グラフィカルユーザーインタフェースのインストーラでは、Sun Studio 12 ソフトウェアのコンポーネントやサブコンポーネントを、選択方式でインストールすることができます。システムに必須ソフトウェアがインストールされているかどうかをチェックするシステム準備ツールが自動的に実行され、不足しているソフトウェアがあればそのソフトウェアをインストールできます。
グラフィカルユーザーインタフェースのインストーラを起動するには、ダウンロードディレクトリで次のように入力します。
./installer & |
異なるアーキテクチャーを持つクライアントで使用するために、Solaris サーバーに Sun Studio 12 ソフトウェアをインストールするには、インストーラの起動時に -a client_architecture オプションを含めます。SPARC ベースのサーバーに、x86 ベースのクライアントを使用するためにソフトウェアをインストールする場合は、client_architecture に intel-S2 を指定します。x86 ベースのサーバーに、SPARC ベースのクライアントを使用するためにソフトウェアをインストールする場合は、client_architecture に sparc-S2 を指定します。
「ソフトウェアライセンス契約書」ページでは、ソフトウェアライセンス契約書が表示され、これに同意するかどうかを選択するよう求められます。「はい (ライセンスに同意する)」をクリックするとインストーラによって次の手順のページが表示されます。「いいえ」をクリックすると、インストーラを終了するかどうかの問い合わせが表示されます。ソフトウェアライセンス契約書に同意するまでは、インストールを続けることはできません。
中国語または日本語のいずれかでローカライズされた Sun Studio 12 ソフトウェアをインストールする場合は、「ロケールの選択」ページで「日本語」チェックボックスまたは「中国語」チェックボックスをクリックして選択します。
「コンポーネントの選択」ページでは、インストールする Sun Studio 12 ソフトウェアのコンポーネントを選択できます。各コンポーネントのディスク容量の要件が表示されます。デフォルトでは、3 つのコンポーネント (コンパイラとツール、パフォーマンスライブラリ、サードパーティーのソースコード) がすべてインストールされます。コンポーネントのチェックボックスをクリックして選択解除することによって、インストールしないコンポーネントを選択できます。
コンパイラとツールコンポーネントの選択したサブコンポーネントだけをインストールすることもできます。それには、コンポーネントの横にある「+」アイコンをクリック して展開します。次に、サブコンポーネントのチェックボックスをクリックして選択解除することによって、インストールしない任意のサブコンポーネントを選択します。
「Select Options」ページの「Install」タブには、次の項目が含まれます。
インストーラを実行しているシステムにインストール済みの Sun Studio ソフト ウェアのリリースがある場合、リリース名、インストールディレク トリ、および各リリースのインストール済みのコンポーネントを表示する表。
「見つからない必須ソフトウェア」フィールド。インストールしたコンポーネントに必要な必須ソフトウェアが、システムに不足しているかどうかを表示します。不足しているソフトウェアは、「Update」チェックボックスをクリックして選択解除しないかぎり、デフォルトでインストールされます。このフィールドでは、JDK ソフトウェアに必要なパッチの有無は報告されず、それらが不足していてもインストーラによってインストールされません。
「インストールディレクトリ」フィールド。デフォルトのインストールディレクトリ (Solaris プラットフォームでは /opt、Linux プラットフォームでは /opt/sun) が表示され、ディレクトリパスを入力することで、インストールディレクトリを変更できます。Sun Studio 12 ソフトウェアの一部のコンポーネントをすでにインストールしてある場合は、「インストールディレクトリ」フィールドにそのインストールディレクトリが表示され、追加コンポーネントは同じディレクトリにインストールされます。
「Select Options」ページの「Advanced options」タブは、サーバーへのインストールの際に選択できる詳細オプションを提供します。
ゾーンを持つ Solaris 10 1/06 OS システムにインストールしている場合は、「ゾーン設定」のボタンを使用して、ソフトウェアのインストール先のゾーンを指定できます。
大域ゾーンでインストーラを実行している場合は、適切なラジオボタンを選択して、ソフトウェアのインストール先を「このゾーン」(大域ゾーンで、ローカルゾーンからは不可視) または「すべてのゾーン」(大域ゾーンで、ローカルゾーンから可視) に指定できます。
ローカルゾーンでインストーラを実行している場合は、「このゾーン」を選択して、そのローカルゾーンにソフトウェアをインストールできます。ソフトウェアは、そのゾーンからのみアクセスできるようになります。
-a オプションを使用してインストーラを起動し、サーバー上の Sun Studio 12 ソフトウェアを異なるアーキテクチャーを持つクライアントで使用できるようにした場合、「Notice: Cross-installing! (注意: クロスインストール実行)」というメッセージが表示されます。
「システム必須ソフトウェアのコピー」オプションを使用すると、Sun Studio 12 ソフトウェアを実行するクライアントシステムで、prepare_system コマンドの実行時に必須ソフトウェアを使用できるように、サーバーに必須ソフトウェアをコピーできます。ソフトウェアは、Sun Studio 12 のインストールディレクトリ内の prepare_system_prerequisites ディレクトリにコピーされます。たとえば、Sun Studio 12 のインストールディレクトリがデフォルトの /opt ディレクトリの場合、必須ソフトウェアは /opt/prepare_system_prerequisites にコピーされます。必須ソフトウェアには、Solaris OS を実行している SPARC プラットフォームで 1.2G バイト、Solaris OS を実行している x86 プラットフォームで 750M バイト、および Linux プラットフォームで 200M バイトのディスク容量が必要です。
「/usr/bin シンボリックリンクの作成」オプションを使用すると、Sun Studio 12 ソフトウェアおよびマニュアルページへのシンボリックリンクを /usr/bin ディレクトリと /usr/share/man ディレクトリに作成しないことを選択できます。これらのリンクは、以前のリリースの Sun Studio へのシンボリックリンクが /usr/bin と /usr/share/man にすでにある場合を除いて、デフォルトで作成されます。
推奨の製品パッチが利用可能な場合は、「製品パッチをインストール」チェックボックスをクリックして選択解除しないかぎり、デフォルトでインストールされます。
「代替ルート」フィールドでは、デフォルトの「/」以外のルートディレクトリを指定できます。パッケージのシステム情報ファイルを含むすべてのファイルが、指定した代替ルートディレクトリで始まるディレクトリツリーに再配置されます。
このページには、インストールされる Sun Studio 12 コンポーネントと必要な合計ディスク容量が一覧表示されます。「今すぐインストール」をクリックすると、インストールが開始されます。
このページには、インストールの進行状況を追跡する進捗バーが表示されます。インストールを中止できる「停止」ボタンがあります。
ソフトウェアのインストール後に実行する必要のある手順がある場合、このページが表示されます。このページには、実行する手順が一覧表示されます。「今すぐ設定」をクリックすると、「インストール後の設定」が開始されます。インストーラに「インストール後の設定」の進行状況が表示されます。
このページには、インストールが完了したあとのステータスが表示されます。各コンポーネントの横にある「詳細」をクリックすると、インストールされたパッケージに関する情報が表示されます。「閉じる」をクリックするとインストーラが終了します。