ATTENDEE および ORGANIZER プロパティの cal-address 部に calid またはメールアドレスのいずれかを返すように指定できます。
- 新しい fetchdeleted_components コマンドが追加され、コンポーネントを Delete Log データベース (deletelog.db) から検索できるようになりました。このコマンドは recurring パラメータもとるため、これにより個々のインスタンスまたはマスターエントリに例外を加えたもののいずれかが返されます。
- get_freebusy コマンドは、次の新しいパラメータをサポートします。これらのパラメータで、日付の範囲を指定し、今日を基準とした検索対象期間を設定できます。
- store コマンド
- Javascript のサポートは削除されました。
ENS (イベント通知サービス) の追加
ENS メッセージは、カレンダー更新通知とアラーム通知のどちらの場合にも送信することができます。Calendar Server 6.0 には、3 つの新しいアラーム通知と 1 つの新しいアラーム通知パラメータが組み込まれています。これらの追加内容の詳細については、『Sun ONE Messaging and Collaboration Event Notification Service Manual』を参照してください。
アラーム通知
3 つの新しいアラーム通知が追加されています。
アラーム通知パラメータ
すべてのアラーム通知に対して、URI パラメータが追加されています。
ENS enpd プロセスの新しいデフォルトのポート番号
Calendar Server と Messaging Sever には、異なるバージョンの ENS (イベント通知サービス) プロセスである enpd が必要です。以前のリリースでは、Calendar Server と Messaging Sever はどちらもデフォルトの ENS ポート番号として 7997 を使用していました。このため、それらの製品が同一のサーバー上で稼働すると問題が生じました。
同一のサーバー上で 2 つの異なる enpd バージョンを稼働できるようにするには、Calendar Server と Messaging Sever が異なるデフォルトの enpd ポート番号を使用する必要があります。したがって、現在では、Calendar Server のデフォルトの ENS ポート番号は次のように 57997 に設定されています。
service.ens.port="57997"
Calendar Server と Messaging Sever を同一のサーバー上で稼働した際に問題が生じる場合は、Calendar Server の service.ens.port パラメータをチェックし、必要に応じて新しい値に設定してください。
新しいバージョンの LDAP スキーマ
Calendar Server 6.0 は、Sun ONE スキーマ、v.2 ネイティブまたは互換モードおよび Sun ONE LDAP スキーマ、v.1 をサポートします。したがって、いくつかの新しい LDAP スキーマオブジェクトクラスと属性が追加されています。詳細については、『Sun ONE Messaging and Collaboration 6.0 Schema Reference Manual』を参照してください。
自動作成パラメータ
カレンダーユーザーの自動作成は、ics.conf ファイルの新しい local.autoprovision パラメータを使用して設定できます。
デフォルトは「no」です。自動作成を可能にするには、このパラメータが ics.conf ファイルに存在し、「yes」に設定されている必要があります。パラメータが「no」に設定されている場合でも、匿名のカレンダーは常に作成されます。
管理 (仮想) ドメインモードでは、Calendar Server はドメインもチェックしてカレンダーが使用可能になっているかどうかを確認します。ドメインに LDAP icsCalendarDomain オブジェクトクラスがある場合、ドメインのカレンダーは使用可能になっています。ドメインにこのオブジェクトクラスがない場合は、local.autoprovision の値とは関係なく、カレンダーユーザーの自動作成はできません。
LDAP データキャッシュ
LDAP データキャッシュは、コミットしたデータが使用可能になるまで遅延が生じるように LDAP ディレクトリサーバーが設定されている場合でも、LDAP データをコミット後すぐに使用できるようにします。使用しているサイトで、コミットした LDAP データが使用可能になるまで遅延が生じるマスター/スレーブ LDAP 設定を使用している場合は、LDAP データキャッシュによってクライアントが正確な LDAP データを保持するようにできます。詳細については、『Sun ONE Calendar Server 6.0 管理者ガイド』を参照してください。
Calendar Server ユーザーの必須 LDAP メール属性
Calendar Server 6.0 (以降) では、ユーザーは、ユーザーカレンダーとリソースカレンダーの両方の LDAP メール属性を持つ必要があります。各リソースカレンダーには、実際にはメールアドレスを使用しない場合でも、メールアドレスが必要です。
特に、Calendar Server の csresource または csuser ユーティリティ、または ldapmodify などのディレクトリサーバーユーティリティを使用して LDAP メール属性を追加することが必要になることがあります。
詳細については、『Sun ONE Calendar Server 6.0 管理者ガイド』を参照してください。
新しいコマンド行インターフェース (CLI) ユーティリティ
Calendar Server には、次の新しい CLI ユーティリティが含まれています。
- csclean ユーティリティは、ステータス属性 (inetUserStatus) に Sun ONE Identity Server の commadmin CLI ユーティリティによって削除されたというマークが付いている Calendar Server ユーザーの、ユーザーカレンダーおよびリソースカレンダーを削除します。
- csdomain ユーティリティによって、管理 (仮想) ドメインの LDAP ディレクトリの Calendar Server 属性が管理されます。
