この章には、次の事項に関する詳細情報が含まれています。
prepare_system コマンドを使用すると、Sun Studio 12 ソフトウェアを実行するシステムに必須ソフトウェアがインストールされているかどうかを確認し、不足しているソフトウェアをインストールできます。システムの確認は root 権限がなくても行うことができますが、不足しているソフトウェアをインストールするには root 権限が必要です。
prepare_system [-d directory] [-R altroot] [-C | -s netbeans | java | patches | all_patches | jdk_patches | all | print_needed_steps ]
-s オプションを指定して不足しているソフトウェアをインストールするとき、ソフトウェアのインストール先ディレクトリを指定する場合はこのオプションを使用します。このオプションを指定しなかった場合、ソフトウェアは標準の場所にインストールされます。
デフォルトの「/」以外のルートディレクトリを指定する場合に、このオプションを使用します。使用するディレクトリのフルパス名を altroot として定義します。パッケージのシステム情報ファイルを含むすべてのファイルが、指定した altroot で始まるディレクトリツリーに再配置されます。
システムに必須ソフトウェアがインストールされているかどうかを確認します。不足している必須ソフトウェアがある場合はそのリストが表示され、ない場合はその旨のメッセージが表示されます。NetBeans C/C++ Development Pack 5.5.1 がインストールされている場合、netbeans は不足しているものとして表示されます。このオプションでは、JDK ソフトウェアに必要なパッチの有無の確認または報告は行われません。
netbeans を指定すると、NetBeans 5.5.1 IDE および NetBeans C/C++ Development Pack 5.5.1 update 1 がインストールされます。Netbeans C/C++ Development Pack 5.5.1 がインストールされている場合、NetBeans C/C++ Development Pack 5.5.1 update 1 に置き換えられます。
java を指定すると、J2SE Development Kit (JDK) 5.0, Update 9 がインストールされます。
patches を指定すると、Sun Studio 12 ソフトウェアに必要なオペレーティングシステムのパッチがインストールされます。
all_patches を指定すると、Sun Studio 12 ソフトウェアに必要であるか、推奨されるオペレーティングシステムのパッチがインストールされます。
jdk_patches を指定すると、JDK ソフトウェアに必要なパッチがインストールされます。Solaris 10 1/06 プラットフォームでは、これらのパッチのうち 2 つはカーネルのパッチです。このオプションを使用する前に、詳細については、http://sdc.sun.co.jp/sunstudio/documentation/ss12/release_notesML.htmlSun Studio 12 リリースノート (英語、日本語、簡体中国語) を参照してください。
all を指定すると、NetBeans 5.5.1 IDE と NetBeans C/C++ Development Pack 5.5.1 update 1、JDK ソフトウェア、および Sun Studio 12 ソフトウェアに必要なオペレーティングシステムのパッチがインストールされているかどうかが確認され、不足している場合はインストールされます。
print_needed_steps は、インストーラによって使用されるオプションで、不足しているソフトウェアが、マシンが認識できる形式で一覧表示されます。
Sun Studio 12 ソフトウェアをインストールするもっとも簡単な方法は、バッチインストーラを使用する方法で、これはソフトウェアのコンポーネントをすべてインストールします。
batch_installer [-R altroot] [-d installation_directory] [-a architecture] [-p netbeans | java | patches | all_patches | jdk_patches | all] [--copy-prerequisites] [--show-sla] [--accept-sla] [--no-links] [-no-prodpatch] [--zone=all|this] [-J extra_java_args]
デフォルトの「/」以外のルートディレクトリを指定する場合に、このオプションを使用します。 使用するディレクトリのフルパス名を altroot として定義します。パッケージのシステム情報ファイルを含むすべてのファイルが、指定した altroot で始まるディレクトリツリーに再配置されます。
Sun Studio 12 ソフトウェアのインストールディレクトリを指定します。デフォルトのインストールディレクトリ (Solaris プラットフォームでは /opt、Linux プラットフォームでは /opt/sun) 以外のディレクトリにインストールする場合に、このオプションを使用します。
