Sun Studio 12: 分散メイク (dmake)

機能説明

分散メイク (dmake) はメイクファイルを解析して、並行して構築可能なターゲットを特定し、設定された多数のホストにそれらのターゲットの構築作業を分散します。

Solaris オペレーティングシステム (Solaris OS) 上で標準の make ユーティリティーを使用している場合、dmake へ移行する際に必要なメイクファイルの変更は、(あったとしても) ほとんどありません。dmake は Solaris make ユーティリティーのスーパーセットで、Solaris プラットフォームと Linux プラットフォームの両方で使用できます。make を入れ子にするときは、一番上の makefile が make を呼び出す場合に $(MAKE) を使用しなければなりません。

分散メイクは、「dmake ホスト」で実行され、「ジョブ」を「構築サーバー」に分散します。

ジョブは dmake ホストにも分散できます。この場合は、dmake ホストも構築サーバーになります。dmake は、ユーザーのメイクファイルの内容を解析し、並行して構築できると判断したメイクファイルのターゲットごとにジョブを分散させます。

次の要件を満たしていれば、どのマシンも構築サーバーとして使用できます。


demo% rsh <分散メイクを行うマシン名> which dmake
/opt/SUNWspro/bin/dmake

rsh を実行した時に、不要な出力があってはいけません。

dmake ホストから、使用する構築サーバー、および、各構築サーバーに割り当てる dmake ジョブ数を指定することができます。

特定の構築サーバー上で実行することができる dmake ジョブ数の制限は、そのサーバーにも適用されます。