- csmonitor ユーティリティは次の機能を実行します。
- cspurge ユーティリティを使用すると、Delete Log データベース (ics50deletelog.db) 内のエントリを手動で破棄することができます。
- csstored.pl ユーティリティは、カレンダーデータベースとログファイルに対してオンラインまたはホットアーカイブ操作を実行する Perl スクリプトです。
詳細については、『Sun ONE Calendar Server 6.0 管理者ガイド』を参照してください。
クライアントユーザーインタフェース (UI) 機能
「空き / 予定あり」チェックボックス
新しいイベントの作成時に新しくチェックボックスの利用が可能になりました。イベントの作成時に「空き / 予定あり」チェックボックスをオンにすると、そのカレンダーの読み込み権または空き時間アクセス権を持っている他のユーザーがこのイベントの予定時間を確認できます。
出席依頼リストの変更
新しいイベントを作成したときに、そのイベントの開催者が自動的に出席依頼リストに含まれることはなくなりました。しかし、イベントは開催者のカレンダーに表示されます。
再表示オプション
「browser.cache.enable」オプションによって Calendar Express のエンドユーザーのパフォーマンスが向上します。このオプションを使用すると、Calendar Server データベースの更新情報を要求せずに、ブラウザキャッシュ内のカレンダーデータを使用して表示を更新することができます。サイト (ics.conf ファイル内) に「browser.cache.enable」オプションが設定されている場合、Calendar Express では「表示」タブのすべてのカレンダー表示にこのオプションを使って表示します。
クライアントブラウザの XSL レンダリング
Calendar Server 6.0 では、XSLT 処理をエンドユーザーのブラウザにダウンロードして、クライアント側のレンダリングを実行します。このため、Calendar Server が実行する必要のある処理は減少します。現在のリリースでは、この機能は Internet Explorer 6.0 以降にだけ適用されます。
繰り返しイベント用の新しい定期的な予定の設定モデル
Calendar Server では、繰り返しイベント用の新しいモデルを使用するようになりました。Calendar Express ユーザーインタフェース (UI) の変更点は次のとおりです。
- イベントの作成
- 「週ごと」、「月ごと」、「年ごと」イベントで「繰り返しパターン」が「開始日」に一致しない場合、Calendar Server では「繰り返しパターン」を使用して最初の回のイベントを作成します。たとえば、「繰り返しパターン」を「週ごと」繰り返す日「水」に指定し、「開始日」が月曜日と表示される場合、Calendar Server では、月曜日ではなく水曜日に最初の回のイベントを作成します。
- 同じ日に 1 つの繰り返しイベントのインスタンスを 2 つ指定することはできません。また、繰り返しイベントのあるインスタンスが同じイベントの別のインスタンスをスキップすることはできません。
- イベントの開催者は、自分自身を出席者リストに明示的に追加する必要があります。
- あらかじめ返信済みの場合でも、出席依頼に対して「後で確認します」と返信することができます。
- 繰り返しイベントの日付の変更
- 日ごとのイベントの繰り返しパターン
- 週ごとのイベントの繰り返しパターン
Calendar Server 6.0 の修正済みの問題
表 2 は、Calendar Server 6.0 リリースで修正された最も重要な問題の一覧です。
Calendar Server 6.0 のハードウェアおよびソフトウェア要件と推奨事項ここでは、Calendar Server のこのリリースに必要な、または推奨されるハードウェアとソフトウェアについて説明します。
ハードウェア要件と推奨事項
ソフトウェア要件と推奨事項
サポートされるソフトウェアプラットフォーム
サポートされるソフトウェアプラットフォーム用の必須パッチ
注
Sun JavaTM Enterprise System Installer を使用して Calendar Server 6.0 をインストールした後、patchadd コマンドで、使用しているプラットフォームに合わせて次のパッチのいずれかを追加する必要があります。
どちらのパッチも SunSolve Patch Support Portal からダウンロードできます。
次の表は、SPARC および x86 プラットフォーム上の Solaris 8 オペレーティングシステムに必須または推奨されるパッチの一覧を示したものです。
Solaris 9 オペレーティングシステムの場合、Calendar Server 6.0 にパッチは必要ありません。
各パッチ ID のダッシュに続く改訂番号は、最低限必要な改訂番号を示しています。
この番号以降のパッチであれば問題ありません。Calendar Server の必須パッチはすべて、インストールプロセス中に自動的にインストールされます。推奨パッチはすべて、下記の Web サイトからダウンロードできます。
サポートされるディレクトリサーバー
Calendar Server 6.0 は、次のディレクトリサーバーをサポートしています。
クライアントコンポーネント用の推奨ブラウザ
Sun ONE Calendar Express 6.0 には、JavaScript 対応のブラウザが必要です。最適なパフォーマンスを得るには、次のブラウザが推奨されます。
表 5 Calendar Server 6.0 用に推奨されるブラウザのバージョン
ブラウザ
Solaris システム
Windows
Macintosh
Netscape Communicator
7.0
7.0
Microsoft Internet Explorer
5.5 または 6.0
6.0
Mozilla
1.2 または 1.4
1.2 または 1.4
新しい情報この節では、主要な製品マニュアルに記載されていない、最新情報について記載します。内容は次のとおりです。
インストールに関する注意事項
ここには、Calendar Server 6.0 をインストールする前に理解しておく必要のある情報が記載されています。内容は次のとおりです。
警告