バッチインストーラが、ソフトウェアを使用するクライアントシステムとは異なるアーキテクチャーを持つサーバーに Sun Studio 12 ソフトウェアをインストールできるようにします。x86 ベースのクライアントで使用するために、SPARC ベースのサーバーにソフトウェアをインストールするには、client_architecture に intel-S2 を指定します。SPARC ベースのクライアントで使用するために、x86 ベースのサーバーにソフトウェアをインストールするには、client_architecture に sparc-S2 を指定します。
netbeans を指定すると、NetBeans 5.5.1 IDE および NetBeans C/C++ Development Pack 5.5.1 update 1 がインストールされます。Netbeans C/C++ Development Pack 5.5.1 がインストールされている場合、NetBeans C/C++ Development Pack 5.5.1 update 1 に置き換えられます。
java を指定すると、J2SE Development Kit (JDK) 5.0, Update 9 がインストールされます。
patches を指定すると、Sun Studio 12 ソフトウェアに必要なオペレーティングシステムのパッチがインストールされます。
all_patches を指定すると、Sun Studio 12 ソフトウェアに必要であるか、推奨されるオペレーティングシステムのパッチがインストールされます。
jdk_patches を指定すると、JDK ソフトウェアに必要なパッチがインストールされます。Solaris 10 1/06 プラットフォームでは、これらのパッチのうち 2 つはカーネルのパッチです。このオプションを使用する前に、詳細については、http://sdc.sun.co.jp/sunstudio/documentation/ss12/release_notesML.htmlSun Studio 12 リリースノート (英語、日本語、簡体中国語) を参照してください。
all を指定すると、NetBeans 5.5.1 IDE と NetBeans C/C++ Development Pack 5.5.1 update 1、JDK ソフトウェア、および Sun Studio 12 ソフトウェアに必要なオペレーティングシステムのパッチがインストールされているかどうかが確認され、不足している場合はインストールされます。
Sun Studio 12 ソフトウェアを実行するクライアントシステムで、prepare_system コマンドの実行時に必須ソフトウェアを使用できるように、サーバーに必須ソフトウェアをコピーします。ソフトウェアは、Sun Studio 12 のインストールディレクトリ内の prepare_system_prerequisites ディレクトリにコピーされます。たとえば、Sun Studio 12 のインストールディレクトリがデフォルトの /opt ディレクトリの場合、必須ソフトウェアは /opt/prepare_system_prerequisites にコピーされます。必須ソフトウェアには、Solaris OS を実行している SPARC プラットフォームで 1.2G バイト、Solaris OS を実行している x86 プラットフォームで 750M バイト、および Linux プラットフォームで 200M バイトのディスク容量が必要です。
ソフトウェアをインストールしている人がソフトウェアライセンス契約書の条項に同意することを表明します。ソフトウェアライセンス契約書に同意するまでは、ソフトウェアのインストールは実行されません。
Sun Studio 12 ソフトウェアおよびマニュアルページへのシンボリックリンクを /usr/bin ディレクトリと /usr/share/man ディレクトリに作成しないことを選択できます。これらのリンクは、以前のリリースの Sun Studio へのシンボリックリンクが /usr/bin と /usr/share/man にすでにある場合を除いて、デフォルトで作成されます。
ゾーンを持つ Solaris 10 1/06 サーバーへのインストールの際に、Sun Studio 12 ソフトウェアをすべてのゾーンにインストールするか (all) 、バッチインストーラを実行しているゾーンにだけインストールするか (this) を指定します。batch_installer コマンドは、ソフトウェアをインストールするゾーンで実行してください。
インストーラを実行する際に使用される JavaTM 仮想マシン (JVM) に追加の引数を渡すことができます。
JVM は Java virtual machine の略語で、Java プラットフォーム用の仮想マシンを意味します。
グラフィカルユーザーインタフェースのインストーラでは、Sun Studio 12 ソフトウェアのコンポーネントやサブコンポーネントを、選択方式でインストールすることができます。システムに必須ソフトウェアがインストールされているかどうかをチェックするシステム準備ツールが自動的に実行され、不足しているソフトウェアがあればそのソフトウェアをインストールできます。
