Sun Studio 12: Fortran ライブラリ・リファレンス

1.4.2 access: ファイルのアクセス権または有無の検査

関数は、次のように呼び出します。

INTEGER*4 access

status = access ( name, mode )

name

character

入力 

ファイル名 

mode

character

入力 

アクセス権 

戻り値 

INTEGER*4

出力 

status=0: 正常、status>0: エラーコード

access は、name で指定したファイルに mode で指定したアクセス権でアクセスできるかどうかを決定します。mode で指定したアクセスが正常終了した場合は、ゼロが返されます。エラーコードを解釈する場合は、gerror(3F) も参照してください。

mode には、rwx を単独で指定することも、任意の順序で 2 つ以上組み合わせて指定することも、あるいは空白を指定することもできます。rwx の意味はそれぞれ次のとおりです。

’r’

読み取りアクセス権をテストする 

’w’

書き込みアクセス権をテストする 

’x’

実行アクセス権をテストする 

’ ’

ファイルの有無をテストする 

例 1: 読み取りおよび書き込みに関するアクセス権のテスト


      INTEGER*4  access, status
      status = access ( 'taccess.data', 'rw' )
      if ( status .eq. 0 ) write(*,*) "ok"
      if ( status .ne. 0 ) write(*,*) '読み取り/書き込み可', status

例 2: ファイルの有無のテスト


      INTEGER*4  access, status
      status = access ( 'taccess.data', ' ' )    ! 空白モード
      if ( status .eq. 0 ) write(*,*) "ファイル存在"
      if ( status .ne. 0 ) write(*,*) 'ファイルはない', status