Calendar Server は NFS (Network File System) のマウント済みパーティションをサポートしていません。NFS のマウント済みパーティションには、実行可能ファイル、データベース、設定ファイル、データファイル、一時ファイル、ログファイルなど、Calendar Server のどの部分もインストールまたは作成しないでください。
必要な権限
Solaris システム上で Sun JavaTM Enterprise System インストーラまたは Calendar Server 6.0 設定プログラムを実行するには、スーパーユーザー (root) としてログインするか、スーパーユーザーになる必要があります。
Java Enterprise System インストーラ
Solaris システムでは、Sun JavaTM Enterprise System インストーラを使用して Calendar Server 6.0 をインストールします。Java Enterprise System インストーラは、Calendar Server 6.0 などの Sun コンポーネント製品パッケージ、および各種製品が使用する共有コンポーネントをインストールします。
Java Enterprise System インストーラは、Calendar Server SUNWics5 および SUNWica5 パッケージ (およびローカライズパッケージ) を /opt/SUNWics5 ディレクトリにインストールします。Java Enterprise System インストーラについては、『Sun JavaTM Enterprise System インストールガイド』を参照してください。
Calendar Server 設定プログラム
Java Enterprise System インストーラを使用して Sun ONE Calendar Server をインストールした後、Calendar Server を次のように設定する必要があります。
comm_dssetup.pl を実行して、LDAP スキーマを更新します。Calendar Server には、LDAP スキーマの更新が必要な場合の警告プロンプトはなく、設定ログにエラーメッセージは表示されません (4935521)。
詳細については、『Sun ONE Calendar Server 6.0 インストールガイド (Solaris 版)』を参照してください。
新しいインストールディレクトリ構造
Calendar Server 6.0 は、図 1 に示す新しいインストールディレクトリ構造を持っています。
図 1 Calendar Server 6.0 の新しいインストールディレクトリ構造
/opt/SUNWics5/cal/
bin/ --> /opt/SUNWics5/cal/lib/
classes/
config/ --> /etc/opt/SUNWics5/config/
csapi/
java/
lib/
sbin/
tools/
uicust/
uninst/
Java Enterprise System リリース 1 の場合、Calendar Server 6.0 は表 6 に示されているリンクを提供します。
警告
表 6 に示すリンクは、将来のリリースでは使用できません。表 7 に示す新しい場所を使用するには、スクリプト、アプリケーション、または他のディレクトリ参照やファイル参照を変更する必要があります。
Solaris パッケージ
Java Enterprise System インストーラは、一連の Solaris パッケージ (表 8 を参照) をインストールまたはアップグレードします。これらは、使用しているサイトの要件に合わせて後から設定できます。
同じバージョンの特定のパッケージが既にサーバーにインストールされている場合、インストールプログラムは、そのパッケージを再度インストールすることはせず、パッケージが既に存在していることを通知します。サーバーに以前のバージョンのパッケージが存在する場合、インストーラプログラムは新しいバージョンのパッケージをインストールするかどうかを確認するメッセージを表示します。
データベースバージョン
Calendar Server 6.0 では、Berkeley DB バージョン 3.2.9 を使用します。Berkeley DB バージョン 2.6 を使用する以前のバージョンの Calendar Server の場合は、cs5migrate ユーティリティを使用してカレンダーデータベースをバージョン 3.2.9 にアップグレードする必要があります。
Calendar Server 5.x から 6.0 へのアップグレードプロセス
使用しているサイトに Calendar Server 5.x がインストールされている場合、特に 5.x リリースをカスタマイズした場合には、特定の手順に従って 6.0 リリースにアップグレードする必要があります。詳細については、『Sun ONE Calendar Server 6.0 インストールガイド (Solaris 版)』を参照してください。
5.x から 6.0 にアップグレードに関してサポートが必要な場合には、ご購入先のテクニカルサポートまたは顧客サービス担当者にご連絡ください。
Calendar Server 6.0 の移行ユーティリティ
Calendar Server6.0 リリースでは、更新されたバージョンの移行ユーティリティを使用できます。カレンダーデータを Sun ONE Calendar Server に移行するために使用できる移行ユーティリティは次のとおりです。
cs5migrate
cs5migrate ユーティリティ
csmig
csmig ユーティリティは、Calendar Server 6.0 リリース以前に作成されたカレンダーデータベースを、LDAP カレンダー検索データベース (CLD) プラグインをサポートする新しいデータベースに移行します。
csvdmig
csvdmig ユーティリティは、サイトが管理 (仮想) ドメインを使用できるように、カレンダーデータベースと LDAP ディレクトリサーバーデータを変更します。
ics2migrate
ics2migrate ユーティリティは、Calendar Server 2.x データと LDAP ユーザープレファレンスを Calendar Server 6.0 に移行します。
ncs4migrate
ncs4migrate ユーティリティは、Netscape Calendar Server 4.x カレンダーデータを Calendar Server 6.0 に移行します。
