ヘッダーファイル floatingpoint.h は、ANSI/IEEE 規格 754-1985 に従って、標準浮動小数点の実装に使用される定数と型を定義します。
このファイルの Fortran 95 ソースプログラムへのインクルードは、次のように行います。
#include "floatingpoint.h" |
このインクルードファイルを使用するには、Fortran のコンパイル前に前処理が必要になります。このインクルードファイルを参照するソースファイルは、名前の拡張子が F、F90、または F95 の場合に、自動的に前処理が行われます。
fp_direction_type |
IEEE 丸め方向モードの型。列挙の順序はハードウェアにより異なるので注意すること |
sigfpe_code_type |
SIGFPE コードの型 |
sigfpe_handler_type |
ユーザー定義の SIGFPE 例外ハンドラの型。 特定の SIGFPE コードを処理するために呼び出される。 |
SIGFPE_DEFAULT |
デフォルトの SIGFPE 例外処理を指示するマクロ。IEEE 例外。デフォルトの結果で実行を継続させ、ほかの SIGFPE コードに対しては実行を異常終了させる。 |
SIGFPE_IGNORE |
代替 SIGFPE 例外処理を指示するマクロ。 無視して実行を継続させる。 |
SIGFPE_ABORT |
代替 SIGFPE 例外処理を指示するマクロ。 コアダンプを取り、実行を異常終了させる。 |
N_IEEE_EXCEPTION |
IEEE 浮動小数点例外の数 |
fp_exception_type |
N_IEEE_EXCEPTION 個の例外の型。各例外はビット番号を与えられる。 |
fp_exception_field_type |
fp_exception_type により番号が与えられた IEEE 例外に対応する N_IEEE_EXCEPTION 個以上のビットをとることを目的とした型です。たとえば fp_inexact は最下位ビットに対応し、fp_invalid は最下位から 5 番目のビットに対応する。操作によっては 2 つ以上の例外を設定できる。 |
IEEE クラス分類
fp_class_type |
IEEE 浮動小数点の値と記号のクラスの並び |
『数値計算ガイド』を参照してください。参照: ieee_environment(3F)