dbxenv コマンドを使用して dbx 環境変数を設定することにより、dbx セッションをカスタマイズすることができます。
(dbx) dbxenv variable |
すべての変数とその値を表示するには、次のように入力します。
(dbx) dbxenv |
変数の値を設定するには、次のように入力します。
(dbx) dbxenv variable value |
表 3–1 に、設定可能なすべての dbx 環境変数を示します。
表 3–1 dbx 環境変数
dbx 環境変数 |
dbx 環境変数の機能 |
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パラメータを on に設定すると、配列の上下限を検査します。 デフォルト値は on です。 |
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独自のクラスローダーを使用する場合に、そのローダーが読み込む Java クラスファイルのパスを指定することができます。 |
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dbx が一致しないコアファイルの正しいライブラリを検索するためにパスマップ設定を使用するかどうかを制御します。デフォルト値は off です。 |
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大域デバッグファイルディレクトリを設定します。デフォルト値は /usr/lib/debug です。 |
SPARC プラットフォームの SPARC V8 または V9 の dbx の組み込み逆アセンブラのバージョンを設定します。デフォルト値は autodetect で、a.out が実行されているマシンのタイプに従って、動的にモードを設定します。 x86 プラットフォームでは autodetect だけが有効です。 |
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dbx を安全でないイベント使用に対して保護します。 |
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fix 中のコンパイル行出力を制御します。デフォルト値は off です。 |
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子プロセスを生成したあと、ブレークポイントを継承するかどうかを設定します。デフォルト値は off です。 |
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現在のプロセスが fork、vfork、fork1 を実行しフォークした場合、どのプロセスを追跡するかを決定します。parent に設定すると親を追跡します。child に設定すると子を追跡します。both に設定すると、親プロセスをアクティブ状態にして子を追跡します。ask に設定すると、フォークが検出されるたびに、追跡するプロセスを尋ねます。デフォルト値は parent です。 |
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parent|child|both |
フォークが検出されたあと、follow_fork_mode が ask に設定されていて、停止を選んだときの設定です。この変数を設定すると、cont -follow を使用する必要はありません。 |
input_case_sensitive autodetect| true|false |
autodetect に設定すると、デバッグ対象の言語に従って大文字/小文字の区別が自動的に選択されます。 Fortran 95 ファイルの場合は false、そうでない場合は true です。true の場合は、変数と関数名では大文字/小文字が区別されます。変数と関数名以外では、大文字/小文字は区別されません。 デフォルト値は autodetect です。 |
dbx が Java ソースファイルを検索するディレクトリを指定します。 |
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現在の dbx モードを設定します。次に設定できます。java、jni、native。 |
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jvm_invocation 環境変数を使って、JVMTM ソフト ウェアの起動方法をカスタマイズすることができます (JVM は Java virtual machine の略語で、JavaTM プラットフォーム用の仮想マシンを意味する)。詳細については、「JVM ソフトウェアの起動方法のカスタマイズ」を参照してください。 |
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式の解析と評価に使用する言語を制御します。
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有効の場合、dbx はリソースの使用方法において保守的となり、300 個以上の LWP を持つプロセスのデバッグが可能です。下方サイドは大幅に速度が減少します。デフォルト値は off です。 |
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有効にすると、最適化された関数で局所変数を評価できます。デフォルト値は off です。 |
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呼び出しが行われるたびに、fflush() を自動的に呼び出します。デフォルト値は on です。 |
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整数の定数を出力するためのデフォルト基数。デフォルト値は automatic です (ポインタは 16 進文字、その他すべては 10 進)。 |
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クラスメンバーの値または宣言を表示するとき、その前にクラス名を付けるかどうかを制御します。on の場合は、クラスメンバーの前にクラス名が付けられます。デフォルト値は on です。 |
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on の場合、ウォッチポイントの出力および表示のデフォルトを -d にします。デフォルト値は off です。 |
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on の場合、出力、表示、および検査のデフォルト出力を -r にします。デフォルト値は off です。 |
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list コマンドで出力する行のデフォルト数を指定します。デフォルト値は 10 です。 |
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コマンドログファイルの名前。 デフォルト値は /tmp/dbx.log.uniqueID です。 |
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char *s で出力される文字数を設定します。デフォルト値は 512 です。 |
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有効にすると、式が文字列 (char *) の場合は、アドレスのみが出力され、文字は出力されません。デフォルト値は off です。 |
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ウォッチポイントの出力および表示のデフォルトを -p に設定します。デフォルト値は off です。 |
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デフォルトで、問題が発生した場合、pretty-print は標準出力に戻されます。pretty-print の問題を診断する場合は、この変数を off に設定して、フォールバックを回避します。デフォルト値は on です。 |
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ファイル名を表示するときに短形式で表示します。デフォルト値は on です。 |
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C++ の場合、on に設定すると、自動で多重定義された関数の解決を行います。デフォルト値は on です。 |
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C++ の場合、on に設定すると、自動で多重定義された演算子の解決を行います。デフォルト値は on です。 |
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on に設定すると、フレームをポップするときに、ローカルの適切なデストラクタを自動的に呼び出します。デフォルト値は on です。 |