Netscape Calendar Server 4.x カレンダーデータを移行する場合は、ご購入先のテクニカルサポートまたは顧客サービスの担当者に問い合わせて最新バージョンを入手してください。
csrename
csrename ユーティリティは、カレンダーデータベースと LDAP ディレクトリサーバー内のカレンダーユーザーに名前を付けます (プレフィックス「ics」が付いた Calendar Server 属性)。
ディレクトリサーバーのパフォーマンス
LDAP ディレクトリサーバーのパフォーマンスを向上させたい場合、特に LDAP ディレクトリのカレンダー検索を使用している場合は、次の点を考慮してください。
LDAP ディレクトリサーバー属性のインデックス作成
Calendar Server が LDAP ディレクトリサーバーにアクセスするときのパフォーマンスを向上させるには、LDAP 設定ファイルの次の属性にインデックスを追加します。
LDAP ディレクトリサーバーのカレンダー検索は、ics.conf ファイルの次のパラメータによって有効になります。
service.calendarsearch.ldap = "yes" (デフォルト)
LDAP ディレクトリサーバーのカレンダー検索のパフォーマンスを向上させることができるかどうかを判別するには、次の LDAP コマンドを実行してみます。
ldapsearch -b "base"
"(&(icscalendarowned=*user*)(objectclass=icsCalendarUser))"base は、Calendar Server のユーザーとリソースのデータが格納されているディレクトリサーバーの LDAP ベース DN です。user は、エンドユーザーが「予約購読」>「カレンダーの検索」ダイアログで入力できる値です。
60,000 エントリを使ったテストでは、icsCalendarOwned のインデックスを作成しない場合、前述した検索に要した時間は 50 〜 55 秒でした。インデックスを作成した後に検索に要した時間は、約 1 〜 2 秒でした。
ディレクトリサーバーでインデックスを追加する方法の詳細については、次の Web サイトで『iPlanet Directory Server 構成、コマンド、およびファイルのリファレンス』を参照してください。
http://docs.sun.com/coll/S1_ipDirectoryServer_51_ja?l=ja
サイズ制限およびルックスルー制限パラメータのチェックと設定
ルックスルー制限 (nsslapd-lookthroughlimit) パラメータとサイズ制限 (nsslapd-sizelimit) パラメータが適切な値に設定されているかどうかを判別するには、次のコマンドを実行してみます。
ldapsearch -b "base"
"(&(icscalendarowned=*user*)(objectclass=icsCalendarUser))"base は、Calendar Server のユーザーとリソースのデータが格納されているディレクトリサーバーの LDAP ベース DN です。user は、エンドユーザーが「予約購読」>「カレンダーの検索」ダイアログで入力できる値です。
LDAP サーバーがエラーを返す場合は、nsslapd-sizelimit または nsslapd-lookthroughlimit パラメータの大きさが十分でない可能性があります。次のガイドラインに従って、これらのパラメータを設定してください。
- slapd.conf ファイルまたは同等のファイルの nsslapd-sizelimit パラメータの値は、必要な結果をすべて返すのに十分な大きさにする必要があります。大きさが十分でない場合、切り捨てが実行され、結果が表示されないことがあります。
- slapd.ldbm.conf ファイルまたは同等のファイルの nsslapd-lookthroughlimit パラメータの値は、LDAP ディレクトリ内のすべてのユーザーとリソースの検索を完了するのに十分な大きさにする必要があります。可能な場合は、nsslapd-lookthroughlimit を -1 に設定します。そうすると、検索に制限がなくなります。
Calendar Server 6.0 のマニュアル
Calender Server 6.0 には、次のマニュアルが付属しています。マニュアルの Part No. がある場合、カッコ内に示されています。
- Sun ONE Calendar Express 6.0 オンラインヘルプ
- Sun ONE Calendar Server 6.0 『リリースノート』 (817-4615-10)
- Sun ONE 『Calendar Server 6.0 インストールガイド (Solaris 版)』 (817-4331-10)
- Sun ONE 『Calendar Server 6.0 管理者ガイド』 (817-4707-10)
- Sun ONE 『Calendar Server 6.0 Programmer's Guide 6.0』 (816-6711-10)
- 『Sun ONE Messaging and Collaboration User Management Utility 1.0 Installation and Reference Guide』(817-4216-10)
- 『Sun ONE Messaging and Collaboration 6.0 Schema Reference Manual』(816-6710-10)
- 『Sun ONE Messaging and Collaboration 6.0 Event Notification Service Manual』(816-6712-10)
Calendar Express ソフトウェアでは、Sun ONE Calendar Express 6.0 オンラインヘルプを利用できます。その他の Calendar Server 6.0 マニュアルは、次の Web サイトから入手できます。
http://docs.sun.com/prod/sunone?l=ja
既知の問題点ここでは、Calendar Server 6.0 のリリース時点で知られている重要な問題の一覧を示します。内容は次のとおりです。
管理ドメインを設定する前にユーザーを作成すると、イベントを作成できない (4963237)
サイトを管理ドメインに対応するように設定する前に作成したユーザーは、それ以降イベントや仕事を作成できません。Calendar Server により、ユーザーには操作を実行するのに必要なアクセス権限がないというエラーが返されます。