グラフィカルユーザーインタフェースのインストーラを起動するには、ダウンロードディレクトリで次のように入力します。
./installer & |
異なるアーキテクチャーを持つクライアントで使用するために、Solaris サーバーに Sun Studio 12 ソフトウェアをインストールするには、インストーラの起動時に -a client_architecture オプションを含めます。SPARC ベースのサーバーに、x86 ベースのクライアントを使用するためにソフトウェアをインストールする場合は、client_architecture に intel-S2 を指定します。x86 ベースのサーバーに、SPARC ベースのクライアントを使用するためにソフトウェアをインストールする場合は、client_architecture に sparc-S2 を指定します。
「ソフトウェアライセンス契約書」ページでは、ソフトウェアライセンス契約書が表示され、これに同意するかどうかを選択するよう求められます。「はい (ライセンスに同意する)」をクリックするとインストーラによって次の手順のページが表示されます。「いいえ」をクリックすると、インストーラを終了するかどうかの問い合わせが表示されます。ソフトウェアライセンス契約書に同意するまでは、インストールを続けることはできません。
中国語または日本語のいずれかでローカライズされた Sun Studio 12 ソフトウェアをインストールする場合は、「ロケールの選択」ページで「日本語」チェックボックスまたは「中国語」チェックボックスをクリックして選択します。
「コンポーネントの選択」ページでは、インストールする Sun Studio 12 ソフトウェアのコンポーネントを選択できます。各コンポーネントのディスク容量の要件が表示されます。デフォルトでは、3 つのコンポーネント (コンパイラとツール、パフォーマンスライブラリ、サードパーティーのソースコード) がすべてインストールされます。コンポーネントのチェックボックスをクリックして選択解除することによって、インストールしないコンポーネントを選択できます。
コンパイラとツールコンポーネントの選択したサブコンポーネントだけをインストールすることもできます。それには、コンポーネントの横にある「+」アイコンをクリック して展開します。次に、サブコンポーネントのチェックボックスをクリックして選択解除することによって、インストールしない任意のサブコンポーネントを選択します。
「Select Options」ページの「Install」タブには、次の項目が含まれます。
インストーラを実行しているシステムにインストール済みの Sun Studio ソフト ウェアのリリースがある場合、リリース名、インストールディレク トリ、および各リリースのインストール済みのコンポーネントを表示する表。
「見つからない必須ソフトウェア」フィールド。インストールしたコンポーネントに必要な必須ソフトウェアが、システムに不足しているかどうかを表示します。不足しているソフトウェアは、「Update」チェックボックスをクリックして選択解除しないかぎり、デフォルトでインストールされます。このフィールドでは、JDK ソフトウェアに必要なパッチの有無は報告されず、それらが不足していてもインストーラによってインストールされません。
「インストールディレクトリ」フィールド。デフォルトのインストールディレクトリ (Solaris プラットフォームでは /opt、Linux プラットフォームでは /opt/sun) が表示され、ディレクトリパスを入力することで、インストールディレクトリを変更できます。Sun Studio 12 ソフトウェアの一部のコンポーネントをすでにインストールしてある場合は、「インストールディレクトリ」フィールドにそのインストールディレクトリが表示され、追加コンポーネントは同じディレクトリにインストールされます。
「Select Options」ページの「Advanced options」タブは、サーバーへのインストールの際に選択できる詳細オプションを提供します。
ゾーンを持つ Solaris 10 1/06 OS システムにインストールしている場合は、「ゾーン設定」のボタンを使用して、ソフトウェアのインストール先のゾーンを指定できます。
大域ゾーンでインストーラを実行している場合は、適切なラジオボタンを選択して、ソフトウェアのインストール先を「このゾーン」(大域ゾーンで、ローカルゾーンからは不可視) または「すべてのゾーン」(大域ゾーンで、ローカルゾーンから可視) に指定できます。
ローカルゾーンでインストーラを実行している場合は、「このゾーン」を選択して、そのローカルゾーンにソフトウェアをインストールできます。ソフトウェアは、そのゾーンからのみアクセスできるようになります。
-a オプションを使用してインストーラを起動し、サーバー上の Sun Studio 12 ソフトウェアを異なるアーキテクチャーを持つクライアントで使用できるようにした場合、「Notice: Cross-installing! (注意: クロスインストール実行)」というメッセージが表示されます。
