21.2 基本データ型

標準 C++ ライブラリは、型に特殊化された numeric_limits クラスを実装することによって、特定の型を記述します。静的関数と静的定数データメンバーは、型に固有の情報を提供します。標準 C++ ライブラリには、表 20 に示す基本データ型の記述が含まれています。

表 20 -- 標準 C++ ライブラリの基本データ型

`char`	`int`	`float`
`signed char`	`short`	`double`
`unsigned char`	`long`	`long double`
	`wchar_t`
	`unsigned short`
	`unsigned int`
	`unsigned long`

実装によっては、その他のデータ型の情報を提供するものもあります。実装が記述されているかどうかは、静的データメンバーフィールド is_specialized を使用して調べることができます。たとえば、以下のコードは正当で、string データ型がこの機構によって記述されていないことを示します。

cout << "are strings described " <<
   numeric_limits<string>::is_specialized << endl;

特殊化のないデータ型の場合、numeric_limits の関数とデータフィールドによって返される値は、一般に zero か false です。