回避策
管理ドメインを使用するサイトの場合は、次の手順に従ってください。
- csvdmig ユーティリティを実行して、管理ドメインを使用するインストールを行います。csvdmig の実行の詳細については、『Sun ONE Calendar Server 6.0 インストールガイド (Solaris 版)』の第 3 章「Calendar Server データの移行」を参照してください。
- ics.conf ファイルに管理ドメインパラメータを設定します。たとえば、service.virtualdomain.support は「yes」に設定する必要があります。
設定する必要があるすべてのパラメータについては、『Sun ONE Calendar Server 6.0 管理者ガイド』の第 8 章「管理ドメインの使用」を参照してください。
- 使用している LDAP スキーマのバージョン、つまり、Sun ONE LDAP スキーマ、v.2 (互換モードまたはネイティブモード) または Sun ONE LDAP スキーマ、v.1 に合わせて、ディレクトリサーバーの編成を設定します。
『Sun ONE Calendar Server 6.0 管理者ガイド』の第 8 章「管理ドメインの使用」に、これらのスキーマ編成の説明が記載されています。
- ドメインごとに、icsCalendarDomain オブジェクトクラスをディレクトリサーバー内のディレクトリエントリに追加し、icsStatus を「アクティブ」に設定して、domainAccess をアクセス制御に使用する ACL に設定します。
- Sun ONE Identity Server の commadmin CLI ユーティリティ、または Calendar Server の csdomain ユーティリティと csuser ユーティリティを使用して、新しいドメインとユーザーを作成します。
csdomain add または modify の LDAP 属性がエラーを返す (4964855)
Calendar Server の csdomain および Sun ONE Identity Server の commadmin CLI ユーティリティは、LDAP 属性を追加または変更しようとするとエラーを返します。
回避策
LDAP 属性を追加または変更するには、LDIF ファイルで Directory Server の ldapmodify コマンドを使用します。
csdomain がドメインの削除に失敗する (4961879)
Calendar Server の csdomain ユーティリティは、ドメインの削除に失敗します。
回避策
ドメインを削除するには、Sun ONE Identity Server の commadmin CLI ユーティリティ、または Directory Server の ldapmodify コマンドのいずれかを使用します。
icsCalendarDomain オブジェクトクラスがデフォルトドメインに追加されない (4963221)
Calendar Server 設定プログラム (csconfigurator.sh) は、icsCalendarDomain オブジェクトクラスをデフォルトドメインに追加しません。この問題は、使用しているサイトが管理 (仮想) ドメインに対応するように設定されている場合に発生します。
回避策
使用しているサイトが管理ドメインに対応するように設定されている場合は、次のようにデフォルトドメインの必須の icsCalendarDomain オブジェクトクラスを追加します。
- Sun ONE LDAP スキーマ、v.1 を使用している場合は、Sun ONE Directory Server の ldapmodify コマンドを使用してオブジェクトクラスを追加します。たとえば、次のように入力します。
# ldapmodify -h directory.siroe.com -p 389 -D "cn=Directory Manager" -w bind-DN-password -f defaultDomain.calendar.modify.ldif
directory.siroe.com は、ディレクトリサーバーのホスト名です。
defaultDomain.calendar.modify.ldif ファイルは次のとおりです。
dn: o=default-domain, root-suffix
changetype: modify
add: objectclass
objectclass: icsCalendarDomaindn には、デフォルトのドメインノードを指定します。
GNOME 2.0 デスクトップ上でウィンドウのサイズを変更した後、データがなくなったりボタンが適切に機能しなくなる (4957503)
Solaris 8 サーバー上の GNOME 2.0 デスクトップで Netscape Communicator 4.79 を使用している場合、グループの作成、名前の検索や入力、またはウィンドウのサイズの変更を行おうとすると、一部のボタン (「取消し」や「適用」など) が適切に機能しなくなり、入力したデータが失われます。
この問題は、CDE デスクトップでは発生しません。
Calendar Server 5.x から 6.0 への移行で、古い繰り返しイベントのマスターフィールドの追加に失敗する (4951065 および 4948511)
Solaris 8 システムの場合のみ、Calendar Server 移行ツールを実行する必要があります。この移行ツールは、現在のところ Solaris 9 システムでは機能しません。
繰り返しイベントをマスターデータベースエントリなしで 5.x から移行した場合に、Calendar Server 6.0 では繰り返しイベントをエクスポートできない (4948519)
Calendar Server 5.x から Calendar Server 6.0 に移行した繰り返しイベントは、マスターデータベースエントリなしで移行した場合、ファイルにエクスポートすることはできません。繰り返しデータはエクスポート中に失われます。
Calendar Server 設定がスキーマ 1 設定に dc ツリーを設定しない (4947880)
スキーマ I の仮想ドメインの設定は、Messaging Server がインストールされていない Calendar Server ではサポートされていません。ネイティブモードのスキーマ 2 で Calendar Server をインストールすれば、この問題は発生しません。このため、スキーマ II を仮想ドメイン用にすることをお勧めします。
