Sun Studio 12: Fortran プログラミングガイド

10.1.3.4 間接アドレス指定

ループ依存性は、値が未知である添字によってループの中の添字付けられた配列への格納から発生する可能性があります。たとえば、添字付の配列中に繰り返される値がある場合、間接アドレス指定は順序に依存することがあります。


   DO L = 1,NW
     A(ID(L)) = A(L) + B(L)
   END DO

前述の例中、ID 中で繰り返される値は、 A の要素を上書きする原因となります。逐次処理の場合、最後の格納が最終値です。並列処理の場合、順序は決定されていません。使用される A(L) の値 (古い値か更新された値) は、順序に依存します。