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5.3 電話番号の書式設定ファセットクラス

C++ のロケールとファセットが用意できたので、電話番号のロケール依存の構文解析と書式設定を新しいファセットクラスにカプセル化します。この例では書式設定に着目します。time_put や money_put と同様に、新しいファセットクラスを phone_put と呼びます。

phone_put ファセットクラスは、実際にロケール依存の書式を実装するファセットクラスの基底クラスとして機能するだけです。クラス phone_put の、他のファセットクラスとの関係を図 13 に示します。

図 13 -- phone_put ファセットと実装ファセットとの関係

新しいファセットクラス phone_put の最初の仮宣言を示します。

//1ロケールオブジェクトで新しい電話ファセットクラスのインスタンスを管理するため、基底クラス locale::facet から派生させます。
//2新しい基底ファセットクラスでは、型が locale::id である静的データメンバー id を定義する必要があります。
//3基底クラスに渡す参照カウントを取り出すコンストラクタを定義します。
//4実際の書式設定を行う関数 put() を定義します。

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OEM リリース, 1998 年 6 月