Calendar Server を初めてインストールするときに、スキーマ 1 設定を指定すると、プログラムがデフォルトドメインの検索に必要な dc ツリー上のノードを作成しません。Java Enterprise System インストールプログラムにより、デフォルトドメインと dc ツリーの comm_dssetup.pl サフィックスが作成されますが、単にデフォルトドメインのサポートなどの dc ツリーとして作成されるだけです。
回避策
Calendar Server をインストールする前に インストール先のホスト (仮想) ドメインを使用して、Messaging Server をインストールしてください。詳細については、『Sun ONE Calendar Server 6.0 管理者ガイド』の第 8 章「Messaging Server で作成したドメインの使用」を参照してください。Messaging Server をインストールしない場合は、Directory Server の ldapmodify ツールと ldif ファイルを使用して dc ツリー上に必要なノードを追加してください。dc ツリードメインノードの作成方法については、『iPlanetMessaging Server 5.2 プロビジョニングガイド』を参照してください。
Calendar Server サービスが Solaris 8 エンドユーザーインストールで起動しない (4947544)、およびCalendar Server に SUNWzlib が必要である (バグ ID なし)
Calendar Server では、SUNWzlib (/usr/lib/libz.so.1) に間接的に依存して IS SSO C SDK ライブラリをサポートしています。
回避策
Solaris 8 のインストールを開始して問題が発生した場合は、Calendar Server パッチ 116557-01 以降をインストールしてください。
繰り返しイベントの出席依頼メッセージが正しく送信されない (4945126)
外部ユーザーに繰り返しイベントの出席を依頼すると、Calendar Server により 2 つの要求が送信されます。
最初の要求により RDATES としてのすべてのインスタンスが表示され、2 番目の要求により 1 日の 1 つのイベントが表示されます。受信者が自分のカレンダーにイベントをインポートすると、最初の要求により一連の繰り返しイベントが作成され、2 番目の要求により、最初のインスタンスと重複する 1 つのインスタンスが作成されます。これにより、ユーザーが混乱することがあります。
Outlook モードのエクスポートボタンが機能しない (4944130)
Web ユーザーインタフェースに備えられている Outlook モードのエクスポートボタンは使用しないでください。エクスポートしたデータは、Outlook にはインポートできない場合があります。
ツールバーが正しく表示されない (4939219 および 4900115)
Calendar Server のツールバーアイコンのラベルが読めない場合は、ブラウザのテキストのサイズを調整してみてください。たとえば、次のようにします。
Internet Explorer の「中」の設定と Netscape 7/Mozilla の「100 〜 120%」の設定で、ほとんどのユーザーには十分なはずです。韓国語のユーザーの場合、ユーザーインタフェースの文字の一部がデフォルトでは判読しにくいため、文字を大きめにする必要がある場合があります。このためツールバーの一部が表示されなくなります。
(日本語の Netscape7 のみ)「取消し」行が正しく表示されない (4938658)
Outlook で作成した複数日に渡るイベントが Calendar Express で正しく表示されない (4930664)
Microsoft Outlook で作成した複数日に渡るイベントが、Calendar Express で正しく表示されません。たとえば、Outlook で、開始時刻が火曜日の 08:00:00 時、終了時刻が金曜日の 08:00:00 時のイベントを作成すると、Outlook 内では正しく表示されます。ところが、Calendar Express の月別ビューでは、期間が 72 時間の火曜日の 1 日イベントとして表示されます。このイベントは、Calendar Express の週別ビューでも正しく表示されません。
ics.conf の前に空白文字があると、設定の初期化時に致命的なエラーが発生する (4927112)
ics.conf の前には空白文字を使用しないでください。空白文字があると、設定を初期化すると致命的なエラーが発生します。
SUNWics5 を削除するとエラーメッセージが表示される (4927620)
Java Enterprise System アンインストーラを使用して、設定を行わずに Calendar Server パッケージを削除すると、次のエラーメッセージが Java Enterprise System アンインストールログに表示されます。
このメッセージは、無視しても構いません。
無効になっているカレンダーアカウントを、影響を受けるユーザーが再びアクティブにすることができる (4926864)
管理者がユーザーのカレンダーアカウントを無効にした後で、ユーザーが icsstatus を変更し、無効になっているアカウントを再びアクティブにすることができます。
回避策
無効になっているカレンダーアカウントをユーザーが再びアクティブにするのを防ぐには、管理者が次のように手動でアクセス制御情報 (ACI) をディレクトリサーバーに追加する必要があります。
- cn=Calendar Administrators,ou=Groups,o=acme.com グループを作成し、calmaster ユーザーをこのグループに追加します。
- o=acme.com 上に次の ACI を作成します。
(targetattr="icsstatus||userpassword||icsallowedserviceaccess||
icscalendar||icscalendarowned||icsdefaultset||icsdwphost||icsextended||
icsextendeduserprefs||icsfirstday||icsfreebusy||icsgeo||icspartition||