「システム必須ソフトウェアのコピー」オプションを使用すると、Sun Studio 12 ソフトウェアを実行するクライアントシステムで、prepare_system コマンドの実行時に必須ソフトウェアを使用できるように、サーバーに必須ソフトウェアをコピーできます。ソフトウェアは、Sun Studio 12 のインストールディレクトリ内の prepare_system_prerequisites ディレクトリにコピーされます。たとえば、Sun Studio 12 のインストールディレクトリがデフォルトの /opt ディレクトリの場合、必須ソフトウェアは /opt/prepare_system_prerequisites にコピーされます。必須ソフトウェアには、Solaris OS を実行している SPARC プラットフォームで 1.2G バイト、Solaris OS を実行している x86 プラットフォームで 750M バイト、および Linux プラットフォームで 200M バイトのディスク容量が必要です。
「/usr/bin シンボリックリンクの作成」オプションを使用すると、Sun Studio 12 ソフトウェアおよびマニュアルページへのシンボリックリンクを /usr/bin ディレクトリと /usr/share/man ディレクトリに作成しないことを選択できます。これらのリンクは、以前のリリースの Sun Studio へのシンボリックリンクが /usr/bin と /usr/share/man にすでにある場合を除いて、デフォルトで作成されます。
推奨の製品パッチが利用可能な場合は、「製品パッチをインストール」チェックボックスをクリックして選択解除しないかぎり、デフォルトでインストールされます。
「代替ルート」フィールドでは、デフォルトの「/」以外のルートディレクトリを指定できます。パッケージのシステム情報ファイルを含むすべてのファイルが、指定した代替ルートディレクトリで始まるディレクトリツリーに再配置されます。
このページには、インストールされる Sun Studio 12 コンポーネントと必要な合計ディスク容量が一覧表示されます。「今すぐインストール」をクリックすると、インストールが開始されます。
このページには、インストールの進行状況を追跡する進捗バーが表示されます。インストールを中止できる「停止」ボタンがあります。
ソフトウェアのインストール後に実行する必要のある手順がある場合、このページが表示されます。このページには、実行する手順が一覧表示されます。「今すぐ設定」をクリックすると、「インストール後の設定」が開始されます。インストーラに「インストール後の設定」の進行状況が表示されます。
このページには、インストールが完了したあとのステータスが表示されます。各コンポーネントの横にある「詳細」をクリックすると、インストールされたパッケージに関する情報が表示されます。「閉じる」をクリックするとインストーラが終了します。
コマンド行インストーラは、グラフィカルユーザーインタフェースのインストーラと同じ一連の対話式の手順を、テキスト形式で提供します。
コマンド行インストーラを起動するには、ダウンロードディレクトリで次のように入力します。
./installer -nodisplay |
異なるアーキテクチャーを持つクライアントで使用するために、Solaris サーバーに Sun Studio 12 ソフトウェアをインストールするには、インストーラの起動時に -a client_architecture オプションを含めます。SPARC ベースのサーバーに、x86 ベースのクライアントを使用するためにソフトウェアをインストールする場合は、client_architecture に intel-S2 を指定します。x86 ベースのサーバーに、SPARC ベースのクライアントを使用するためにソフトウェアをインストールする場合は、client_architecture に sparc-S2 を指定します。
コマンド行インタフェースでは、! を入力すればいつでもインストーラを終了できます。インストーラの直前のセクションに戻るには、< と入力します。
インストーラでは、ソフトウェアライセンス契約書が表示されます。契約書の全体を表示するには、必要な回数だけ Enter キーを押します。そのあとで、yes と入力し、Enter キーを押して契約書に同意します。ソフトウェアライセンス契約書に同意するまでは、インストールを続けることはできません。
インストールしないコンポーネントまたはサブコンポーネントの番号を入力して Enter キーを押します。インストールするコンポーネントの選択が完了したら、0 を入力して Enter キーを押します。
インストールするコンポーネントに必要なすべての必須ソフトウェアがシステムにある場合、インストーラは不足している必須ソフトウェアがないことを報告します。インストールするコンポーネントに必要な必須ソフトウェアがシステムに不足している場合は、その一覧が表示され、それをインストールするかどうかを選択します。不足しているすべての必須ソフトウェアをインストールするには、2 を入力し、Enter キーを押します。インストーラでは、JDK ソフトウェアに必要なパッチの有無は報告されず、それらが不足していてもインストールされません。
インストーラを実行しているシステムにインストール済みの Sun Studio ソフト ウェアのリリースがある場合、リリース名、インストールディレク トリ、およびインストール済みのコンポーネントが、リリースごとに一覧表示されます。
