% cc [オプション] ファイル名 [ライブラリ]... |
ここで
<オプション> は、表 A–15 で説明している各種のオプションで、複数指定可能です。
<ファイル名> は、実行可能プログラムの作成に使用するファイル名で、複数指定可能です。
C コンパイラは <ファイル名>で指定されたファイルリストに含まれている C ソースファイルとオブジェクトファイルのリストを受け取ります。生成された実行可能コードは、-o オプションを使用した場合を除いて a.out に出力されます。-o オプションを使用した場合には、コードは -o オプションで指定したファイルに出力されます。
C コンパイラを使用すると、次のファイルのどのような組み合わせに対しても、コンパイルとリンクを行うことができます。
接尾辞 .c の C ソースファイル
接尾辞 .il のインラインテンプレートファイル (.c ファイルで指定される場合のみ)
接尾辞 .i の前処理済みソースファイル
接尾辞 .o のオブジェクトコードファイル
接尾辞 .s のアセンブラソースファイル
リンク後、C コンパイラは実行可能コードの形式になったリンク済みファイルを、a.out ファイルまたは -o オプションで指定したファイルに出力します。各 .i または .c 入力ファイルのオブジェクトコードを作成する場合、コンパイラは常に現在の作業ディレクトリ内にオブジェクト (.o) ファイルを作成します。
ライブラリは複数の標準ライブラリやユーザー提供のライブラリです。ライブラ リには関数、マクロ、そして定数の定義が含まれます。
オプションライブラリの検索に使用するデフォルトのディレクトリを変更する場合は、-YP,<ディレクトリ> を参照してください。<ディレクトリ> には、複数のパスをコロンで区切って指定します。cc のデフォルトのライブラリ検索は、次の順序で行われます。
/opt/SUNWspro/prod/lib
/usr/ccs/lib
/usr/lib
cc は getopt を使用してコマンド行オプションの構文を解析します。オプションは単一文字、または後ろに引数を 1 つとる単一文字によって指定します。getopt(3c) のマニュアルページも参照してください。