Sun Studio コンパイラは、OpenMP 並列化モデルを基本並列化モデルとしてネイティブにサポートするようになりました。OpenMP 並列化についての詳細は、『OpenMP API ユーザーズガイド』を参照してください。Sun および Cray 形式の並列化とは、古いアプリケーションを意味し、現在の Sun Studio コンパイラではサポートされていません。
表 10–1 Fortran 95 の並列化オプション
オプション |
フラグ |
---|---|
自動 (のみ) |
-autopar |
自動、縮約 |
-autopar -reduction |
並列化されるループを表示 |
-loopinfo |
明示に関連する警告を表示 |
-vpara |
局所変数をスタックに割り当て |
-stackvar |
OpenMP 並列化用にコンパイル |
-xopenmp |
オプションについての注意
これらのオプションの多くには、-autopar や -xautopar などの同等の同義語があります。どちらも使用することができます。
コンパイラの prof/gprof プロファイルオプションの -p、-xpg、および -pg は、ほかの並列化オプションのいずれとも組み合わせないでください。これらプロファイルオプションの実行時サポートは、スレッドに対して安全ではありません。実行時に、不正な結果やセグメント例外が発生する可能性があります。
-reduction を指定するときは -autopar も必要です。
-autopar には -depend とループ構造の最適化が含まれます。
-noautopar、-noreduction は打消しオプションです。
並列化オプションはどのような順序で指定してもかまいません。ただし、必ずすべてを小文字にしなければいけません。
明示的に並列化されたループでは、縮約操作は解析されません。
-openmp は -stackvar を自動的に起動します。
オプション -loopinfo と -vpara は、ほかのいずれかの並列化オプションとともに使用しなければいけません。