Sun Studio 12 のデフォルトのインストールディレクトリは、Solaris プラットフォームでは /opt、Linux プラットフォームでは /opt/sun です。デフォルトのディレクトリを受け入れるには、Enter キーを押します。インストールディレクトリを変更する場合は、Sun Studio 12 ソフトウェアをインストールするディレクトリの名前を入力し、Enter キーを押します。Sun Studio 12 ソフトウェアの一部のコンポーネントをすでにインストールしてある場合は、インストーラによってそのインストールディレクトリが表示され、同じディレクトリに追加コンポーネントがインストールされます。
単一ユーザーのシステムにインストールしている場合は、1 を入力して Enter キーを押し、詳細オプションを飛ばします。サーバーにインストールしている場合は、2 を入力して Enter キーを押し、詳細オプションに進みます。
「詳細オプション」には、サーバーにソフトウェアをインストールするときに選択するオプションが表示されます。
ゾーンを持つ Solaris 10 1/06 OS システムにインストールしている場合は、インストール先のゾーンを指定できます。
大域ゾーンでインストーラを実行している場合は、ソフトウェアのインストール先を「このゾーン」(大域ゾーンで、ローカルゾーンからは不可視) または「すべてのゾーン」(大域ゾーンで、ローカルゾーンから可視) に指定できます。
ローカルゾーンでインストーラを実行している場合は、「このゾーン」を選択して、そのローカルゾーンにソフトウェアをインストールできます。ソフトウェアは、そのゾーンからのみアクセスできるようになります。
-a オプションを使用してインストーラを起動し、サーバー上の Sun Studio 12 ソフトウェアを異なるアーキテクチャーを持つクライアントで使用できるようにした場合、「Notice: Cross-installing! (注意: クロスインストール実行)」というメッセージが表示されます。
インストーラには、次のオプションのインストール手順が用意されています。
「システム必須ソフトウェアのコピー」: クライアントシステムで使用するためにサーバーに Sun Studio 12 ソフトウェアをインストールする場合は、2 を入力して Enter キーを押し、Sun Studio 12 ソフトウェアを実行するクライアントシステムで、システム準備ツールの実行時に必須ソフトウェアを使用できるように、サーバーに必須ソフトウェアをコピーします。ソフトウェアは、Sun Studio 12 のインストールディレクトリ内の prepare_system_prerequisites ディレクトリにコピーされます。たとえば、Sun Studio 12 のインストールディレクトリがデフォルトの /opt ディレクトリの場合、必須ソフトウェアは /opt/prepare_system_prerequisites にコピーされます。必須ソフトウェアには、Solaris OS を実行している SPARC プラットフォームで 1.2G バイト、Solaris OS を実行している x86 プラットフォームで 750M バイト、および Linux プラットフォームで 200M バイトのディスク容量が必要です。
「/usr/bin シンボリックリンクの作成」: Sun Studio 12 ソフトウェアおよびマニュアルページへのシンボリックリンクを /usr/bin ディレクトリと /usr/share/man ディレクトリに作成しない場合は、3 を入力して Enter キーを押し、これらのリンクの作成を無効にします。これらのリンクは、以前のリリースの Sun Studio へのシンボリックリンクが /usr/bin と /usr/share/man にすでにある場合を除いて、デフォルトで作成されます。
「製品パッチのインストール」: 推奨の製品パッチが利用可能な場合は、4 を入力して Enter キーを押すことによりインストールしないことを選択しないかぎり、デフォルトでそれらの製品パッチがインストールされます。
オプションのインストール手順の選択を完了したら、0 を入力して Enter キーを押します。
デフォルトの「/」以外のルートディレクトリを設定するには、ディレクトリの名前を入力して Enter キーを押します。パッケージのシステム情報ファイルを含むすべてのファイルが、指定した代替ルートディレクトリで始まるディレクトリツリーに再配置されます。
インストールされるコンポーネント、インストールディレクトリ、および必要なディスク容量が一覧表示されます。1 を入力して Enter キーを押すとインストールが開始されます。インストールの進行状況が表示されます。
ソフトウェアのインストール後に実行する必要のある手順がある場合、このページが表示されます。このページには、不足している必須ソフトウェアのインストールや必須ソフトウェアのサーバーへのコピーなど、「オプションの選択」ページで指定した手順が一覧表示されます。1 を入力して Enter キーを押すと「インストール後の設定」が開始されます。インストーラに「インストール後の設定」の進行状況が表示されます。
インストールが完了すると、結果が表示されます。1 を入力すると、インストールされたパッケージに関する情報が表示されます。2 を入力して Enter キーを押すと、インストーラが終了します。