icspreferredhost||icsquota||icsset||icssubscribed||icstimezone")
(targetfilter=(objectClass=icscalendaruser))(version 3.0; acl "Calendar User self modification - product =ics6.0,class=admin,num=1,version=1" ; deny (write) userdn = "ldap:///self";)(targetattr="icsstatus||
userpassword||icsallowedserviceaccess||icscalendar||icscalendarowned||
icsdefaultset||icsdwphost||icsextended||icsextendeduserprefs||
icsfirstday||icsfreebusy||icsgeo||icspartition||icspreferredhost||
icsquota||icsset||icssubscribed||icstimezone")(targetfilter=(objectClass=
icscalendaruser))(version 3.0; acl "Calendar User administrator modification - product=ics6.0,class=admin,num=2,version=1"; allow (write) groupdn = "ldap:///cn=Calendar Administrators,ou=Groups,o=acme.com";)匿名のカレンダーがローカライズされていない (4924982)
csdomain add コマンドがドメインの Calendar Server 属性を追加しない (4920542 および 4922433)
csdomain add コマンドを使用して既存のドメインの Calendar Server 属性を追加すると、LDAP エラーが発生します。
回避策
ldapmodify ユーティリティを使用して、ドメインの Calendar Server 属性を追加します。ldapmodify については、『Sun ONE Directory Server Resource Kit Tools Reference』を参照してください。
比較ページを ko/ja ロケールで正しく印刷できない (4916961)
サーバーが言語タグを含む cn の解析をサポートしない (4899053)
cn 属性に言語タグが含まれているユーザーを検索すると、cshttpd が停止し、ユーザーはサービスを再起動して Web サーバーに再接続する必要があります。
calid が現在のリリースで 7 ビット以外の文字をサポートしていない (4898611)
Store WCAP コマンドが失敗し、エラー番号 10006 および 10003 が返される (4865723)
繰り返しイベントまたは仕事を変更すると、Zulu 時間文字列とともに RID が指定されていない場合、storeevents および storetodos WCAP コマンドは失敗し、エラー番号 10006 と 10003 が返されます。
タイムゾーンを変更するとログインが必要であることを示す警告メッセージが表示されない (4719346)
Calendar Server のタイムゾーンを変更したときは、変更を有効にするために、いったんログアウトしてから再度ログインする必要があります。再度ログインするまで、新しいイベントはすべて、元のタイムゾーンの時刻と日付で表示されます。
ログアウトやログインを指示するメッセージやポップアップウィンドウは表示されません。
FilesystemMountPoints の順序が正しくないと、HAStoragePlus リソース作成が失敗する (4640848)
FilesystemMountPoints 拡張プロパティで指定したファイルシステムのマウントポイントの順序が /etc/vfstab ファイルで指定した順序と同じでない場合、HAStoragePlus リソースの作成は失敗します。
回避策
/etc/vfstab 内のシーケンスと同じ順序で、FilesystemMountPoints 拡張プロパティにファイルシステムのマウントポイントを指定します。
たとえば、/etc/vfstab ファイルで、/a、/b、/c の順序でファイルシステムエントリが指定されている場合、FilesystemMountPoints のシーケンスは、「/a、/b、/c」、「/a、/b」、または「/a, /c」のいずれかになります。
接続が TCP_IOC_ABORT_CONN で異常終了し、システムログに記録される (4616287)
Solaris 8 U7 または Solaris 9 オペレーティングシステム上で Sun Cluster 3.1 を実行する HA 設定にフェールオーバーが発生し、アクティブな TCP 接続が TCP_IOC_ABORT_CONN ioctl で異常終了すると、次のようなメッセージがコンソールとシステムログに記録されます。
Jul 24 16:41:15 shemp ip:TCP_IOC_ABORT_CONN:local = 192.018.076.081:0,
remote = 000.000.000.000:0, start = -2, end = 6
Jul 24 16:41:15 shemp ip:TCP_IOC_ABORT_CONN:aborted 0 connection回避策
特にありません。これらのメッセージは通知のみを目的としているため、デバッグモード以外のモードで表示されることはありません。
Cluster.PMF.pmfd: procfs 制御ファイルを開く際のエラー (4490877)
HA サービスを起動したりノード間で HA サービスを切り替えると、コンソールと /var/adm/messages に、次のような問題のないエラーメッセージが表示されます。
Cluster.PMF.pmfd: Error opening procfs control file </proc/20700/ctl> for > tag <falcon,habanero_msg,4.svc>: No such file or directory
この Sun Cluster SC 3.0 U3 の解決策はありません。