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on に設定すると、別のツールがすでに接続されている場合、dbx をプロセスへ接続しないようにします。警告: 複数のツールが 1 つのプロセスに接続している状態でプロセスを制御しようとすると、混乱が生じるので注意してください。デフォルト値は on です。 |
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rtc_error_log_file_name にエラーを記録して続行します。デフォルト値は off です。 |
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on に設定すると、特定の位置の RTC エラーが一回だけ報告されます。デフォルト値は off です。 |
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メモリ使用検査が明示的に、または check -all によって on になっている場合に使用されます。この値が on だと、簡易メモリー使用状況 (使用中ブロック) レポートがプログラムの終了時に作成されます。値が verbose の場合は、詳細メモリー使用状況レポートがプログラムの終了時に作成されます。off の場合は出力は生成されません。デフォルト値は on です。 |
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報告される RTC エラーの数。デフォルト値は 1000 です。 |
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rtc_auto_continue が設定されている場合に、RTC エラーが記録されるファイル名。デフォルト値は /tmp/dbx.errlog.uniqueID です。 |
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on に設定すると、スタックトレースは、RTC 内部機構へ対応するフレームを示します。デフォルト値は off です。 |
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on に設定すると、デバッグプログラムから実行され る子プロセスでランタイムチェックを有効にし、環境変数 LD_PRELOAD が継承されます。デフォルト値は off です。 |
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リーク検査がオンの場合に使用されます。この値が on の場合は、簡易メモリーリークレポートがプログラムの終了時に作成されます。値が verbose の場合は、詳細メモリーリークレポートがプログラムの終了時に作成されます。off の場合は出力は生成されません。デフォルト値は on です。 |
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dbx で実行中でないプログラムで on の場合、step、 next、stepi、および nexti を実行した場合、暗黙指定で run を実行し、言語依存のメインルーチンで停止します。 on の場合、cont は必要に応じて run を暗黙指定します。 デフォルト値は off です。 |
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ユーザープログラムの入出力が、dbx の stdio か、または特定の pty にリダイレクトされるかどうかを指定します。pty は、run_pty によって指定します。デフォルト値は stdio です。 |
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run_io が pty に設定されているときに使用する pty の名前を設定します。pty は GUI のラッパで使用されます。 |
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on の場合、シンボリック情報は読み込まれません。シンボリック情報は、prog -readsysms を使用して要求に応じて読み込むことができます。それまで、dbx は、デバッグ中のプログラムがストリップされているかのように動作します。デフォルト値は off です。 |
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dbx とデバッグ対象の間で、tty 設定、プロセスグループ、およびキーボード設定 (-kbd がコマンド行で使用されている場合) を多重化します。エディタやシェルをデバッグする際に便利です。dbx が SIGTTIN または SIGTTOU を取得しシェルに戻る場合は、on に設定します。速度を多少上げるには off に設定します。dbx がデバッグ対象プログラムに接続されているのか、Sun Studio IDE のもとで動作しているのかということには無関係です。デフォルト値は off です。 |
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on の場合プログラムが実行時に、フォークの直後に setpgrp(2) が呼び出されます。デフォルト値は off です。 |
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on の場合、列挙子の有効範囲はファイルスコープではなく大域スコープになります。デバッグ情報を処理する前に設定する必要があります (~/ .dbxrc)。デフォルト値は off です。 |
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on に設定した場合、ファイルの静的シンボルが、現在のファイルスコープにない場合でもそれを検出します。デフォルト値は on です。 |
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dbx がすべてのコマンドとその出力を記録するファイルの名前。出力はこのファイルに追加されます。デフォルト値は "" (セッション記録なし) です。 |
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on に設定した場合、デバッグ中のプロラムが -g オプションなしでコンパイルされた指定の関数で停止したとき、dbx はソースを持つ最初のスタックフレームを検索し、自動的にアクティブにします。 デフォルト値は on です。 |
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where コマンドにデフォルトサイズを設定します。デフォルト値は 100 です。 |
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where コマンドでの引数と行情報の出力を指定します。 デフォルト値は on です。 |
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stop に設定されていると、シングルステップ実行時に dbx が longjmp()、 siglongjmp() で停止し、文を送出します。ignore に設定されていると、dbx は longjmp() および siglongjmp() の異常制御フロー変更を検出しません。 |
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on に設定すると、ブレークポイントを許可する一方で、 step および next コマンドを使用してコードをステップ実行できます。デフォルト値は off です。 |
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ソース行ステップの細分性を制御します。statement に設定すると、次のコード a(); b(); を、実行するための 2 つの next コマンドが必要です。line に設定すると、1 つの next コマンドでコードを実行します。複数行のマクロを処理する場合、行の細分化は特に有用です。デフォルト値は statement です。 |
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リリースレベルを設定して、それより下のレベルでは起動メッセージが表示されないようにします。デフォルト値は 3.01 です。 |
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on に設定した場合、各 include ファイルのデバッグ情報を 1 回だけ読み取ります。デフォルト値は on です。 |
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トレース実行の速度を設定します。値は、ステップ間の休止秒数になります。 デフォルト値は 0.50 です。 |