ポップアップブロッカーを有効にすると、一部の Calendar Server ウィンドウが表示されない (バグ ID なし)
Calendar URL のポップアップブロッカーを無効にして、すべての Calendar Server ウィンドウが表示されるようにします。
注
Norton Inet Security AD_BLOCKER と Mozilla の組み込み POP_BLOCKER はどちらも、Calendar Server ウィンドウには影響を及ぼしません。
Sun ONE Messaging and Collaboration の ユーザー管理ユーティリティの既知の問題点 (バグ ID なし)
Sun ONE Messaging and Collaboration のユーザー管理ユーティリティの既知の問題については、『SunTM ONE Messaging Server 6.0 リリースノート』を参照してください。このリリースノートは、次のインターネットアドレスで入手できます。
http://docs.sun.com/prod/sunone?l=ja
ローカライズに関する既知の問題点 (バグ ID なし)
ローカライズに関する既知の問題については、『SunTM ONE Messaging Server 6.0 リリースノート』を参照してください。、このリリースノートは、次のインターネットアドレスで入手できます。
http://docs.sun.com/prod/sunone?l=ja
問題の報告とフィードバックの方法Sun ONE Calendar Server で問題が発生した場合は、次のいずれかの方法でご購入先のカスタマサポートに連絡してください。
http://sunsolve.sun.com/pub-cgi/show.pl?target=help/collections
このサイトには、ナレッジベース、オンラインサポートセンター、および ProductTracker へのリンクと、メンテナンスプログラムおよびサポート連絡番号へのリンクが掲載されています。
最善の問題解決のため、サポートに連絡する際は次の情報を提供してください。
問題の報告を支援するため、Sun では capture_environment.pl ツールを提供しています。これは、ics.conf ファイル、ログファイル、カレンダーデータベースファイル、プラットフォーム情報、コアファイル (使用可能な場合) など、現在の Calendar Server 環境を取り込むための Perl スクリプトです。これらのファイルは、Calendar Server の開発で問題のデバッグを行うのに役立ちます。
capture_environment.pl ツールを実行するには、次の手順に従います。
- 必要に応じて、カスタマサポートから capture_environment.pl ツールをダウンロードします。
- 必要に応じて、Perl をインストールしてパスに追加します (Perl をインストールできない場合は、capture_environment.pl ファイルにある手順を参照してください。このファイルには、使用している Calendar Server 環境のスナップショットを手動で作成する方法が記載されています)。
- root としてログインします (または root になります)。
- capture_environment.pl ツールを実行します。このツールは、ファイルをarchive_directory という名前のディレクトリにコピーします。UNIX システムでは、すべてのファイルが tar_file という名前の tar ファイルに格納されます。ただし、Windows 2000 システムでは、archive_directory 内のファイルを手動で Zip ファイルに追加する必要があります。
- tar_file または Zip ファイルをカスタマサポートに送信します。
コメントの送付先
Sun では、常にマニュアルの向上を心がけ、ユーザーの皆様のご意見、ご提案をお待ちしております。ご意見等は、電子メールにて Sun の次のアドレスにお送りください。
電子メールの「件名」にマニュアルの Part No. (817-4615-10) とマニュアルタイトル (Calendar Server 6.0 リリースノート) をご記入ください。
Sun が提供しているその他のリソース次のインターネットアドレスには、Sun ONE に関する役立つ情報が掲載されています。
- Sun ONE Calendar Server 6.0 のマニュアル
http://docs.sun.com/prod/sunone?l=ja- Sun ONE のマニュアル
http://docs.sun.com/prod/sunone?l=ja- Sun ONE サービス
http://www.sun.com/service/sunps/sunone- Sun ONE のソフトウェア製品とサービス
http://www.sun.com/software- Sun ONE のソフトウェアサポートサービス
http://sunsolve.sun.com/pub-cgi/show.pl?target=help/collections- Sun ONE のサポートおよびナレッジベース
http://www.sun.com/service/support/software- Sun のサポートおよびトレーニングサービス
http://www.sun.com/supportraining- Sun ONE のコンサルティングおよびサービス
http://www.sun.com/service/sunps/sunone- Sun ONE の開発者向け情報
http://sunonedev.sun.com- Sun の開発者向けサポートサービス
http://www.sun.com/developers/support- Sun ONE のソフトウェアトレーニング
http://www.sun.com/software/training- Sun のソフトウェアデータシート
http://wwws.sun.com/software
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Sun、Sun Microsystems、Sun ロゴ、Solaris、Java、および Java Coffee Cup ロゴは、米国その他の国における Sun Microsystems, Inc. の商標または商標登録です。Calendar Serverの使用には、付属のライセンス契約に記載されている条項が適用されます。